認知症について知っておきたいこと

03 1月, 2020
神経認知障害は、記憶や知覚、問題解決力に影響を与えます。残念ながら、この病気を治す方法はありません。ですが、症状を改善する方法はあるのです。
 

認知症とは、神経を損傷し、脳の機能を低下させてしまう状態です。認知症になった人は、いずれ、単純なことでさえも一人でできなくなってしまうでしょう。

神経認知障害は、主に記憶力予測能力、問題解決能力に影響を与えます。医師には”神経認知機能”として言及されている力です。

最も直接的な神経認知障害は、健忘症、認知症、せん妄です。認知症は、特に60歳以上の人に起こることが多いでしょう。

WHO(世界保健機関)のデータによると、世界でおよそ470万の人が認知症の影響を受けているとされています。

医学の発展で人間の平均寿命がグンと伸びた今日、認知症は深刻な世界的問題となっています。残念ながら、認知症を治す特効薬はありません。ですが、認知症からくる症状を軽減することは可能かもしれません。

認知症

症状と段階

脳の模型と聴診器

認知症に関して言うと、主な症状はその人の精神機能の様々な分野にダメージを与えます。活動のパフォーマンス能力や自治に対価を感じてくるでしょう。

中でも、以下のような深刻な状況が挙げられます。

  • 精神的な行動や性格などの変化
  • 言語能力や予見の変化
  • 分析や判断能力の低下
  • 記憶喪失
 

認知症に関連した症状は、上記以外にも様々です。鬱状態になることや攻撃的になる、妄想、幻覚などが起こることもあります。

認知症の進行過程は、以下のように3つの段階に分けることができます。

 

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初期段階

認知症の初期の症状はとても軽く、徐々に問題が深刻になっていきます。

物忘れをしやすくなったり、時間やスペースの感覚が混乱する見当識障害を経験することで始まる場合が多いでしょう。それも、いつもではなく、時々忘れてしまう、という程度です。

中期段階

時間が経つに連れ、状態は深刻し、症状はさらにはっきりと現れてきます。自分一人では適切に行動できなくなることもあるでしょう。例えば、買い物や請求書の支払い、身支度など、これまで任せていた家庭内の役割にも支障がでるでしょう。

また、より頻繁に記憶を失うようになり、状態が深刻になっていきます。軽度の健忘症を経験したり、自宅を出た後方向がわからなくなることもあるかもしれません。また、コミュニケーションに支障が出ることもあるかもしれません。

認知症が進行すると

最後に、認知症がさらに進行した段階になると、毎日のルーティーンもこなすのが難しくなるでしょう。より攻撃的な行動を示すこともあります。最終的には、完全に人の手を借りなくてはいけなくなり、活動できなくなります。

認知症とアルツハイマー病

手を握り合う2人の女性
 

アルツハイマー病は、認知症の中でもよく知られた病気です。実際、認知症だと診断された患者の60〜80%がアルツハイマー病だと言われています。現在のところ、アルツハイマー病を始め、他の認知症も治癒薬はありません。

しかし、症状を抑えることに焦点を当てた方法はあります。患者の生活の質が改善されることが目的です。こういった方法を取り入れることによって、病気の進行を遅らせることができるかもしれません。

現在、アルツハイマー病は、生物医学的研究の優先事項の一つです。

 

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認知症:治療

前述したように、認知症の治癒法は今の段階ではありません。ですが、この病気の進行を遅らせることは可能であり、それは生活の質の改善に繋がるのです。

最初に、認知症は多因子性疾患のため、医師だけでなく、看護師やソーシャルワーカーが関わることになることを覚えておきましょう。この病気の認定をするにあたり、主となるケアギバーの役割もとても大切です。

家族のサポートもまた、欠かすことができません。特に、アルツハイマー病の患者は一人にしておいてはいけません。作業療法士やサポートネットワークの協力も助けとなるかもしれません。

高血圧や高コレステロール、肥満など、特定の二次的原因を予防することも大切です。認知症の素因となりうる要素は消しておくべきでしょう。

最後になりましたが、認知症の症状を軽くする薬についてです。これらは、幻覚や妄想、うつ、攻撃性などの症状を軽減してくれるかもしれません。その場合、抗精神病薬、抗うつ剤、抗けいれん薬が処方されるでしょう。

 
 
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