結婚生活が破綻しているかを見極める方法
結婚生活が破綻し、二人が抱えている問題の解決策がないと認めるのは辛く、気持ちが落ち込むかもしれません。
結婚する時は誰もが、この幸せが永遠に続くことを望みますが、かつて幸せだった二人の時間や将来の夢を終わらせなくてはいけない状況に直面することがあります。
結婚生活を継続するための方法がありますが、ときには現実を受け入れるのが最善策である場合があります。
お互いが「正しい相手」ではなかったのかもしれませんし、どれだけ受け入れるのが難しい現実であっても、二人が別の道を見つけて前進する時がきたことを意味しています。
ある統計によると、初婚のカップルの約50%が離婚する国もあります。離婚の理由は、経済的な問題から性的不適合にまで及びますが、どのケースも離婚という同じ悲しい結末を迎えます。
今回の記事では、結婚生活が破綻しているかを見極める方法をご紹介します。
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結婚生活を継続させるための方法
どんな結婚生活にも浮き沈みがあります。
夫婦となった後も、喧嘩をするたびに別れという考えが頭に浮かぶ人もいるでしょう。
二人の喧嘩や言い争いの原因が深刻なものなのか、解決策がないほどの問題なのかを見極めるのは難しいことがありますが、喧嘩の中には、ちょっとしたきっかけで問題が解決し、別れを選ぼうとしていた自分に驚くことがあります。
誰も離婚を言い出したくはないと考えているでしょう。
離婚を自分から言い出すというのは、これまで夫婦として築き上げてきたものを壊すことでもあります。
子供がいる場合は、離婚後、子供とどのようにお互い過ごすのかを決めなくてはいけませんし、子供が健康で幸せに成長することが親としては最も大切なことであり、離婚が本当に最善の策なのかを二人でしっかりと話し合う必要があります。
どのような関係にも、悪い時期があります。そしてそれは一般的なことです。
ただし、二人の関係が悪い状態が毎日、そしていつまでも続く場合は、離婚が現実味を帯び始めます。
このような状況に陥っている人には、結婚療法士のシェリー・ウォーレンが紹介する方法をお試しください。
マリッジカウンセラーのカウンセリングを受ける
- 二人で一緒にカップルセラピーに参加します。
- 夫婦関係であなたが抱えている問題や懸念、そして希望をパートナーに伝えます。
- できる限り夫婦の時間を大切にし、一緒に過ごすプライベートな時間を作るように心がけましょう。
- 自分の悪い点を認識し、改善するように心がけてください。
- パートナーも悪い点があることを理解しましょう。
ただし、夫婦関係が破綻していることが明らかな場合があり、これは二人が一緒にいる正当な理由が見つからない状況です。
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乗り越えられない状況
1. 夫婦間で虐待が行われている場合
身体的虐待や言葉の虐待を受けているように感じたら、相手に服従してはいけません。
虐待的な振る舞いは、一度始まるとなくなることはありません。
婚姻関係においてなんらかの虐待が行われている場合は、自分の身の安全と健康のためにも、相手の元を去りましょう。
2. 有毒な関係
有毒の関係に陥ってることを認識するのは、難しい場合があります。
これは、有毒関係による影響をなかなか自覚できないからです。
言葉による虐待だけでなく、相手への共感や敬意の欠如、相手からの絶え間ない批判や文句、配慮などの欠如や軽んじた態度を感じるなら、有毒な関係にあるかもしれないと疑いましょう。
3. 誠実さの欠如
誠実さや信頼は、良好な人間関係の基盤となります。
相手への不正など裏切りがあると、信頼が失われますし、相手に不誠実だというのは、健全な関係を構築する意思ないことを示す兆候かもしれません。
一度だけの浮気や裏切りは、二度としないと約束して相手に許しを請うことができます。
ただし、嘘ばかりをつく相手には、相手を信頼していいかどうかを真剣に見極める必要があります。
4. 依存症
相手への愛情や尊敬、そして共感する気持ちがあっても、なんらかの依存症にかかっている人は、相手との関係を傷つけます。
これは、中毒症状や依存症は何よりも強力だからです。愛と共感があっても、やみつきになる行動は、遅かれ早かれ、あなたの関係を傷つけます。
パートナーまたは自分が、なんらかの依存症を発症している場合は、すぐに専門家に助けを求めてください。
結婚生活を維持する方法があるかもしれない兆候
ここまでにご紹介した状況では、解決策が明確ではありませんでした。
ここからは、離婚という文字も頭に浮かぶかもしれませんが、必ずしもそれが最善の方法ではなく、解決策が見つかるかもしれないケースをご紹介します。
5. 無礼さ
お互いへの尊敬は、すべての関係の基盤となります。相手への敬意がない場合は、二人の関係が長持ちすることはないでしょう。
一方が他方に対して敬意を失うと、二人の関係はとても複雑になります。
一方が他方を軽視している場合、考えを改めることはあまりありません。
有名な心理学者の一人であるジョン・ゴットマンは、軽蔑は、聖書の黙示録に登場する「4人の騎手」の戦いのようだと語りました。
6. 独身時代を懐かしむ
独身時代を懐かしく感じるのは、危険な兆候の一つだと考えてよいでしょう。
一人でいる方が幸せになると考えたり、将来的に他の人と一緒にいる自分を想像し始めたら、現在の関係に満足していない兆候です。
この状態に陥ったら、結婚生活から抜け出す必要があるかもしれません。
7. 喧嘩が絶えない
お互いが「違う」のは、結婚生活においては正常なことですし、他人と一緒に暮らすのは簡単ではありません。
愛情があれば寛容性が生まれますが、どの会話も喧嘩で終わる場合は、相手への寛容性が失われている兆候かもしれません。
これは二人の関係にとって良くない状況であり、お互いが抱えている怒りを発散させる必要があります。
8. 絶えず相手を批判する
建設的な批判の中には前向きなものもあります。
しかし、破壊的な批判はとてもネガティブであり、二人が別れる原因となる悪循環を引き起こす可能性があります。
パートナーの良いところが見つからない場合、または相手があなたの良いところがわからないという状況は、相手への批判的な気持ちに支配されている可能性があります。
建設な批判は、肯定的な考えを基盤としているなら問題はありませんが、破壊的でネガティブな批判は、二人の関係に有害です。
9. 絶えず相手を非難する
誰にでも欠点や至らない点がありますが、パートナーがあなたのすべてを非難する場合、あなたに怒っている可能性がありますし、あなたを軽視している傾向があるかもしれないため、カウンセラーなどの専門家を交えて話し合う必要があります。
専門家のサポートによりこのような状況を改善することができますが、いつまでもこの状況が続く場合は、結婚生活を終了する必要があるかもしれません。
10. 身体的な接触の欠如
性生活やスキンシップなど、身体的な接触は夫婦だけでなく人間の関係において大切な要因の一つです。
キスやハグなどの愛情表現さえも欠如しているときには、パートナーに関心がなくなっていることが原因かもしれません。
また、相手に興味がないのに、セックスのためだけに相手を「利用」してはいけません。
愛情がないのに、欲望だけで相手とセックスをするようになったときには、夫婦関係を終わらせる時期かもしれません。
すぐに諦めない
本記事では、夫婦関係が破綻している兆候をご紹介しましたが、結婚生活を継続したい場合は、できる限りの解決策を徹底的に探しましょう。
マリッジカウンセラーなどの専門家のカウンセリングを受けて、二人の関係を維持する方法を見つけましょう。
ただし、許しがたい行為があった場合などは、無理に相手を許す必要はありません。
また、様々な解決策を試したのにも関わらず、結婚生活が辛く苦しい場合は、最終決断を下す時がきたと考えるべきでしょう。
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- Pinto, Bismarck. (2002). Psicología del amor. https://www.researchgate.net/publication/256791293_Psicologia_del_amor/citation/download
- John Gottman. Clinical Handbook of Couple Therapy. Gottm