全粒粉パスタを食べるメリット

全粒粉パスタは、その食物繊維の含有量のために際立っています。食物繊維を定期的に摂取することで、中長期的に糖尿病や心血管疾患のリスクが低くなると言われています。
全粒粉パスタを食べるメリット
Saúl Sánchez Arias

によってレビューと承認されています。 栄養士 Saúl Sánchez Arias.

によって書かれた Saúl Sánchez Arias

最後の更新: 06 12月, 2022

全粒粉のパスタを食べるメリットをご存知ですか? パスタは世界中で最も人気のある食品の1つです。良質な有機質を含み、高いエネルギーの供給源です。また、驚くべき汎用性もあります。

しかし、精製された小麦粉を使った、いわゆる「白い」パスタと比較して健康上のメリットがあるので、全粒粉パスタを選ぶことが好ましいです。この記事では、全粒粉パスタの特性と、選ぶべき理由を説明します。

全粒粉パスタは食物繊維が豊富

白いパスタとは対照的に、全粒粉の小麦には食物繊維がたくさん含まれています。食物繊維は、胃腸の健康に欠かせないものです。実際、学術雑誌「Cell Host & Microbe」に掲載された論文によると、食物繊維の摂取は微生物の健康と関連しているそうです。

また、食物繊維は、中長期的に心血管疾患のリスクを軽減するのに役立ちます。事実、いくつかの研究では、心血管リスクの低下に食物繊維が関連していると示唆されています。

一方、食物繊維は、腸内コレステロールの取り込みを部分的にわずかに阻害することで、脂質プロファイルを改善するのに役立ちます。

全粒粉パスタは食物繊維が豊富 メリット
全粒粉パスタが普通の白いパスタと違う点は、食物繊維が豊富なところです。

より満腹感がある

全粒粉パスタは、精製されたパスタよりも、血糖値やインスリンのピーク値の低下を促進するというメリットがあります。そのため、食後すぐに反応性低血糖症に悩まされたり、食欲が増したりする可能性が低くなります。したがって、満腹感を得るためには、全粒粉の方が普段のパスタよりも優れた食品であることは間違いありません。

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満腹感のメカニズムを上手に管理することは、体重を減らしたいと思っている誰もにとって非常に重要です。人がダイエットをやめる理由の1つに、食べ物に対する不安感があります。これは主に食べ物の選び方の悪さが原因で、絶えない食欲につながります。

食物繊維が豊富でグリセミック指数の低い食品を選ぶと満腹感を誘発するのに役立ちます。つまり、食間の間食を避けることができます。これにより、1日の摂取カロリーが減り、ダイエットに役立ちます。

全粒粉パスタの方が健康的

全粒粉パスタのもう1つの利点は、膵臓への負担が少ないことです。全粒粉パスタを食べると、白いパスタよりも膵臓に負担をかけません。これは、インスリン耐性のリスクを減らすなど、いくつもの健康上のメリットがあります。

インスリン耐性は、2型糖尿病が発症するにはもってこいの状態です。昨今、専門家は膵臓の病態を予防する必要性を認識しています。糖尿病は多くの場合、肥満や心臓病に関連付けられています。

このような理由から、精製された穀物や小麦粉の消費を全粒粉に置き換えることは、健康に向けた一歩なのです。

全粒粉パスタを食べるメリット
全粒粉パスタの方が健康的です。

アスリートにとってより良い選択肢

多くのアスリートは、トレーニングや競技の前にパスタを食べることが多いです。しかし、全粒粉パスタは、このような状況ではよりメリットがあります。血糖値を安定させ、急降下を誘発するのではなく、安定した状態を保つことができます。

これが意味する重要な事実は、つまり疲労が出るのを遅らせることです。さらに、反応性低血糖症のリスクを減らすことは、パフォーマンスの向上にもつながります。

このような理由から、アスリートは競技の直前には単糖や精製された小麦粉を避けるべきです。玄米や全粒粉パスタは、適切で安全なエネルギー供給を保証する食べ物です。

全粒粉パスタを選ぶべき理由

全粒粉パスタは、白いパスタに比べて特定の利点があります。ほとんどは、高い繊維含有量に関連付けられているものです。これにより、満腹感を増加させ、反応性低血糖症に関連付けられている合併症を減らす、血中インスリンのピークを調整します。

しかし、炭水化物が豊富な食品なので、食べ過ぎには注意が必要です。玄米や全粒粉のキヌアの方が炭水化物の点ではより良い供給源であることを覚えておいてください。一方で、良い食事の基本はバラエティに富んだものであることもご留意ください。そのため、さまざまな種類の食品を食事に取り入れることが大切です。


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