新しい依存症?ゲームがやめられない子供達について

8月 22, 2019
ゲーム依存者は、報酬系をコントロールする脳の一部のバランスが乱れていることを示しています。これは他の中毒性障害に似ています。

「私の子供はゲームをやめることができないんです。」と言う親の声は、以前と比べてより一般的になっています。

コンピューター、タブレットやスマートフォンなどの電子機器、またはテレビゲームなど、親が考えるゲームに費やすのに適切な時間と子供がゲームに費やしたい時間の間には多くのギャップがあり、しばしば口論の原因ともなります。

電子機器を使う時間を自分で正しく管理したり、親に制限されるのに慣れている子供もいれば、依存状態になっている子供もいます。

そしてゲームに夢中になる子供やティーンエイジャーの数も急増しています。

すべての中毒症状と同じで、ゲーム依存も中毒の一種で、治療をするためには心理学的な治療が必要になります。

自分の子供がゲームをやめられないと気づいたら、制御不能な状況になる前に行動を起こしてください。

ゲームは子供にとって安全か?

子供や10代の若者向けの人気ゲームプラットフォームであるロブロックス(Roblox)では、特定のユーザーがシステムをハッキングする事件がいくつか起きています。

事件の一つは、2人のユーザーによる7歳の少女のアバターへのレイプでした。

女の子の母親であるアンバー・ピーターセンは、フェイスブック(Facebook)にこう投稿しました。

「ある朝、娘がタブレットを見ながらショックを受けた表情で遊んでいたので、娘のタブレットを見ると、娘の女性キャラクターを強姦している2人のユーザーのアバターを発見しました。」

衝撃を受けて気分が悪くなったアンバーでしたが、すぐにその状況をスクリーンショットとして記録し、苦情を申し立てました。

ロブロックスでは、ユーザーは独自のアバター、仮想世界、ゲームを作成できます。さらに、世界中でゲームを行う多くの子供たちを保護する厳しいフィルターがあることが保証されています。

しかし今回のゲームの作成者は、この場合は加害者ですが、何らかの方法によりセキュリティーシステムを迂回したと考えられます。

ロブロックスというプラットフォームは、4000万を超えるオンラインゲームを提供しており、世界の6,000万人以上の子供や青少年に人気があります。

このプラットフォームの安全は保証されているはずでしたが、今回の事件から、インターネットが100%安全ではないことを私たちは学びました。

ゲームが子供に与える影響ゲーム 子供

アメリカ小児科学会は、子供たちが1日2時間以上のゲームをしないようにと推奨しています。

適度なゲームは子供にとって有益となるかもしれませんが、必ず制御可能な時間内に抑えてください。

ゲームをする時間は、運動などの身体活動、ゆっくりとリラックスする時間、または睡眠時間を削ってまで作るものではありません

しかし、ゲームをやりたいという衝動が抑えられなくなり、趣味や様々な活動の時間をはじめとする日常生活における大切な時間をゲームのために費やしたいと考えるなどの、制御不能になった状況が危険だと考えられています。

ゲーム依存者に見られる神経系のパターンは、報酬系を制御する脳のある部分でバランスの乱れが起こっている兆候であり、他の中毒性障害の症状に似ています。

さらに、ある特定の暴力的なコンテンツにさらされているゲームを続けると感情、注意、集中力の制御に関連する脳の領域に悪影響を与えます。

こちらもご参考に:子どもとテクノロジー依存

親の責任

現実問題として、21世紀の子供たちは常にテクノロジーに囲まれています。

ただし、これはテクノロジーの使用を制御できないという意味ではありません。

親は、子供がある特定の電子機器にアクセスする年齢を制御することができますし、電子機器に触れる年齢になった時に、どのコンテンツを見ることができるか、また電子機器の使用時間は何時間かをしっかりと管理する必要があります

若い頃から毎日スマートフォンやタブレットを使用している場合、それらに依存するのは驚くべきことなのでしょうか?

親には、子供たちがゲームをはじめとするあらゆるテクノロジー全般に対する不健康な依存症の発症を予防する責任があります。

ゲームへの依存は、後の人生に大きな影響を与える可能性があるからです。

子どもが最初の電子機器を手にする瞬間から、親として確固たるルールを築くことが大切です。

電子機器の使用期間、使用可能な機器、アクセスを許可するコンテンツのタイプなどすべての側面を網羅する必要があります。

ただし、ルールを設定して子供を監督するだけでなく、親として子供の「良い見本」になる必要があります。

つまり、子どもが親と一緒に遊びたいときに、親が携帯電話やタブレットに夢中になり、子供の話を聞かなかったり一緒に遊ばないのは、親が「良い見本」になっていないケースの一つです。

親が良い見本とならない家庭では、子どもに規則や制限を与えても、その効果が発揮されることはないでしょう。

ゲーム依存症の警告サイン

子供がゲームがやめられなくなったら、次の兆候の1つ以上に当てはまることに気づくでしょう。

子どもがゲームへの依存症に苦しんでいる時、または依存症につながる可能性のある習慣があると気づいた時は、状況が悪化して制御不能になる前に、そして子供の精神の安定などに悪影響を及ぼすリスクが高まる前に、適切な対処をする必要があります。

  • ゲームをしていない時でも、ゲームに対する異常な心配やいかにゲームが大切かをいろいろな方法で示すことがあります。また会話もゲームについてのみになる傾向があります。
  • ゲームで遊んでいないときには、気分が落胆するなどの感情の浮き沈みが激しくなり、時には攻撃性を示したり悲しくなり、防御的になることがあります。
  • ゲームで遊ぶ時間をさらに増やそうとします。
  • 自分の趣味などに時間を費やすこと、家族との時間、そして友達との付き合いへの興味を失い、社会的な相互作用や関係から自分を隔離します。
  • 子どもがゲームで遊ぶ時間を強制的に止めたり減らそうとしても、失敗するでしょう。
  • ゲームで長時間遊んでいることに気づかないようになるか、気づいていても親に嘘をつくようになります。
  • 眠る時間や食事の時間を削ってまでゲームをするだけでなく、お風呂の時間などもゲームに回すことで非衛生的になります。
  • 成績が悪く、勉強に無関心です。勉強する数分前だけゲームで遊ぶと約束をしても、最終的には何時間もゲームで遊び続けます。
  • 難しい問題や現実に直面することを避け、ゲームに全力を注ぎます。話し合いや会話、そして自分に起こっている問題を解決することから逃げる傾向があります。

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子供がゲームを「停止」できない場合の対処法

ゲーム 子供

子供がゲームがやめられないという状況になった場合には、適切な対策を講じる必要があります。

子供と議論をしたり強制的にゲームの時間を制限することは、あまり効果的とは言えないため、お互いが歩み寄る妥協案や相互的な合意を得ることが大切です。

ゲームに関する明確な制限と規則を確立するには、子供との話し合いが最善の方法です。そして、子供への愛を持って規則を作り制限を与えることを常に忘れないでください。

ここからは子どもがゲームで遊ぶ時間を制限する方法をご紹介します。

  • 子供部屋にゲームや電子機器、そしてコンピューターがある場合は、部屋から取り外し、親がゲームをしている姿を簡単に監視できる場所に再設置してください。
  • ゲームで遊ぶ時間は、宿題や家の手伝いなど、するべきことをすべて終えた後のみであるとお互いが確認してください。
  • 子供がゲームで遊ぶ一日あたりの時間を徐々に減らすことができるように、親子で話し合いをして妥協点を見つけてください。ゆっくりと時間をかけて減らすことが重要です。
  • ゲームをする時間が残り15分間、10分間、5分間になるときには子供に知らせます。気づかないうちに決められていたゲームの時間を過ぎていたということがなくなり、子供も節度を持ってゲームを楽しむことができます。
  • 子どもが正しい方法でゲームの結果を保存できるように親がサポートをしましょう。ゲームで得た成果や結果を保存できないという不安からいつまでもゲームを続けている子供もいるため、区切りのいいエンドポイントを見つけ、そこで正しく保存すればゲームを離れても次はそこからスタートできるので心配はいらないと説明してください。
  • どのゲームで遊ぶかという点では、適正年齢を親がしっかりと確認し、暴力や性的な描写があるゲームを避け、必ず年齢に合うものだけを与えてください。
  • ゲーム以外の課外活動への積極的な参加を勧めてください。スポーツ、社交的な活動や様々な団体やクラブへの参加、芸術的な活動などがお勧めです。
  • 家族との時間を大切にしてください。電子機器を使わない子供との時間を大切にしましょう。ボードゲームをしたり公園に行くなど家族一緒に過ごす時間はとても大切です。子どもがゲームから離れられない場合は、一緒にゲームで遊ぶのも良いでしょう。まずは家族が一緒に過ごす時間の大切さを理解してください。
  • 親が決めた制限や規則に従わなかった場合は、どういう結果になるのかを明確に説明してください。例えば「ゲームをする時間が1時間減る」「ゲームは一日しない」などの条件を明らかにしながら、強い態度で子供に伝えてください。そしてこれらの規則を作ったら、必ずこの規律を親も守るようにしてください。

最終に

親子が合意をして制限や規則を設けた後でも、状況が改善されない場合は、子どもがゲーム依存症になっている可能性があります。

この場合は、専門家に相談するのが最善の方法です。

ゲーム依存症には長期と短期があり、どちらの場合もゲーム依存症が深刻な副作用を併発する可能性があり、私たちの身体的健康、感情的な健康、そして精神面の健康にも様々な影響を与えることもあります。

親として、子どもがこの問題を克服するように最後までサポートすることが大切です。

子供の安全と健康は、保護者の適切な監督力に大きく依存しています。