2人の気持ちは冷めているのになぜ別れない?
2人の気持ちが冷めてしまったなら、関係を終わらせることが最も論理的で正しい決断のように思えます。ですがそうしようとしない人もいます。なぜ幸せじゃないのに別れようとしないのでしょうか? なぜ今にも壊れそうなものにしがみつくのでしょうか?
色んな努力をしても、昔のようには戻れない…。だけど諦めることも出来ない。
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多くの場合、実際の2人の関係は終わっていても、現実的に分かれるという決断をするのはとても難しいようです。一度は真剣に愛し合っていた過去があれば特にそうです。
別れを告げ、前を向いて歩く方がずっと健全です。ですが、私たちは関係は修正できるんだと、自分たちに言い聞かせてしまいがちなのです。また、最初の頃にはなかったこの「問題」と共に生きていく方法を探ろうとすらします。
なぜそうなるのか…ここではそれについて探ってみましょう。
幸せじゃないのに別れようとしないのはなぜ?
周りの人も「彼らは別れた方がいい」と考えているかも知れません。けれどもそれは簡単に下せる決断ではありません。もうこれ以上は無理と分かっていて、別れられないのはなぜなのでしょう?
関係がすでに壊れているなら、修正するのも非常に難しいです。
様々な理由から別れを決断できずにいる人が多くいます。以下がその例です。
・そこから生まれる喪失感や悲しみが怖い
・その先どうなるか分からない不安
・2人の間に子供がいる
・世間の目が気になる
・2人で築き上げたものをすべて失う恐怖
・失敗したという罪悪感
・自己肯定感の欠如や、孤独への恐れ
別れには喪失感と痛みが伴います。互いが別々の道を進むのだということを認めることだからです。また、もしかしたらこれは間違った決断なのかもしれないという恐れもあります。これまでの日常を終わらせるというのは難しいことです。
自己肯定感に問題を抱えているため関係を終わらせることが出来ない場合もあります。
「彼が私を愛していなくてもいいの。私は愛しているし、彼の気持ちもまたいつか戻ってくるわ」と考える人がいます。そしてパートナーを取り戻すことに躍起になります。こういった行動は、自己肯定感の欠如が深刻であることを表しています。
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損失回避
ノーベル賞を受賞した心理学者ダニエル・カーネマンは、2人の熱が冷めているのに関係を終わらせることの出来ない理由を説明するコンセプトを確立しました。
それは「損失回避」または築き上げてきたものを手放す難しさです。2人で長い時間をかけて築き上げてきたものを諦めて手放すのは簡単なことではありません。
また社会的環境も要因となります。他の人に何を言われるかが気になるのです。ただ失敗を恐れているのではありません。失敗したと思われるのが怖いのです。「幸せで完璧な人生」という見せかけの人生が、私たちを縛り付けているのです。
また子供の存在も要因の1つです。別れることで子供が傷つくのを恐れます。ですが性生活のない単なる同居人として生活し、いがみ合うのもまた、皮肉なことに子供にとっては良い環境とは言えません。
2人の関係が終わっているサイン
どちらか一方、もしくは2人どちらも一緒にいたいというモチベーションを失った時が関係の終わりと言えます。「まだどうにかなるのでは…」と思ったところで、どうにも拒みようのないサインがあります。
・満足の行く性生活がない、または全く性生活がない
・いがみ合っている
・信頼がない
・興味がない
人は誰しも幸せになる権利があります。上に記したサインは、何かを変える必要があるということです。パートナーと別れ、1人別の道を歩くという選択肢もあります。
心の中で「もう終わらせるべきだ」とつぶやく時が来るでしょう。その時は、必要なら相手を許し、別れ、前に進むべきです。その状況でどうしたら良いか分からないなら、誰かに助けを求めてください。
幸せでないカップルが別れないのはなぜでしょう? お互いに分かっているのに関係を終わらせないのはなぜでしょう?
もう一緒にいるのが当たり前、喪失感への恐れ、周りの目が気になる…理由は無限にあります。
「そんな問題なんてない」と見ないふりをすることもあるかも知れません。ですが目を開き、その生活に幕を引くことがあなたにとって最も良いことなのです。ロマンチックではないかも知れませんが、時には心でなく脳に従うべきこともあるのです。
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