下垂肩症候群を直すには

下垂肩症候群は、心理的な要因が原因の可能性もあります。直す方法を知るために、ぜひこの記事をお読みください。
下垂肩症候群を直すには
Maricela Jiménez López

によってレビューと承認されています。 医者 Maricela Jiménez López.

によって書かれた Carmen Martín

最後の更新: 22 12月, 2022

下垂肩症候群は、多くの人々が悩む姿勢の問題です。ただし、背中や肩に影響を与えるのは、悪い姿勢自体だけではありません。下垂肩症候群は、体の他の領域にも問題を引き起こす可能性があり、時には感情や心理面に関連することさえあります。

垂れ下がった肩症候群とは何か、それを修正する方法を知っていますか?

下垂肩症候群はどのように発生して、どんな要因が関与しているのか、そして治療するためにどんなエクササイズが利くのかをこの記事では説明します。

下垂肩症候群とは

下垂肩症候群は、肩が前傾し、頭を押し下げて姿勢が悪くなることです。この問題を抱える人々は、常に下を見ているように見える姿勢をしています。

この姿勢が影響を及ぼすのは、肩だけではありません。肩が徐々に前傾姿勢になることで、こぶが現れます。これは「猫背」とも呼ばれます。さらに、この姿勢は胸と首にも影響を与えます。

背中と肩をまっすぐに保つことは、身体的な面だけでなく、自分へ自信を持つといった心理面にも繋がります。胸のサイズを恥ずかしく思う女性は、しばしば猫背になって胸を隠そうとします。ほとんどの場合、無意識にそうしているのですが、これは考えられる心理的な原因の一例に過ぎません。うつ病など、他の多くの問題があります。

残念ながら、下垂肩症候群はますます一般的になりつつあります。これは、パソコンなどの電子機器の過剰使用に原因があります。携帯電話やパソコンに絶えず向かっているので、猫背が進んでしまうのです。

下垂肩症候群の影響

下垂肩症候群 背中
下垂肩症候群は、脊椎または頸部の問題が原因で発生することがあります。ただし、場合によっては、心理的な問題や低い自尊心の結果である可能性もあります。

長時間前屈姿勢のままでいると、腰周りの痛みの原因になります。また、身長が縮み、お腹が出て見えるようになるため、見た目的にも美しくありません。中には、シャキンとした姿勢で歩いたら、より自信が持てるようになり、自分がより魅力的に思えた、と言う人もいます。

さらに、肩が垂れ下がったままだと、柔軟性が低下します。事実、これは関節の動きとバランスを変えてしまいます。また、呼吸や消化器系の問題につながる可能性もあります。

こちらもお読みください:姿勢をよくするための6つのテクニック

ですので、安静時も運動中も、この悪い姿勢を矯正する必要があります。頭を高くして姿勢を真っ直ぐに保って歩くことが重要です。同様に、仕事中の自分の姿勢を認識し、修正しましょう。

下垂肩症候群を矯正するために

下垂肩症候群を直す 姿勢
ストレッチは、下垂肩症候群を矯正するのに理想的。さらに、全体的な姿勢も改善します。

下垂肩症候群を徐々に直すのに役立つストレッチ運動が複数あります。例えば下記のストレッチです。

  • 肩回し。目的は、肩の位置を戻して正しい姿勢にすることです。そのためには、肩を30秒間後ろに押し戻し、これを5回繰り返します。可能であれば、1日に数回行います。
  • 肩甲骨回し。胸を突き出して肩の位置を押し戻すことで、肩甲骨を伸ばします。1つ目のエクササイズと似ていますが、肩を戻すときに肩甲骨同士をできる限り近づけます。 この状態を30〜40秒間保持し、5回繰り返します。このストレッチも背中を和らげるのに役立ちます。
  • 胸のストレッチ。やり方はいくつかありますが、1つはドアの前に立って、腕を広げてT字を作ります。次に、肘を曲げて腕を上げ、ドアフレームを支えるようにします。ドアに体重をかければ、筋肉の伸びを感じるはずです。 30秒間押し続け、これを5回繰り返します。
  • 背中のストレッチ。仰向けに寝転んで片方の膝を胸に当てます。数秒間そのままでストレッチをし、もう一方の足で同じストレッチをします。他の方法は、仰向けに横たわり、片方の腕を上に伸ばし、反対側の足を下に同時に伸ばします。どちらのエクササイズも背中を柔らかくします。

まとめ

上で述べたように、下垂肩症候群は心理的な要素が原因であるかもしれません。恥ずかしがり屋や他人の目を気にする人、さらには慢性的に落ち込んでいる人の間でこの症候群がよく見られるのは、そのためです。心理的な理由がある場合、姿勢を良くするだけでは十分ではなく、根本的な原因も治療する必要があります。そのためには、プロの治療を求めることをお勧めします。

下垂肩症候群がある場合、助言と治療をしてくれる理学療法士に相談しましょう。他の問題につながる可能性にも注意することが重要です。姿勢を改善し、健康になるのに遅すぎることはありません。


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