児童向けウェクスラー式知能検査とは?

6月 25, 2019
6歳から16歳までの子供に適用される児童向けウェクスラー式知能検査(WISCテスト)は、学習障害、または知的障害の検出などに特に適しています。

WISCテストと呼ばれることもある児童向けウェクスラー式知能検査は、6歳〜16歳の子供のIQを評価するためのツールです。

このテストの初版が1949年に発行されて以来、幾度も専門家による改訂を経て、最新版のWISC-Vは2014年に発行されています。

今回の記事では、児童向けウェクスラー式知能検査の最も重要な特性について説明します。

児童向けウェクスラー式知能検査とは何ですか?

天才児

児童向けウェクスラー式知能検査は、学齢期における児童の学習プロセスを評価することを目的としています。

児童向けウェクスラー式知能検査は、6歳から16歳までの子供や10代の若者に適用される知能検査です。

1949年に初めて公開されたときは、ウェクスラー・ベルビュー知能検査の一部を用いたバージョンでしたが、いくつかの改訂や更新を経て、現在では、最高レベルの知能検査の一つとして認知されるようになりました。

世界中の学校や児童センター、そして心理学者や教育専門家が頻繁に用いることでも知られています。

前述したように、最新版は2014年に発行されたWISC-Vです。

何を評価しますか?

児童向けウェクスラー式知能検査では、5つの側面またはレベルの知能を評価します。

  • 言語理解指標(VCI):この名前が示すように、口頭で提示された言語を推論する子供の能力を検査します。
  • 知覚推理指標(PRI):視覚的な情報の詳細を取り入れて、前後関係などを理解する能力を検査します。
  • 処理速度指標(PSI):正確な判断ができるかどうかの能力を検査します。
  • 流動性推理指標(FRI):視覚的な物体間の関係を認知して処理する能力を検査します。
  • ワーキングメモリー指標(WMI):聞いた情報や見た情報、つまり聴覚的な情報を、一時的に正しく記憶する能力を検査します。

さまざまな側面を測定した後、子供の年齢の平均値と子供のスコアを比較するため、年齢が結果の最終的な決定要因となります。

年齢を考慮に入れるという点から、どのような子供にもこの知能検査を適用することができますが、特に学習障害や知的障害の診断、そして子供の​​IQを測定するためなどに使われる検査です。

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児童向けウェクスラー式知能検査にはどのようなテストが含まれていますか?

テストを実施する専門家

児童向けウェクスラー式知能検査には、以下のようなテストが含まれています。

  • 言語理解指標(VCI)に用いられる類似点と語彙のテスト
  • 知覚推理指標(PRI)を評価するためのブロックと視覚的なパズル
  • 処理速度指標(PSI)を評価のための符号や記号探し、または絵の抹消
  • 流動性推理指標(FRI)を評価するためのはかり、算術計算など
  • ワーキングメモリ指標を評価するための数字と写真

さらに、テストに使用する各アイテムの形式に従い、様々な方法で分類することができます。

それぞれのアイテムが子供に与える刺激とそれに対する子供の反応によっても分類されます。

いくつかの例をご紹介します:

  • 自由に反応するアイテム:2つの類似点を説明する、または概念やなぞなぞを説明する能力を検査するために用います。
  • シンボルの検索:シンボルが与えられそれに一致するかどうかを示す能力を検査するときに使われます。
  • ブロックデザイン:提示されたモデルを、ブロックを使って再現するテストです。
  • 算術の問題:簡単な算数の問題を「精神的」に解くことが求められます。
  • 文字と数字:アルファベット順に文字を並べたり、数字を大きいものから小さいものへと並べるなどの無秩序な文字や数字を編成することが求められます。
  • 画像:絵や写真などの画像を、数字や記号などに関連付ける必要があります。たとえば、特性テストでは、他のものや動物の絵がいっぱい書かれたページの中からある特定の動物を見つけることが求められます。

これらのテストの一部は口頭で行われ、それ以外は紙と鉛筆やペンを使って行われます。

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児童向けウェクスラー式知能検査の管理・実施方法

海外では資格のある専門家が、公立または私立学校をはじめとする様々な施設で、児童向けウェクスラー式知能検査を個別に実施します。

知能検査に必要な道具などの価格と、検査を実施する専門家が受ける特別なトレーニングがあるため、この知能検査は高額です。

知能検査の実施時間は、子供のテストへの反応によっても個人差がありますが、通常は1時間から1時間半続きます。

結果の評価段階

勉強が苦手な子供

前述したように、専門家が子供のスコアと標準スコアの平均を比較して、以下のように評価を出します:

  • 平均以下
  • やや低めの平均
  • 平均
  • やや高めの平均
  • 優秀
  • とても優秀
  • Consejo General de Psicología, España (s.f.), Evaluación de la Escala de Inteligencia de Wechsler V para niños (WISC-V), https://www.cop.es/uploads/PDF/2016/WISC-V.pdf
  • Anaya, D. (2002). Diagnóstico en educación. Madrid. 
  • Kaufman, A. S., Raiford, S. E., & Coalson, D. L. (2016). Intelligent Testing with the WISC-V. Nueva York.