女性が知っておくべき卵巣嚢腫のこと

· 9月 6, 2016
卵巣嚢腫ができるリスクがあるのは、初潮を迎えてから閉経するまでの年齢の女性だとされていますが、ごく稀に更年期の女性に発症することもあります。その場合はガンとなることがありますので定期検診を必ず受けて早期発見することが大切です。

嚢腫は女性の生殖器に影響を及ぼす可能性があるため、この言葉を聞いたことがないという人は少ないのではないでしょうか。

卵巣嚢腫とは、卵巣の中に発達する良性疾患です。ほっておくと、いずれ複雑な状態を引き起こすこともあります。

多くの場合は、命に関わるような危険なものではありませんが、女性なら特に、卵巣嚢腫とは何かについて知っておくに越したことはありません。

1. 卵巣嚢腫とは?

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卵巣嚢腫は大変小さく、液体を含んだ袋で、卵巣に形成されます。その大きさは数ミリ〜最大5cmまでと幅広いものです。

女性は排卵すると、卵巣の一つから小さな細胞、毛包が形成されます。これは、卵子が育ち、排卵される時に壊れます。

もし妊娠が成立しなければ、この毛包は自然に再吸収されます。しかし、この過程が正常に行われなかった場合、細胞は嚢腫となり、成長してしまうのです。

2. リスクのある年齢

初潮を迎えてから閉経するまでの年齢のすべての女性は、この卵巣嚢腫のリスクにさらされています。

卵巣嚢腫は普通、更年期に入ると消えます。ただし、ごく稀にその後に現れる場合もあります。

3. 関連する要素

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今のところ、小さな嚢腫が卵巣に形成される理由はわかっていません。

しかし、以下のような要素が関連していると考えられています。

  • 月経周期が不規則
  • 不妊治療中である
  • ホルモンのバランスが崩れている
  • 遺伝的要素

4. 主な症状

生殖器系のその他の疾患と同様、卵巣嚢腫の主な症状は他の病気と混同されやすいものです。

問題は、初期の段階では気づきにくく、多くの女性が見逃す傾向にある点です。

主な症状として、以下のようなものが挙げられます。

  • 月経が不規則
  • 背中や脚にまで響くようなお腹や膣の痛み
  • 月経中の膣の激しい痛み
  • セックス時の激しい痛み
  • 嘔吐や吐き気
  • 胸が痛む
  • 体が重く感じる
  • お腹の膨張
  • 膀胱や直腸に圧力を感じる

5. 卵巣嚢腫の発見方法

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卵巣嚢腫があると疑われる場合、内診を行い、エコーやMRI検査をします。もし嚢腫が見つかれば、血液検査をしてその嚢腫を摘出すべきかどうかを決定します。

6. 治療法は?

通常、婦人科医は、定期的な検診をして嚢腫が再吸収されていないか確認していきます。

もし、嚢腫が大きくなっていたり痛みやその他の症状を伴うようであれば、経口避妊薬を飲む、または嚢腫を取り除く手術を勧められるでしょう。

7. 嚢腫と生殖

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嚢腫があると診断された女性が最も心配することは、子どもが産めるのかどうかということではないでしょうか。基本的には子どもが産めないというリスクはありませんが、中には正常な排卵を防いでしまうという場合もあります。

それに加え、嚢腫の大きさが大きくなり、卵巣の機能を変えてしまったり、将来的に不妊症となってしまうことも考えられます。

8. 通常は更年期には起こらない

更年期に入った女性に卵巣嚢腫のリスクはありません。もし、嚢腫があるなら、それはかなり心配すべき状態です。

専門家によると、更年期中の嚢腫や腫瘍はかなりの確率でガンになり得るということです。

すぐに医師の診断をうけましょう。

9. 多嚢胞性卵巣症候群(POS)

嚢腫が7〜10の毛包の房となり、卵巣のあらゆる場所にできてしまう状態を多嚢胞性卵巣症候群(POS)と呼びます。

この多嚢胞性卵巣症候群は排卵がうまくなされないことや、ホルモンの不安定から起こります。

多嚢胞性卵巣症候群は、通常、月経の変化、不妊、体毛の増加などを伴うため、注意しなくてはいけません。

多くの場合、この房は特に問題ではなく、時間が経つと自然に消えてしまうことが多いものですが、自己判断でほっておかずに、定期的に検診を受けましょう。