鼻腔栄養チューブって何?

鼻腔栄養チューブは、胃洗浄や薬剤の投与にも使われます。
鼻腔栄養チューブって何?

によって書かれた Carmen Martín

最後の更新: 06 12月, 2022

鼻腔栄養チューブは、患者の鼻から食道を通し、胃にまで到達させるチューブで成り立っています。この医療器具は、普通はプラスチックかシリコンで作られており、食べ物を噛んだり飲み込んだりできない患者に食事を与える方法としてとても役に立ちます。

今日は、このチューブの主な使い方とメンテナンス法、そして起こりうるトラブルについて見ていきましょう。

鼻腔栄養チューブは何のためにある?

前述したように、チューブは自分の力で食べることができない患者に食事を与える方法です。直接胃に食べ物を送り込みます。ですが、消化を助けることはできません。食べ物を胃にまで届けることが主な役割です。

栄養チューブは一般的に、代謝トラブルや胃腸障害の患者に使われます。 摂食障害など特定の精神疾患を抱えている患者に使われることもあります。また、栄養失調の深刻なケースや未熟児にも使われるでしょう。

鼻腔栄養チューブは、胃の内容物を排出します。医療専門家は消化管に閉塞がある時に使います。中毒状態の時や、麻酔の前に胃を空っぽにする際にも使います。さらに、チューブを通して薬剤を投与することもできます。

鼻腔栄養チューブの取り付けは、訓練を受けた医師や看護師のみが行うことができます。自分でしなくてはいけない人は、適切な訓練を受け、器具の維持方法も知らなくてはいけません。

鼻腔栄養チューブ

鼻腔栄養チューブの使い方とは?

鼻腔栄養チューブの自宅使用が必要となる患者もいます。その場合は、自宅でのケア方法を知っておかなくてはならないでしょう。

例えば、外部パーツを清潔に保つ方法を知っておかなくてはいけません。これには、ぬるま湯と石鹸で湿らせたガーゼが必要です。ぬるま湯と石鹸で湿らせたガーゼでチューブを拭き取り、乾かしましょう。

食事や薬剤投与で使った後は、その都度水を少し(5〜10ml)加えます。プローブが正しい位置にあるかもチェックしましょう。マークを確認すればいいでしょう。

チューブが詰まってしまったら取り替えましょう。自宅で看護に当たっている家族は適切な訓練を受けているでしょうが、医師や看護師に相談することが一番です。また、患者に何も与えていない時は、コネクターはオフになっているべきです。

 

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その他のコツ

鼻腔栄養チューブを使っている患者は、鼻と口に気をつけましょう。チューブが当たっている部分が炎症を起こしてしまわないよう、時間が経ったら少しずつチューブを動かしましょう。頻繁にこれができない場合は、少なくとも1日1度、または汚れが出た時、サージカルテープが外れてしまった時に動かしましょう。

また、家族などでチューブのメンテナンスをする立場にある人は、湿らせた綿棒で毎日患者の鼻孔を綺麗にしましょう。さらに、口の衛生状態に気を配ることも大切です。たとえ食べ物を噛んでいなくても、歯や舌磨きは1日2度すべきでしょう。

鼻や唇、顔などは敏感な部分ですので、保湿液を塗りましょう。鼻腔栄養チューブを付けていると皮膚が炎症を起こしてしまうことがあります。ローションや保湿液が役に立つでしょう。

よくあるトラブルとは

鼻腔栄養チューブはとても役にたつ医療器具ですが、トラブルが起こることもあります。例えば、鼻の怪我です。前述したように、できるだけ頻繁に動かして位置を変えましょう。また、洗ったり消毒することも必要です。

チューブが詰まってしまったら、ぬるま湯をチューブに流し入れて詰まりを取りましょう。詰まりが取れない時は、医師に知らせてください。食事後は必ず流水をチューブ内に流し、詰まりを予防しましょう。

チューブが取れてしまう、というトラブルもあります。事故の場合もそうでない場合もあります。チューブはとてもイライラすると感じる患者も多いのです。取れた理由が何であれ、専門家に相談して取り替えてもらいましょう。

吐き気や嘔吐は一般的な副作用です。特にきちんと装着できていない時に起こりやすいでしょう。角度は45度におくようにしましょう。食べ物が送られる速度が速すぎると、吐き気や嘔吐を引き起こしやすくなります。

まとめ

最後になりましたが、鼻腔栄養チューブは、広く使われている医療器具です。ですが、医師の説明に従わなくてはいけません。使い方や維持方法を知っておくことはとても大切です。質問や不安な点があれば、専門医に相談しましょう。


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このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。