右腹部が痛むのはなぜ?

右腹部が痛むのはなぜ?

最後の更新: 30 9月, 2018

突然腹部に感じる刺すような痛み—だれでも1度は体験したことがあるのではないでしょうか。時として、それはお腹の右側に起こります。痛みの原因が何なのか調べてもらわなきゃと思っても、なんだかちょっとコワいし不安に感じるのはそのためかもしれません。今回は、右腹部の痛みを引き起こす主な原因をいくつかご紹介します。

右腹部の痛みの原因とは?

腹痛は、回数こそちがえ、ほとんどの人が少なくとも1度は体験したことのある、よくある症状です。でも、痛みが特定の箇所に、ひんぱんに起こるようになると、心配になってきますよね。特に盲腸や肝臓がある右腹部だと、一層不安がつのるもの。でもパニックに陥る前に、まず心を落ち着けて、右腹部の痛みには、盲腸炎や肝臓の病気以外にも、以下のようなさまざまな原因が考えられることを思い出してください。

1. ガス

お腹のガス

右腹部の痛みのいちばんよくある原因がコレ。あなたの腹痛は、ただのガスのせいかもしれませんから、とにかくまず落ち着きましょう。消化不良を起こしているのかもしれませんし、便秘のせいかもしれません。どちらの場合もガスがたまり、お腹がパンパンに張ることがあります。特に肋骨の下あたりに鈍痛があり、右腹部にひどい不快感があるのが一般的です。ですから、まずどんな痛みがあるか、症状を識別する方法を知っておきましょう。お腹が張っているように感じますか。食事の後や朝に起こることが多いですか。痛みがあるのは時々ですか。これらの質問にハイと答えたなら、たぶんガスが原因だと思われます。

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2. 大腸の病気

結腸

腸の病気は、右腹部の痛みを伴うことがよくあります。まず考えられるのがガスで、このケースが最も一般的です。ガスでなければ、腸内の炎症かもしれません。腸の炎症に関連した病気としては、大腸炎・過敏性腸症候群などのほか、最も深刻な病気としてクローン病が挙げられます。これらはどれも大腸の異常です。ただのガスと見分けるには、下痢を伴うかどうかを知る必要があります。もし下痢があれば、注意しなければなりません。これらの病気は、まず腹痛と下痢から始まり、右上腹部にも痛みが起こるのがふつうです。ただし、心配しすぎないでください。クローン病と大腸炎は、症状を抑える手助けをする医薬品での治療が可能です。いずれの場合も、医師の診察を受けることが大切です。

3. 腎臓

腎臓

右腹部の痛みを起こし得る第三の原因は、腎臓の病気です。たとえば、腎臓感染症や腎臓結石が考えられます。腎臓感染症では、背中にまで響く、非常にはげしい腹痛が起こるのがふつうです。痛みはきわめて激烈です。また、排尿時にも痛みがあり、尿に濁りが見られます。発熱も一般的です。ご覧のように、この病気の症状は非常にはっきりしています。初期には痛みがそれほどひどくないかもしれませんが、通常は症状が明らかなので、ガスなどの他の原因とまちがえることはありません。腎臓結石の場合は、石が出たあと症状がすみやかに消えるのが特徴です。

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4. 膵臓(すいぞう)

膵臓

膵臓は涙の形をしており、十二指腸(胃と小腸をつなぐ部分)の隣に位置しています。胃と脊椎の間で、肝臓と腸によって囲まれており、右腹部寄りにあります。膵臓を右腹部の痛みの原因として考慮に入れる必要があるのはこのためです。たとえば膵炎かもしれません。膵炎の症状は、胆嚢炎の症状と似ています。上腹部に痛みがあり、胃から背中にまで響きます。前記の他の病気と区別するには、食事のあとにどう感じるかに焦点を当てましょう。嘔吐や吐き気を伴うなら、膵炎の可能性があります

5. 潰瘍

胃潰瘍

これは非常によくある病気です。胃潰瘍は、ご存知のように腹部のどの箇所にも痛みを引き起こし得ますが、消化性潰瘍お腹の右側に不快感をもたらします。痛みは現れたり消えたりしますが、スパイシーな食品を食べたときなどに、特に痛みが激しくなります。

以上、右腹部の痛みの原因として考えられる問題をいくつかご紹介しました。たいていは、単なるガスのせいの可能性が高いですが、痛みや不快感が続いたり刺すような激烈な痛みがあるなら、ただちに医師の診察を受けてください。


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