人を助けられる人間にするため、我が子に教えるべきこと
誰かを助けるという行動は、助けられた人だけでなく助けた人をも幸せにします。達成感や相手からの感謝の気持ちを受け取ることができるからです。自分の内側に秘めた力を感じるでしょう。そのためには、幼い頃から子どもに親切な行動について教えなくてはいけません。幼い頃から常に教えるということが大切なのです。
ですが、親切は必ずしもお返ししてもらえるとは限りません。誰かに親切にしたからといって、あなたが助けを必要としている時にその人が助けてくれるとは限らないのです。他の人が助けてくれる場合も多くあります。
人を助けられる人間に我が子を育てるという考え
子どもが小さいうちから、困っている人を助けることの大切さを教え始めるのは大切なことです。どのように教えればいいのか、例をいくつか以下に挙げましょう。
自宅でのお手伝い
教育は家庭から始まります。まずは、家族の中でお手伝いをすることを教えましょう。お手伝いをすることはとても価値のあることであることを教えます。
例えば、掃除機をかける、お皿洗い、机拭き、食事の準備を手伝うなど年齢に合ったことから始めましょう。子どもが複数いる場合は、年上の子どもが妹や弟の宿題を見るなどもいいですね。
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友人は大切な存在だということを教える
家族や友達が病気の時には、お見舞いのカードや手紙、絵などを書くよう励ましましょう。相手が精神的に弱って話せないような時には、カードや手紙を渡すことで相手を思っていることを伝えることができます。
家族や友達が別の国や都市に住んでいる場合で、すぐに気持ちを伝えたい時はインターネットを利用してメッセージを送るという方法もあります。温かいメッセージを受け取った相手は、きっと心強く感じることでしょう。
お年寄りを手伝うよう励ます
お年寄りを手伝うことは素晴らしいことです。
もしかすると、手伝いが必要なことを認めたくないお年寄りもいるかもしれません。恩着せがましい態度を取らず、何かできることはないかとそっと聞きましょう。ただ話相手になることで助けになる場合もあるのです。
ボランティア活動に参加させる
コミュニティでボランティア活動をするのも他人を助ける方法の一つです。これを行うことで、子ども達は新しい経験をしたり、新たな生き方を見つけることができるでしょう。
子どもが動物好きなのに、家ではペットを飼っていないという場合は、動物保護施設などでのボランティアを探すのも良いかもしれません。餌やりなどは単純に思えるかもしれませんがとても大切な仕事ですし、大好きな動物をなんらかの形で助けることができる、という自信がつくでしょう。
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何でも気が付いた時には手伝うことを教える
見知らぬ人が助けを求めている場面に遭遇するかもしれません。例えば、横断歩道を渡ろうとして渡れないお年寄り、重い荷物やベビーカーを一人で抱えて駅の階段を上っているお母さん……そのような人を街で見かけたら、ぜひ親であるあなたが率先して手伝いを申し出ましょう。その姿を子どもは見て学び、いずれ、そういう手伝いが自然にできる優しい大人になるでしょう。
手にいっぱい荷物を持った人のためにドアを開ける、たとえ優先座席でなくても電車ではお年寄りや妊娠中の女性、小さい子どもにサッと席を譲る、などがスマートにできると素敵ですね。
どれも当たり前のことなのですが、残念ながら忙しい現代社会では忘れがちになっているようです。他人を思いやる気持ちを忘れずにいたいですね。
寄付をする
着なくなった服、靴、おもちゃ、本などでまだ使えるものは寄付しましょう。
使う時は、いずれ必要とする他の子どもにあげられるよう、大切に、丁寧に扱うことを教えましょう。
人を助けられる人間に我が子を育てるために
少し上述しましたが、人を助けられる人間に育てるには、まずは親である私たちの行動と心がけが大切です。無理矢理している、やってあげている、何かを犠牲にしている、という思いがあってはいけません。誰かを助ける、というのは心からの行動でなくてはいけないのです。自分自身のエゴを満たすための行動ではないということを覚えておきましょう。
誰かを思いやり、誰かのために行動する、というのは、親が子に教えられる素晴らしい価値です。相手をいたわり人を助けられる人間になることで、子ども自身も誰かに思われ、助けられて生きていくことができるでしょう。