親知らずを抜いた後の腫れを抑える方法
親知らずが生えていますか?
これまでに親知らずを抜いたことはありますか?
ライオン歯科衛生研究所によると、親知らずとは「一般に17~21歳頃に生えてきますが、個人差があり、生えてこない人もいます。また、生え方によっては、お口のトラブルの原因になることが多い歯です。」と定義されています。
親知らずが生えてきた時、臼歯や他の歯に圧力がかかってしまう場合があり、こうなると、歯茎の炎症や痛みを引き起こし、深刻なケースでは神経にダメージを与えることがあるため、親知らずを抜く手術が必要となります。
親知らずを抜くかどうかは必ず専門の歯科医や医師に相談しましょう。
親知らずを抜かずにそのままにしている場合は、ちょっとしたミスが感染など危険な状態を引き起こす可能性があります。
体内組織がダメージを受けた時、炎症が起こるのは体の自然な反応です。
そのため、親知らずを抜くとその付近の頬や口内、または頬骨や目の下などが腫れることもあります。
通常は、術後5〜12時間ほど経つと腫れが始まり、ひどい時には3〜4日続きます。
必ず医師の指導に従うことが大切ですが、それ以外にも腫れの症状を緩和する自然な方法があります。
氷や冷湿布
氷や冷湿布を使う方法は、術後24時間の間に行うのが効果的です。
また、腫れが起こる前に予防として行うこともできます。
- 氷を10個タオルに包みます。ジップロックやタッパーなどに水を入れて凍らせたものや、専用の冷湿布を使っても良いでしょう。大切なのは、冷たいものを使うことです。
- 炎症している部分に頬から優しく当てます。
- 皮膚の腫れを予防するには、一回につき15分間冷やしてください。その後5分間皮膚を休ませます。
- 起きている間、数時間繰り返します。
温湿布
筋肉の炎症を抑えるのには「加熱」が効きますが、腫れが熱を伴っているときは注意が必要です。
この方法は術後24時間の間に行うと効果的です。
- 熱を加える方法を選びましょう。
- お湯(適温)を入れた容器、ハンドタオルにアイロンをかけて温めたもの、またはお湯に浸したタオルを絞ったものでも良いでしょう。
- 手を使って温度をチェックしましょう。温湿布は炎症部分を外から温めることですが、火傷などしないよう気をつけましょう。
- 腫れた頬にそっと当てましょう。押し付けないように気をつけます。
- 20分間当てましょう。
- 20分経ったら温湿布を離し、20分皮膚を休ませます。
- これを1日何度か繰り返します。2日間続けましょう。
頭を体よりも上に維持する
頭を体の他の部分よりも上に保ちましょう。血液の流れを正常に保ちながら、歯茎や口内の炎症を抑えることができます。
- 最初の2〜3日は上半身を起こして寝ましょう。
- まくらを幾つか積んで快適に感じる体勢をとりましょう。
- 親知らずを抜いた側を下にして横向きに寝ることは絶対にやめましょう。
- 手術後48時間は、1日あたり10時間以上体を休めましょう。
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カモミールティーバッグ
カモミールは炎症やかゆみに効くとしてよく使われているハーブです。
出血や炎症を抑える効果もあるため、親知らずを抜いた後におすすめです。
- カモミールのティーバッグをいくつかお湯に入れて温めましょう。
- 人肌程度に冷めたら口に入れます。ゆっくり噛んで液体を出します。
- 15分間行います。30分以上休んだら、再度繰り返しましょう。
- 親知らずを抜いた箇所に直接当てるのは絶対に止めましょう。
- カモミールティーを飲む方法もあります。その場合は冷たくしてまたは温かいまま飲んでください。
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その他
- マウスウォッシュを使ってはいけません。多くのマウスウォッシュには口内の細菌を殺す強い物質が含まれているのですが、これが傷を痛めてしまう危険があります。
- 硬いものを食べるのを避けましょう。柔らかいものを食べることを心がけます。炎症の悪化を避けるためです。
- 必要な限り休みましょう。仕事や学校、家事から数日解放されゆっくりと休むことが大切です。
- 体を休めることで血圧が一定に保たれます。血圧が安定すると、歯茎の治癒に良い影響があるでしょう。
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引用サイト:ライオン歯科衛生研究所