子どもたちに伝えたい4つの価値
人間は教育によって初めて人間になる−イマヌエル・カント
もしあなたが父親か母親、または祖父や祖母、教師なら、子どもたちに何を伝える必要があるか自問することが大切です。
今回は、子どもたちに伝えたい4つの核となる価値について、一緒に考えましょう。
1. 共感力
人の立場に立って考えることの大切さを学ぶことが何より大切です。
これは自分と他人を、より深く理解できるようになります。
他人を傷つけるかもしれないと理解して実行するのは、人間として大切な価値です。
共感力があれば、真の友情を育て、パートナーを尊敬し、人生で出会う人たちと幸せな未来を築いていくことができます。
他の人たちも、自分と同じように恐れ・喜び・不安・恥を体験するのだと知ることが、よりよい社会をつくりあげていくことにつながるのです。
また自分の言動が誰か傷つけることがあると理解することで、まわりの人たちの感情に対してもっと敬意を払うようになるでしょう。
共感力は、子どもたちにぜひ伝えたい価値のひとつです。
2. 謙虚さ
常に謙虚であることの大切さと、誰かに対する優越感をもつべきではないと学ぶことは、子どもたちにとって大切なことです。
自分が持っているものが何であれ、それを自慢すべきではありません。
謙虚さがあれば、他人を妬まず、すべてのことに感謝して生きていくため、幸せで満足のいく毎日を過ごすことができます。自分自身にもっと満足できるようになります。
また、謙虚な態度で生きることは、現実的なものの考え方をする力を身につけることです。
謙虚さは人間として欠かせない価値ですが、子育てをしていくうえで、つい忘れてしまいがち。
子供に口で説明するだけでなく、親が子供のお手本となり、謙虚さの素晴らしさを示しましょう。
3. 責任感
責任感は、子どもたちが大きくなるにつれて身につけていくものですが、まだ幼いころから教えていくことも可能です。
子供が成長する過程において、日々の行動に責任を持つことを覚えながら成長します。
何かに対して責任を持つことは、将来よい人間・生徒・家族・友達になるために役立ちます。
そして周りの人々と強い絆を築きながら確固たる価値観を確立します。
その中でもまずは、口にするひとつひとつの言葉には、表面的な意味と秘められた意味があることを子供たちに説明することが重要です。
こちらの記事もご参考に:コミュニケーションの大切さ/自分の発言に責任を持ちましょう
4. 自尊心
自尊心は生まれた瞬間から子どもの人生を豊かにする絶対不可欠の価値です。
子どもを支えてほめてやり、長所をのばし、間違いや失敗から学んでいけるよう指導しましょう。
前述したように、口で言うだけでなく、親が率先して子供に手本を示すことが大切です。
子供を励まし、自信を持って新しい冒険に旅立つことができるようにそっと背中を押しながら、子供に気づかれない形でサポートを続けることが大切です。
また、失敗や間違いは悪いことではなく、そこから学ぶことが大切であり、何度も挑戦することは素晴らしいことだと子供に伝えましょう。
自分を愛し自分を尊ぶ心を持つことは大切です。これは偉そうにすると言う意味ではなく、子どもたちが健全な自尊心を育てていけるよう、周りの大人がサポートすることが大切です。
こちらの記事もお見逃しなく:自立した考えを持ち自尊心を高めるために
ここに挙げた4つの大切な価値観を子供に教える時は、まず周りの大人がそのお手本となるべきです。
また子どもたちに対して、常に一貫した毅然とした態度と熱意を持って接すると同時に、あふれるような愛情を注ぐことが欠かせません。
子どもの教育とは、親または教師自身などの周りの大人が人間として成長していく過程でもあるということをお忘れなく!
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