ライム病とは

2月 5, 2018
マダニは人の皮膚の主にひだの部分にはりつき、その体長はまち針の頭より小さいので見えないことが多いです。

ライム病は、足が黒いマダニによる感染症です。ライム病の病原体は、主にノネズミやリスなどの小動物に存在するボレリアという細菌で、マダニはそれらの動物からこの細菌に感染し、後に咬むことによって人に感染させます。しかし病気がうつるのは、マダニが人の身体に24時間から36時間とどまった時のみです。

ライム病は、早期に診断されなければ健康にさまざまな害を及ぼしますが、発見、治療が早ければ完治させることが可能です。実際のところ、統計によるとマダニに咬まれた人の大多数はライム病にかかっていないとのことです。

ライム病の段階

マダニに咬まれた跡

ライム病には、マダニが身体にはりついてとどまった期間の長さによって3つの段階があります。同時に細菌が身体に拡散している程度を表しています。

  • 第1期 感染初期…この時期には細菌はまだ拡散されていません。
  • 第2期 播種期…マダニが咬んでから36時間から48時間後で、細菌が拡散され始めます。
  • 第3期 慢性期…この時期は細菌が全身に拡散されています。

初期症状

ライム病の初期症状は、感染してから数日後に現れます。患者によっては症状が発生するまで数週間かかる場合もあります。インフルエンザの症状と似ていて、以下のような症状があります。

  • 頭痛
  • 関節痛
  • 筋肉痛
  • 首のこわばり
  • 悪寒を伴う発熱
  • 全身の倦怠感や疲労感
  • リンパ節の腫れ

また咬まれた場所に、平坦な、またはわずかに盛り上がった赤い発疹ができることもよくあります。この発疹は白っぽい部分もあり目玉のように見え、遊走性紅斑と呼ばれます。身体のさまざまな部位に現れ、治療しなければ4週間かそれ以上続くでしょう。

第2期、第3期の症状

検出されたマダニ

初期症状は現れて、そして消えていくこともありますが、ライム病は治療をしなければ健康に深刻な害を及ぼします。第2期 播種期に入ると、以下のような症状が現れます。

  • 虚弱感
  • 胸の痛み
  • 呼吸困難感
  • 顔面神経麻痺
  • 神経の痛み
  • 不整脈

第3期 慢性期に入ると、さらに重度の症状や合併症が発生します。

  • 慢性関節炎…主に膝に関節の炎症と痛みが現れます。
  • 神経症状…髄膜炎、ベル麻痺(顔面神経麻痺)、四肢の痛みやしびれなど。また認知機能に困難が生じたり、睡眠障害もよく起こります。
  • 心血管症状…通常数日で消える不整脈が起こります。

また、まれな例ですが他の重度の症状、角膜炎、肝炎、重度の疲労感が起こることもあります。これらの症状は、感染から数か月後から時には数年後に現れることもあります。

診断

ライム検査と記された採血管

最も一般的なのはエライサ(ELISA)という血液検査によって診断する方法です。しかし、初期の場合は感染していても陰性の結果が出る可能性もあります。また初期に抗生物質を投与している場合も同じことが起きます。

そのため多くの場合、身体症状から診断されますが、マダニが発生する地域に患者がいたことと合わせてライム病と診断されます。慢性期には、心電図、MRI、心臓超音波検査、脳脊髄液検査などの検査が実施されます。

初期に治療が開始されれば、予後は非常に良いものとなっています。病気が進んでしまうと、症状が長引き、重度になってしまうことがあります。まれですが、関節痛不整脈が慢性化することもあります。

 

 

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