スキンケアとお肌の健康についての真実
スキンケアとお肌の健康について、というトピックは特に多くの女性の興味を惹きつけるのではないでしょうか。皮膚は人の体の中で最も大きな器官であり、とても重要な部分であるにもかかわらず、そのケアの大切さに注意を払っていない人が多いように思えます。お肌のケアというと、美容目的だけだと思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、肌をケアすることは、綺麗になるためだけではありません。皮膚は、体を外部要因から守る働きをしているのです。また、気温の変化や空気、バクテリアに対するバリアの働きもします。皮膚の健康は、体の特定の部分の変化を表すこともあるのです。
例えば、肺で発達する特定の腫瘍は、皮膚にじんましんを起こすかもしれないということを知っていますか? 全身性疾患の多くは、最初の症状が皮膚に出るのです。また、肌の滑らかさは、見た目、自己愛、セクシーさなどにつながります。
今日の記事では、スキンケアとお肌の健康についての真実をお話しましょう。
スキンケアとお肌の健康に水分補給は大切?
お肌の健康に水分補給が大切だと聞いたことがありますか? これは真実です。水を飲むと、体全体の臓器が正常に機能し、バランスが保たれます。肌は潤いを持ち、ふっくらとしていなければいけません。
ですが、肌を健康に保つには、1日あたりグラスに8杯の水を飲まなければいけないというのは、必ずしも正しくありません。確かに6〜8杯の水を飲むべきですが、これはあくまでも平均です。必要とする水の量は一律ではなく、様々な要因によって異なります。エクササイズをしているかどうかや、気温、食生活などの要素も考慮しましょう。また、水を飲むことで直接肌に影響があるわけではありません。
太陽がニキビを治すってほんと?
これは広く知られていることですが、本当ではありません。中には、日光浴でニキビが改善されていると信じている人もいますが、間違いです。
まず最初に、ニキビ治療に使われるものは光増感剤だということを知っておきましょう。つまり、なんらかのニキビ治療薬を投与している場合、日光を浴びると皮膚の反応があるかもしれないということです。また、日焼け止めなど適切な保護をせずに日光を浴びると、日焼けをしてしまうかもしれません。これはニキビを悪化させます。
また、ニキビ跡がある場合は日光を浴びると余計に目立ってしまうこともあります。従って、外出する際は肌を保護し、最も日光の強い時間帯は外出を避けるなどの対策を取りましょう。
こちらも合わせてどうぞ:更年期の人のためのスキンケア8選
肌は常に生まれ変わっている?
これは真実です。皮膚は自己再生サイクルを持つ臓器です。私たちの細胞は、最深層で常に再生しています。そこから表皮(皮膚の表面)に移動し、古い細胞と置き換わるのです。
肌は28日間で生まれ変わります。ですが、このペースは加齢によって遅くなります。また、日光やストレス、不眠、食生活の乱れなどからも影響を受けます。
スキンケアとお肌の健康:ピーリングでセルライトが消える?
太ももやお尻の角質除去をするとセルライト(皮膚の深層の脂肪の蓄積のせいでできる)が消えると思っている女性は多いでしょう。残念ながら、これは正しくありません。角質除去からは、皮膚の表面が刺激されるだけです。従って、角質除去だけをしてもセルライトを消すことはできません。
セルライトを目立たなくするのに大切なことは、正しい食生活を送ること、そして定期的にエクササイズをすることです。セルライトにお悩みの方は、パーソナルトレイナーや医師に相談しましょう。
こちらも合わせてどうぞ:7つのオーガニックスキンケア製品
ストレスは肌に影響を与える?
そうです。ストレスは肌に影響を与えます。 クリニカル・アンド・エクスピリメンタル・ダーマトロジーに載せられた研究では、常にストレスを感じる状況にいると、肌を含め体の健康に影響があるとしています。実際、この研究では、ストレスによって影響を受けた皮膚疾患や皮膚の変化について明らかにしています。
例えば、乾癬は、白っぽい線と赤い斑点が皮膚に現れます。乾癬のできている部分は痛みを伴うこともあるでしょう。乾癬はストレスで悪化するでしょう。
円形脱毛症もストレスや不安感が関わっています。円形脱毛症は自己免疫疾患で、髪の毛が部分的に抜けてしまいます。
スキンケアとお肌の健康〜まとめ
これまで正しいと思っていたスキンケアが、実は間違っていることもあります。今日は、世間で一般的に言われていることの一部を取り上げました。肌トラブルのある人や疑問点のある人は、皮膚科医に相談しましょう。
また、肌全体をケアする簡単な方法はいくつかあります。十分に睡眠時間を取って水分をたっぷりとることは、体の機能を改善することにつながります。さらに、すでにご存知のように、日光を12〜16時間浴びていると、肌にとって有害であり、健康リスクもあります。日光を浴びる時は日焼け止めを塗るなど適切にケアしましょう。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Hunter, H. J. A., Momen, S. E., & Kleyn, C. E. (2015). The impact of psychosocial stress on healthy skin. Clinical and Experimental Dermatology, 40(5), 540–546.
- ¿Cómo hidratar la piel? – Parc de Salut Mar. (n.d.). Retrieved July 30, 2019, from https://www.parcdesalutmar.cat/es/dermatologia/consells-practics/hidratar-pell/
- Haluza D, Simic S, Moshammer H. Sun Exposure Prevalence and Associated Skin Health Habits: Results from the Austrian Population-Based UVSkinRisk Survey. Int J Environ Res Public Health. 2016;13(1):141. Published 2016 Jan 19.
- Basavaraj, K. H., Navya, M. A., & Rashmi, R. (2011, July). Stress and quality of life in psoriasis: An update. International Journal of Dermatology.
- Rousset, L., & Halioua, B. (2018, October 1). Stress and psoriasis. International Journal of Dermatology. Blackwell Publishing Ltd.
- Gupta, M. A., Gupta, A. K., & Watteel, G. N. (1997). Stress and alopecia areata: A psychodermatologic study. Acta Dermato-Venereologica, 77(4), 296–298.
- Hosoi, J. (2006, August). Stress and the skin. International Journal of Cosmetic Science.