女性に多い甲状腺ガンの症状と検査方法

· 5月 14, 2016
甲状腺とは蝶のような形をして広がる腺で、体に様々な影響を与えます。甲状腺ガンは男女どちらにも発症するものですが、特に女性に多く見られるガンです。

甲状腺の病気に苦しむ人々は大変多く、特に女性に患者が多い病気です。甲状腺が正常に働かないと新陳代謝のバランスが崩れ、甲状腺ガンのような深刻な病気をもたらす原因となり得ます。

甲状腺の病気の症状をよく知り、深刻な状況を少しでも回避しましょう。

甲状腺について知っておくべきこと

甲状腺とは、体の機能を正常に保つ腺で、チロキシンやトリヨードチロニンといったホルモンを生成します。これらのホルモンは体内で起こるほとんど全ての事柄と関係してきます。甲状腺に何か変化が起こることは、体に変化が起こることに繋がるとも言えるでしょう。

甲状腺が本来よりも活発に活動しすぎている場合は、甲状腺機能亢進症と呼ばれる病気です。よくある症状として以下のものが挙げられます。

  • 落ち着かない
  • 過熱
  • 異常なまでの食欲増加
  • 体重減少

甲状腺が本来よりも活動していない場合、甲状腺機能低下症と呼ばれる病気です。よくある症状として以下のものが挙げられます。

  • 絶望感
  • 倦怠感
  • 体重増加
  • 筋肉痛
  • 抜け毛
  • 眠気
  • 記憶喪失
  • 便秘
  • 冷え性
  • 聞こえにくい
喉の痛み

甲状腺機能低下症は40歳過ぎの女性に多いとされています。その治療には、海藻などヨードを豊富に含むものを食べると良いでしょう。

甲状腺ガンのなぜ・何

甲状腺ガンはよくある病気ではありません。甲状腺ガンとは、首回りに発症するガンです。良性と診断されることも多いでしょう。

特に更年期、閉経後の女性は、この甲状腺ガンの発症リスクが高いようです。

甲状腺ガンの”兆候”は以下のようなものです。

  • 首にしこり(喉仏に似たようなもの)
  • 耳が頻繁に痛む
  • 首のリンパ腺が腫れる
  • 継続的な喉の痛み
  • 飲み込むのがむずかしくなる(嚥下痛)
  • 呼吸が困難になる
  • 喘息
  • 声が嗄れる
  • ろれつが回らない
  • 他の健康問題とは関係なく咳が出る

甲状腺ガンの主な原因とは

喉の触診

  • 子どもの頃に放射線にされされたことがある(一定の量の放射線を浴びるとガン細胞が発生する)
  • TSHホルモンの値が高い(特に甲状腺腫の人)
  • 遺伝(甲状腺ガンを患った人が家系にいる)
  • 橋本病
  • 40歳以上の女性、もしくは70歳以上の男性

甲状腺ガンには5つのタイプがあります。

こちらの記事もお読みください:甲状腺機能低下症の治療法

乳頭ガン

乳頭ガンは甲状腺ガンの中でも最も多く(約70%)、特に頸部の放射線治療を行ったことのある方に多く発症します。ガンははっきりと見つけやすく、石灰化しているかもしれません。

このタイプの甲状腺ガンの後期ステージの方の場合、ガン細胞は頸部リンパ節にまで転移しているかもしれません。結節の成長は緩やかで痛みは伴いません。

濾胞状ガン

濾胞状ガンは甲状腺ガンの中で2番目に多いタイプです。このガンは甲状腺腫の人、特に50歳以上の人に多いガンです。ガン細胞は甲状腺そのものと同じくらいにまで大きくなりますが、発見しにくいガンです。

ガン細胞は血液を通り、や骨にまで転移転移します。また、リンパ腺を経由して広がることもあります。結節の痛みはなく、見つけにくいものです。

甲状腺未分化ガン

がん細胞

甲状腺ガンの中で甲状腺未分化ガンを患う人はわずか10%です。このガンは、甲状腺腫、乳頭ガン、濾胞状ガンをすでに患ったことのある65歳以上の人に見られることの多い悪性のタイプです。

このガンは、腺全体を覆うように存在し、リンパ腺を通して転移します。痛みを伴い、成長がたいへん早いガンです。

髄様ガン

このタイプの甲状腺ガンはその他とは異なった起源をもち、普通の組織学的検査で発見しやすいガンです。このガンはどのような年代の人にも発症し、特に女性に多いのですが、発症リスクとしては、50歳を超えると高くなります。

髄様ガンはリンパや循環器系を通して転移します。このガンは遺伝によるところが大きいようです。

甲状腺悪性リンパ腫

このガンはリンパ球と呼ばれる、体の免疫系の一部を形成する細胞にできます。ガン細胞の成長はゆっくりで、橋本病など他の甲状腺の病気をすでに患っている年配の女性に発症しやすいガンです。

甲状腺ガンを発見する検査方法

上記に挙げたような症状を経験しているなら、ぜひ医師に相談し、甲状腺ガンを患っていないかどうか調べてもらってください。診断方法としては以下のようなものが挙げられます。

エコー

喉のエコー

エコーでは、医師は結節やしこりがないか首全体(甲状腺を含む)を検査します。もし発見されれば、そのしこりが固体なのか、中に液体を含んでいるのかがわかります。甲状腺に発見された嚢胞は必ずしも悪性腫瘍とはかぎりません。良性であることも多いのです。

こちらの記事もお読みください:多嚢胞性卵巣症候群に新たな治療法?

生体組織検査

針生体組織検査は、結節や嚢胞の細胞サンプルを取って行います。その後病理学研究所で調べられます。医師は針を使う前にエコーを使用し、麻酔を使用します。

このテストは結節が見つかった場合にのみ行われます。

CT検査

X線検査、CTスキャンという名前でも知られている検査で、首だけでなく胸や体の他の部分、特に肺などにガンのサインが表れていないかを見ることができます。

この検査の目的は、体の他の場所にガンの転移がないかを調べることです。

甲状腺ガンと女性、そして生殖の関係

7-exam

甲状腺乳頭ガンは、過去5年以内に出産をした女性に多いという研究結果が出ています。これは、妊娠中には甲状腺でたくさんのホルモンが生成され、これが続くためです。

短期間で妊娠を繰り返している女性は、さらにこのリスクが高くなるということも知っておきましょう。