水が無くても溺れる?恐ろしい二次溺水

· 4月 7, 2016
二次溺水は、水で溺れてしまった数時間後、数日後に起こります。できるだけ早く医師に状況を知らせ、診察を受けることが大切です。

夏が来るとプールや海での悲しい水難事故のニュースを聞くことが増えてきます。大人にとっても子どもにとっても悲しい現実です。子どもたちが水に入っている間は、子どもから目を離さずにいましょう。そしてプールでは、排水口やフィルターにカバーがかかっているかを必ず確認しておきましょう。子どもたちが安全に泳げるよう、リスクを最小限に抑えることが大切です。

子どもたちが海やプールで命を落としてしまう水難事故のニュースは本当に恐ろしいものです。実は、それほど知られてはいないのですが、毎年子どもたちが命を落としてしまう水の事故が他にもあります。それは二次溺水(乾性溺水・遅発性溺水)と呼ばれる事故です。二次溺水とは、危うく溺れかかったが助けられた子どもたちや大人に起こります。

溺れかかったが助かった場合、普通に家に帰ることが多いと思います。しかし、数時間後、または数日後、突然疲れや眠けを感じて横になり、そして眠ったまま目を覚まさないのです。聞くだけでも本当に恐ろしいのですが、これが二次溺水と呼ばれる事故で、実際にあるのです。

今日はこの二次溺水について見ていきましょう。そして、是非大切な人を二次溺水から守りましょう。

 

二次溺水:静かな死

二次溺水

まずは、最近起こった事故の話から始めましょう。リンゼイ・クジャワさんはレシピやクラフト、母親としての個人的な思いなど綴ったをブログで有名なブロガーです。

その彼女が「息子がパーティ中プールで溺れかけた」というブログを書いた時、ハフィングトンポストやその他多くのメディアがすぐに飛びつきました。彼女の息子は溺れ、水の中に数秒間沈んでしまっていたのですが、幸い助かったのです。

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息子は助かりその場は収まったように見えたのですが、リンゼイは念のために小児科医に連絡をとり、留守番電話に事故の内容を伝えるメッセージを残しました。すると、専門家が素早く行動を起こし、息子をすぐに救急治療室へ連れていくようにとの指示を出したのです

リンゼイが息子を呼びに行くと、彼はとにかく眠りたいという様子だったと言います。とても疲れていて、動きもノロノロとしていました。何かが起こっているようでした。病院に行き、幾つか検査を行った結果、何が起こっているのかがはっきりとわかりました。

少年の肺は、プールの水に含まれている化学薬品によって炎症を起こし荒れていました。彼の酸素レベルは毎秒毎に下がっていきました。その時、彼は気付かないうちに溺れていたのです。

必要な医療処置を受け、少年は一命を取り留めました。それは、即座に状況を小児科医に報告した母親であるリンゼイ、小児科医、医師の素早い対応のおかげでした。

しかし、悲しいことに物語は全てがハッピーエンドというわけではありません。多くの子どもたちが同じような状況で命を落としているのです。溺れかけた後、3日ほど経って特にはっきりとした症状がでなくても悲劇は起こるのです。

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二次溺水と乾性溺水

プールにいる子ども

  • 乾性溺水とは、水を吸い込んでいると体や脳が「感じる」時に起こります。これは、咽頭の痙攣を引き起こすのですが、それにより体を守るために道が閉ざされてしまいます。水は入ってきませんが、空気も入ってきません。酸素なしにはどうしようもできないのです。
  • 二次溺水は、水が肺に入り停滞してしまうことで起こります。実際には、子どもは助かるのですが、入ってしまった水のせいですぐに肺水腫となります。肺水腫は、最初は特に問題兆候がないのですが、数時間、もしくは数日経つと死に至る可能性があります。
  • プールの水には沢山の化学薬品が含まれているということを忘れてはいけません。これらの化学薬品が肺に入り滞ってしまった場合、炎症を起こしたり肺が荒れる原因となり得ます。
  • 塩素は気管支を強く刺激します。
  • 溺水事故の後、子どもは水を吐き出し、回復するかもしれません。しかしそれでも肺には水がいくらか残っているのです。数時間後にはこの水は気管支を炎症させ、浮腫の原因となり、結果として血中酸素濃度を低下させます。

推奨されること

赤ちゃんスイミング

  • もしお子さんが溺れるような事態になった時は、どんな小さな事故であったとしても、例えすぐに元気な素振りを見せたとしても、すぐに救急治療室へ連れて行きましょう。
  • お子さんが水遊びをしている時は、決して目を離さないようにしましょう。
  • できるだけ早い年齢から泳ぎを教えましょう。
  • 例えお子さんの泳ぎが上手だったとしても、プールの中に危険が潜んでいる場合があります。常に子どもたちの行動を観察しましょう。

夏には子どもたちと水遊びを楽しみたいですね。しかし、今日の記事の内容を忘れず、水遊びには危険が伴うということを心に留め、是非安全に夏を楽しんでください。