赤ちゃんにハイハイを促すための方法

赤ちゃんにハイハイを促す必要はあるのでしょうか? 赤ちゃんはハイハイの仕方を自分で習得します。しかし、恐怖心をなくして初めの一歩を踏み出すには、親のサポートが必要です。本日の記事では、赤ちゃんにハイハイを促すための方法についてご紹介します。
赤ちゃんにハイハイを促すための方法
Marcela Caffulli

によってレビューと承認されています。 小児科医 Marcela Caffulli.

によって書かれた 編集チーム

最後の更新: 06 12月, 2022

赤ちゃんがハイハイをできるように教えてあげたいと思っているかもしれません。赤ちゃんが誕生した最初の1年は、ワクワクさせてくれる魔法のような時間で溢れています。 できることが増えていくのをとても嬉しく感じ、1つ1つのステップが親にとってはお祝い事のようです。

赤ちゃんは、7~9カ月頃からハイハイを始めます。赤ちゃんの準備が整って、初めてハイハイを始めるのです。そのため、実際にはハイハイの仕方を教える必要はありません。

しかし、赤ちゃんにハイハイの仕方を見せてあげることで、初めの一歩を踏み出すきっかけとなるでしょう。

ハイハイは、運動能力の発達における最初の大きな成果です。すべての人間の自立を表す最初の動きです。1つの場所から他の場所に移動できるようになる初めての瞬間なのです。そして、全世界を発見し始める瞬間でもあります。

ハイハイの種類

ハイハイを促すための方法

すべての赤ちゃんが同じペースでハイハイをするとは限りません。また、赤ちゃんが不器用であっても、頭が良くないというわけではありませんので心配しないようにしましょう。

ハイハイは、4つの種類に分けることができます。

  1. ずりばい:体を持ち上げず、ほふく前進のように腕の力を使って前に進みます。
  2. バタフライハイハイ:ずりばいに似ていますが、完全に胴体をあげることができ、足を伸ばして引きずりながら腕の力を使って前に進みます。
  3. ハイハイ:腕とひざを使って進みます。お腹が上がっており、腕と膝のみ床に付いている四つん這いの状態です。
  4. 高這い:完全に胴体をあげて、手と脚で進みます。

ハイハイを促すための方法

1.腹ばいをさせる

ハイハイを促すための方法

腹ばいの状態にさせることで、ハイハイをするのに必要な筋肉の発達を促すことができます。

赤ちゃんは通常、仰向けで寝ています。そのため、起きているときに腹ばいの状態にすることで、頭を持ち上げるなどいつもとは異なる動きをすることになります。

最初は、不快に感じる赤ちゃんもいるかもしれません。その場合は、あまり長い時間その体勢を続けないようにしましょう。しかし、慣れるまでは何回か試します。赤ちゃんの気を紛らわすためにおもちゃを使ってみてください。

また、親が仰向けで寝っ転がり、お腹の上に腹ばいの体勢をした赤ちゃんを乗せることもできます。

2.手の届かないところにおもちゃを置く

腹ばいに慣れてきたら、手の届かないところにおもちゃを置きます。 これで、前に進むことを促すことができます。

最初はいらいらしているように見えるかもしれませんが、おもちゃは近づけないでください。おもちゃに到達をする方法を自分で見つけてくれるはずです。

3.ハイハイしているところ見せる

赤ちゃんは、観察を通して学ぶことがたくさんあります。親がハイハイしている姿を見たら、ハイハイができることを理解するのです。

もちろん、見てすぐにハイハイを始めるわけではありません。しかし、ハイハイができるということを理解し、ハイハイをするためのヒントを与えることができるでしょう。

ハイハイを促すための方法

4.赤ちゃんの上におもちゃを吊るす

腹ばいになった赤ちゃんの上におもちゃを吊るすことで、腕とお腹の筋肉を鍛えてくれます。

赤ちゃんはカラフルで動くものが大好きです。ベッドメリーの使用が推奨されているのもそのためです。おもちゃに手を伸ばそうとすることで、ハイハイのときに使う同じ筋肉を刺激することができます。

5.赤ちゃんを揺らす

タオルやシーツを丸めて、腹ばいの状態の赤ちゃんの胸とお腹の間にそのタオル挟みます。

次に、タオルを持ち上げて、赤ちゃんの胴体が浮くようにします。

赤ちゃんは、本能的に手を床に置くようになります。そうしたら、タオルを前後に揺らします。

また、赤ちゃんの腰を手で持ち上げて、同じ運動を行うこともできます。

ハイハイしない場合はどうする?

ほとんどの赤ちゃんは、歩いたり、立つ前にハイハイをします。そして、自分で座った状態から、サポートと共に立ち上がります。これは完全に普通なことです。

いずれにしても、ハイハイをするのが難しそうな場合には、運動能力が正常であるかどうかを小児科医に相談してみましょう。


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