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体は心の持ち方次第で病気になる
人は心に強い不安や絶望を感じると、体の健康にも影響が及ぼされてしまうのです。

心は体の状態に影響を与えます。近年、心と体の関係について書かれた書物をよく目にします。
心と体はこれまでに考えられていた以上により近い関係にあるのです。
人は誰でも病気になったり、何かネガティブな感情に囚われることによって肉体的に辛いと感じる時があります。
通常よりも疲れを感じたり、ぎこちなく感じるかもしれません。
小さなことや自分の思ったことを実現できないと感じるかもしれません。
近年の研究によると、精神的に上手くいっている状態なら体の健康状態も良い状態にあ理、逆に心が穏やかでない状態のときは、病気になりやすいことが明らかになりました。
言い換えると、不安感や絶望感といった精神的な病気に苦しんでいると、体に何か嫌な症状が現れるのです。今日は、精神がどのように病気をもたらすかについて見ていきましょう。
移行のプロセスとは?
心が不安を感じたら、体は瞬時に反応します。心臓は通常よりも早く強く打ち、手は震え、汗をかいているのすら感じるでしょう。
こういった症状は全て、心が体に影響を及ぼしているから起こるのです。ちょうどエクササイズを始めたときのように、体のバランスが変化してしまうのです。
しかし、エクササイズの時との大きな違いがあります。それは、実際にはエクササイズをしているわけではない、ということです。体はエネルギーを放出する先がありませんので、神経系を張り詰めさせてしまいます。
こちらの記事もご参考に:神経を落ち着かせる5つのコツ
次に起こることとは?
通勤ラッシュの道路で、皆がスムーズに進んでいるところ、突然事故現場に遭遇し、全ての車両が細い道に迂回しなければいけない…そんな状況を想像してみてください。
これまで順調に進んでいたのに、交通状況が乱れてしまいますね。
このような状態が体にも起こるのです。
体は渋滞を消化しきれていないのに、心臓からどんどん車が出て行くようなものなのです。
この状況が一瞬であれば、渋滞はそれほどひどいものではないかもしれませんが、長時間続いた場合、もしくは出て行く車の量が多かったら、体に与えるダメージは相当なものでしょう。
同じように、心と体のつながりは、認知機能と免疫系の強さにもあります。
心が上手く働いていない時、体は外からの攻撃に傷つきやすく上手く機能しないのは当然のことです。
心はコンピューターで、体の免疫系はウイルス対策ソフトのようだと考えてください。
コンピューターが上手く機能していない時、コンピューターを傷つけるトロイの木馬のようなウイルスの侵入が防げないのです。
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脳の役割とは?
私たちの感情や考えは全て生化学系の化学的な関係の裏にあるということを忘れてはいけません。この点において根底にある部分は視床下部です。視床下部は、ホルモンのバランスを正常に保つ上でとても重要な役割を持っています。
脳の中にあるこの小さい部分は、私たちの考えに直結していて、記憶、現在の刺激の解釈、未来の出来事に対する予測などを司ります。
行動が及ぼす影響とは?
さて、これまでは心がいかにして体に影響を及ぼすかということについてお話ししてきました。しかし、行動が及ぼす影響についてはまだお話ししていません。
私たちは皆、時として不幸せに感じたり、モチベーションに欠ける瞬間があります。
実際、これまでに絶望を味わったことがなかったとしても、周りにそういった状況の人がいることで、多かれ少なかれ、なんとなく沈んだ気持ちになったことはあるのではないでしょうか。
そのような時には、自分自身の見た目や個人的なケアを放置しているのではないでしょうか。特に、まず一番最初に影響を受けるのは食生活でしょう。
あまり好きではない食べ物、これは通常、体に良いものが多いのですが、まずそういった食べ物を食べなくなります。
そして、より楽しく食べられるものに目が行くでしょう。
一体どうしてでしょうか?
これはバランスの問題なのです。日常生活で感じたネガティブな気持ちの代わりに、好きなものを食べて楽しいポジティブな気持ちを得ようとしているのです。
残念なことに、TVや映画のように、女の子が彼氏に振られた時、一人でソファに座ってアイスクリームを箱から直接食べているイメージは真実なのです。
このような方法で視床下部に刺激を与えることはダメージを与えることになっているのです。
ネガティブな感情を打ち消そうと私たちが選ぶ行動は、体の健康に直接繋がっていくのです。
また、健康的な食生活を無視してしまうのは、上記のように心のバランスを失った時だけではありません。絶望からくる悲しみやモチベーションを失った時も同じような状況に陥るでしょう。
そして、自分のことを気遣わなくてはいけないという考えは、根を張ってしまった悲しみが優先となり後回しにされるでしょう。
そのような状態では、行動はルーティーン化し、骨が折れる面倒な事柄となってしまいます。
このルーティーンを単純にしましょう。
仕事の後にスーパーに買い物に行くのではなく、デリバリーを頼むなど夕食の手間を除くことで、心が軽くなります。
ネガティブな考えを持っていると肉体的にも弱ってしまうということについてお話ししてきました。
しかし、同時にその裏側も考えてみましょう。ポジティブな気持ちは、病気に苦しむ人々の病状を和らげる力があるということが数々の研究により分かっているのです。
これは生化学の結果かもしれませんし、身体的な活動や健康的な食生活など、病気をコントロールしようとする行動の結果かもしれません。
できるだけ心の健康を保つことを心がけましょう。
心を健康に保つことで体も健康に保たれるからです。
どうか今日の内容を忘れずに日々を過ごしてくださいね。