アレルギー性鼻炎の症状と治療法

· 1月 11, 2018
世界中でアレルギー性鼻炎は、人々がアレルギー専門家の診断を受ける第一原因の一つです。慢性疾患であるアレルギー性鼻炎の発症はここ数十年で10%から25%増加しています。 しかし、アレルギー性鼻炎の症状は他の疾患と似ているため、正確に診断されるまでに時間がかなりかかることがあります。

アレルギー性鼻炎は、特定の外的要因にさらされた時に、鼻の粘膜の反応として生じる慢性疾患です。その症状は目と鼻の両方に影響を及ぼし、特に鼻の過剰な反応を引き起こします。

これらの反応は、IgE抗体に対する私たちの身体の主な自己防衛機能であり、 免疫グロブリンEとしても知られているIgE抗体は、感染のバランスを保つ特定の抗原に対する素因を保持する細胞における、アレルギー反応に関与する生体液性因子である 化学伝達物質化学の分泌を促進します。

一方、抗原または免疫グロブリン(Ig)は抗体を生成する毒性物質でもあるため、自己防衛反応を起こします。この化学的なプロセスにより体内が過剰に反応する状態となり炎症反応を遅らせる結果となります。

アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎の症状には個人差がありますが、アレルギー性鼻炎と診断されるための主な症状をいくつかご紹介します:

  • 日中の疲労感
  • 頭痛
  • 鼻閉塞
  • 顆粒状の口腔咽頭
  • 睡眠の変化
  • 鼻および咽頭の痒み
  • 鼻水
  • 鼻機能の異常
  • 継続的なくしゃみ
  • アレルギー症状(涙袋、下眼瞼、鼻溝)
  • 結膜炎症状(赤目、目の痒み、涙目)
  • 無関心、視点が定まらない、半開きの口、口呼吸
  • 薄い鼻粘液またはうっ血性硝子粘液(透明および水っぽい)

関連要因

アレルギー性鼻炎の症状

アレルギー性鼻炎の症状の進行と深い関わりのある要因をご紹介します:

  • 遺伝的素因
  • リスクゾーンで生まれている
  • アレルゲンに早い時期にさらされる
  • 子供時代の抗生物質の無差別使用
  • アトピーの家族歴(アレルギー疾患)
  • 有害な環境(タバコ、ダニ、動物の毛や皮脂)

アレルギー性鼻炎の種類

アレルギー性鼻炎には、季節性および通年性の2種類があります。

季節性アレルギー性鼻炎

花粉症としても知られている季節性のアレルギー性鼻炎は、アレルギー性鼻炎症の患者の75%近くを占めています。 このアレルギー性鼻炎は植物の受粉期、特に冬から春にかけて、主に北半球で現れる傾向があります。

季節性アレルギー性鼻炎の特徴的な症状には、耳、眼および中咽頭の急性のかゆみがあります。この症状は特に、授粉時間(午前5時〜10時、または午後7時〜10時)の間に外気にさらされると症状が悪化し、湿気の多い日や雨の日には症状が軽減する傾向があります。

通年性アレルギー性鼻炎

このタイプの鼻炎は、埃やカビ(青カビや黒カビ)真菌胞子、犬や猫またはげっ歯類の表皮細胞などをアレルゲンとして一年中起こります。

アレルギー性鼻炎の症状は季節性鼻炎と似ていますが、耳のかゆみは軽く鼻水はより水っぽくなります。通年性のアレルギー性鼻炎を発症すると患者は口呼吸になり、時には鼻からの音が出て、嗅覚と味覚を失うため、アレルギー性鼻炎と識別しやすく診断がより容易になります。

アレルゲンの種類

様々なアレルゲンが存在しますが、主なアレルゲンはこちらです:

  • 花粉
  • 酵素
  • 食品
  • 医薬品
  • 素材(ラテックス手袋、針など)
  • 動物の表皮細胞(毛髪、尿、唾液など)
  • カビ・真菌(青カビ、黒カビ、アルテルナリア、アスペルギルス)
  • ダニ(ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニなど)

治療法

アレルギー性鼻炎の症状を抑えるためには、薬物療法と環境療法を組み合わせ、アレルギー反応を制御しながらアレルゲンを毎日の生活から取り除くなどの生活環境を整えることが大切です。

環境療法

生活環境を整える環境療法は、医薬品による治療を始める前に試す必要があります。

これまでの生活環境を整えてアレルゲンを取り除くことで、症状が緩和されます。主な環境治療方法をご紹介します:

  • 温度の急激な変化を避ける
  • 夜間は窓を閉めたままにする
  • 鼻腔を滅菌生理食塩水で洗浄する
  • バランスのとれた食事を心がけ、水分補給を欠かさない
  • アレルゲンを避ける
  • 屋外での時間を短縮する(受粉時間、風の強い日、アレルゲンのピーク時など)
  • 自宅と車内のエアコンには必ずフィルターを取り付けて使用する
  • たばこから塩素まで、化学的刺激物質との接触を避ける
  • 筋繊維の収縮を通じて血管の狭窄を促進する運動を行う
  • マスクなどを使用してアレルゲンとの接触を避ける
  • 鼻づまりを軽減するための鼻専用テープなどを使用する

薬物療法

現在では、アレルギー性鼻炎の症状をコントロールする効果のあるうっ血除去薬、抗ヒスタミン薬、クロモンおよび局所鼻充血除去薬などの多くの薬があります。

抗ヒスタミン剤

抗ヒスタミン

抗ヒスタミン剤は、痒み、くしゃみ、鼻水などの症状を抑えるのに効果的ですが、鼻のうっ血の改善やアレルギー性鼻炎の症状を完全に排除する効果は限られています。逆にこれらの症状に効果の高い経口薬はセチリジンおよびロラタジンです。

第一世代抗ヒスタミン薬は、眠気や認知機能の能力を低下など副作用を引き起こす可能性がありましたが、 第二世代の抗ヒスタミン剤にはほぼ副作用がなく、即効性がありますがその効果は短期間しか持続しません。

 

アレルギー性鼻炎に効果のあるうっ血除去薬

うっ血除去薬は長期に渡って薬物療法に使われており、局所的な炎症を引き起こさず、うっ血を再発させない鼻炎治療に効果的な薬です。しかし、この薬には、眠気、めまい、不安、尿滞留などの副作用や、血圧を上げるリスクができます。

局所鼻充血除去剤を2〜3日以上使用するとその有効性が低下します。その結果、再発を誘発して慢性鼻炎を悪化させるため、代わりに口腔内のうっ血除去薬を使用する必要があります。

鼻腔内コルチコイド

この薬剤は、鼻炎、鼻水、かゆみ、くしゃみ、特にアレルギー性鼻炎と非アレルギー性鼻炎の両方の症状を緩和するのに有効です。鼻腔内コルチコイドはすぐに代謝され、その効果が長期間持続します。ただし、長期間使用すると重大な副作用が起こる恐れがあるため注意が必要です。

主な副作用:

  • 成長の妨害
  • 行動上の問題
  • 視床下部軸の抑圧

最も推奨される鼻腔内コルチコイド剤:

  • フルニソリド
  • フロ酸モメタゾン
  • プロピオン酸フルチカゾン
  • ジプロピオン酸ベクロメタゾン

免疫療法

免疫療法とは、患者の症状や健康状態に応じて、特定のアレルゲンの抽出物を投与し、徐々にその濃度を上げていく療法です。これにより、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です

これはアレルギー性鼻炎の治療の柱となる非常に効果的な治療方法です。

ただし多くの国では、アレルゲンを含む治療薬を皮下に注射する「皮下免疫療法」が行われているため、患者は、注射の頻度、治療期間、そして治療によるリスクなどを考慮に入れて、治療を続けるかどうかを決断する必要があります