新型コロナウイルスへの恐れ:感情を管理する方法
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が世界中に広がり、世界保健機関(WHO)はこの感染をパンデミックと宣言しました。
先行きが見えず不安な毎日の中、怖いという気持ちを抱いている人も多いでしょう。
中国で最初の感染者が見つかった新型コロナウイルスですが、世界の多くの地域に感染が広がり、現在はヨーロッパが「震源地」のようになっています。
多くの国では、感染者数を減らすために厳格な隔離措置や外出禁止を行なっています。若くて健康な人よりも、高齢者や免疫力が低下してい人の方が、死亡のリスクが高くなると言われていますが、感染へのリスクは同じです。
新型コロナウイルスの症状は、咳、発熱、呼吸困難などで、前述のリスクグループでは症状がより深刻になる傾向があると言われています。
身体的な症状とは別に、新型コロナウイルスへの恐怖心や不安感が多くの人の間で高まり、特に、スペインやイタリアなどの緊急隔離措置や外出禁止が宣言されている国では、多くの人が感情面の不安を抱え始めています。
恐怖心や不安感などの悩みを抱えている場合、新型コロナウイルスの感染が拡大しているという状況をコントロールするのがさらに難しくなります。
今回の記事では、新型コロナウイルスの危機による感情面での問題をコントロールするのに役立つ、いくつかのアドバイスをご紹介します。
新型コロナウイルスへの恐れが産むものは何ですか?
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大した結果、世界中の多くの国では、都市が封鎖されたり外出禁止令が出ており、多くの人が自宅で自主的な隔離措置をとっています。
この隔離措置は、人と人の間で感染する新型コロナウイルスの拡散を阻止することを目的としています。
私たち人間は、日常的に外出し、必要なものを購入し、仕事や学校に出かけるのが一般的で健全な毎日です。
しかし、新型コロナウイルスを予防するための外出禁止や渡航禁止が発令される中、様々な交通手段を使って自分の国や親元に戻ろうとしたことで、結果としてウイルスの感染をさらに広げてしまう危険性が高まりました。
またすでに自分の町にいる人の中には、パニック状態になり自宅での隔離措置に備えるためにスーパーへと走りパニック買いをした結果、食料品だけでなく様々な製品が品切れになってしまいました。
アメリカでは、新型コロナウイルスの恐怖感から、銃など武器の販売数が増加しました。
今回は、恐怖心や不安感の影響を理解し、感情を効率よくコントロールして現状を乗り越えるための、いくつかの大切なアドバイスをご紹介します。
続きはこちらから:新型コロナウイルスの予防法
恐怖心への対処方法
現在の危機が原因で、緊張や恐怖を感じてパニックに陥る可能性が十分にあります。
絶え間なく流れる情報により、新型コロナウイルス以外のことを考えるのは不可能だと感じるかもしれません。
また、ちょっとした体調不良や症状が起こると不安を感じ、自分は新型コロナウイルスに感染しているのかもしれないと考えることもよくあります。
恐怖心が原因で症状を誤って解釈したり、心の中に広がる不安に耐えられなくなり、救急外来に行く人も少なくありません。
また、自宅での隔離措置により、これまでの生活パターンや毎日のルーチンが変わり、一日家にいることで、精神状態に悪影響を及ぼすこともあります。
自宅での仕事や運動、そして友達とのインターネット上での交流へと問題なく移行できる人もいれば、移行が非常に難しい人もいます。
このような問題を対処するのに役立つアドバイスがあります。
詳細はこちらから:新型コロナウイルス:家の掃除と消毒に関する推奨事項
感情をコントロールする
忙しく一日を過ごすことが大切です。そして忙しい中でも、時々頭の中をクリアにして、新型コロナウイルスとは何の関係もないことについて考えてください。
また、新型コロナウイルスが引き起こしている現状への恐怖や不安という感情を受け入れます。このような感情を抱くことは全く問題はありません。
理想としては、近くの人にサポートを求めるべきです。一人暮らしの場合は、家族や友達に電話をかけましょう。現在の隔離措置で実際に会うことはできませんが、ビデオ通話などを活用して連絡を欠かさないようにしましょう。
それ以外にも、家族や友人、そして知人からの愛情やサポートを得られる様々な方法を活用してください。
新型コロナウイルスに関する情報に注意してください
すべてのニュースや情報が、完全に信頼できたり正しいわけではありません。科学的根拠に基づいた信頼できる情報源からの情報のみを参考にしてください。また、客観的かつ現実的になるようにしてください。過度に警戒心を強めることには何のメリットもありません。
体調や症状には常に注意を払う必要がありますが、過度に心配しすぎる必要はありません。保健機関が定める衛生状態や予防ガイドラインに従ってください。自分の判断で、勝手な行動をしたり独自の方法で予防できると考えてはいけません。
全体の状況に対して楽観的な態度を保持してください。危険に対して常に注意を払うことは大切ですが、必要以上に否定的になったり警戒する必要はありません。
自分の感情と恐怖心を正しくコントロールすることで、様々な状況に対処することができます。またいつか、今回のことを振り返る日がきたら、正しく対処できた自分を誇りに思うでしょう。
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