歯石を取り除くための3つの効果的な家庭療法
歯石を取り除くには、歯科医に診てもらってクリーニングしてもらうことが必須です。しかし一般の人々の間では、お口の健康を改善するのに効果的な家庭療法がいくつかあるとも言われています。
そしてお口の健康でよくある問題の一つが歯石の蓄積です。歯石が蓄積されると感染症のリスクが高まり、歯や歯茎に悪い影響を与えます。
歯石が溜まっていると、歯みがきをしていても歯が汚く見えます。また、歯石が溜まるにつれて口臭もひどくなり、虫歯の発生も増えます。
歯科医に適切な処置を受けることで、長期的な問題を防ぐことが出来ます。しかしそれに加えて、歯石による悪影響を最小限に抑えてくれるとされる自然療法を試す人もいます。
歯石とは?
細菌や食べかす、ミネラル塩などが少しずつ歯の表面に溜まってできた黄色っぽい物質が歯垢またはプラークと呼ばれますが、歯石はそれ が石灰化したものです。
歯石はざらざらした硬い層で、歯のエナメル質を弱め、特定の食品を摂った時に歯にシミができやすくします。
歯石ができると歯の外見が悪くなるのと同時に、歯や歯茎に感染症を起こす細菌の成長を促す口内環境を作ってしまいます。実際、歯石は以下の症状の進行と関連していることが良くあります。
- 虫歯
- 歯肉炎
- 口臭
- 歯の抜け落ち
- 歯周病
歯石の症状
誰でも歯の表面に歯垢は付きます。特に食べかすが残っている場合、細菌は口の中で休むことなく成長するからです。この歯垢の層が歯の表面に出来ていき、取り除かれないと歯石として知られる硬い塊となります。
主な症状は、黄色や茶色のざらざらしたシミで、歯の前面下部と歯茎との境目によくできます。これは口臭や炎症を伴うことが良くあります。
ご存知ですか?:口臭を効果的に抑える自然療法
歯石を取り除く家庭療法
歯石に効果的に対処するには、口内の衛生習慣を改善し、歯科医でクリーニング(必要な場合はもっと特別な処置も)を半年に一度行うのが最善です。
また、歯に着いた歯石を効果的に取り除いてくれる家庭療法も存在しますが、歯を傷つけないようにするために、実際に行う際には注意が必要であることを忘れないでください。
重曹を使った療法は、エナメル質を傷つけて弱めてしまうため、週一回以上使ってはいけません。
1. 重曹とココナツオイル
重曹とココナツオイルのペーストは、歯石や汚れを取り除き、歯を少し白くするのも助けてくれると言われています。
材料
- 重曹 一つまみ
- ココナツオイル 大さじ1(15g)
- (あれば)ミントのエッセンシャルオイル 3滴
やり方
- 全ての材料を器に入れてなめらかなペースト状になるまでよく混ぜます。
- 歯ブラシにペーストを取り、歯みがき粉のように使います。
- たっぷりの水ですすぎます。
メモ:重曹の代わりにココナッツオイルだけで行う人もいます。
2. ビール酵母
科学的証拠はまだありませんが、ビール酵母の成分が、細菌が歯で繁殖するのを防いでくれると言われています。少量の塩と混ぜたものが、歯石になる汚れを柔らかくしてくれます。
材料
- 水 必要量
- 塩 小さじ半分(2g)
- ビール酵母 大さじ1(15g)
やり方
- 全ての材料を器に入れてクリーム状のペーストになるまでよく混ぜます。
- 歯ブラシを使って、ペーストを歯に塗りみがきます。
- たっぷりの水で口をゆすぎます。
- 最後に市販の洗口液で口をゆすぐのも良いでしょう。
3. 活性炭:使用の際には注意を
歯を自然に白くできると言われ、活性炭は近年とても人気が高まっている材料です。
このため、自然商品のお店、メディア、歯磨き粉を始めとする様々な商品の材料としてなど、その名前をあちこちで目にします。
ただし、重曹同様にエナメル質を傷つけて弱めてしまう可能性があり、毎日の使用はダメージとなってしまうことが分っています。
活性炭を少し入れて、歯石除去やホワイトニングのための歯磨き粉を自分で作る人もいれば、洗口液に少し加える人もいます。どちらにせよ、気を付けて利用しなければなりません。
注意:活性炭を使った家庭療法を試す場合は、ダメージを避けるためにも必ず歯科医に相談してから実行するようにしてください。
歯石取りは歯科医じゃないとできない?
これらの家庭療法が歯石を取る助けになるとは言われますが、歯石、虫歯そしてその他のトラブルを避けるためには、少なくとも年に二回、歯科医にクリーニングをしてもらうのが一番です。
それに加えて、お口の健康によい習慣を心がけ、専門家に自分のケースに合わせた対処法をアドバイスしてもらいましょう。家庭療法はあくまで補助的対策です。
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