膣真菌症に対するニンニクの使用について

膣真菌症や似た症状に対して、ニンニクを食べたり患部に塗ったりするのはお勧めできません。逆に問題を悪化させたり別の症状を引き起こす可能性もあります。
膣真菌症に対するニンニクの使用について
Karla Henríquez

によって書かれ、確認されています。 医者 Karla Henríquez.

最後の更新: 06 12月, 2022

膣真菌症は、デリケートゾーンの衛生だけが問題で起こる症状ではありません。妊娠、特定の抗生物質の服用(膣内細菌のバランスを崩す)、経口避妊薬(エストロゲン値を上げる)、糖尿病の治療を受けていない場合などにも現れます。

更に膣真菌は、HIV患者のように免疫系が弱くなっている女性に影響する可能性があります。あなたももっと知りたいですか?ぜひこの続きを読んでみてください!

膣真菌に関するデータ

まず知っておくべきことは、膣真菌症の主な症状は、膣と外陰部の強いかゆみであることです。また、おりものの変化、痛み、赤み、炎症なども症状として現れ、性行為を含めて日常生活に支障をきたすこともあります。

膣真菌(膣カンジダ)感染症は、膣内細菌叢のバランスが崩れた時に現れがちな症状です。

膣真菌症の女性

症状が現れた場合は、医師の下をできるだけ早く訪れ、治療を開始することが大切です。治療は、特別複雑な場合を除けば、長く時間のかかるものではなく、数日間抗菌剤を服用すると言うのが一般的です。

膣真菌症に対して、自然療法が効果的であるという証拠は示されていないため、避けるのが最も賢明です。

それでももし試したい場合には、最善の注意を払うためにも、その前に必ず医師に相談するようにしてください。そうしないと、より深刻な症状を引き起こしかねません。

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膣真菌症とニンニク:最悪の組み合わせ

様々な感染症に効くと一般的に信じられている「自然の抗菌作用」には、様々なものがあります。その中には膣の健康に関するものもあり、その一つがニンニクです。

ニンニクは数多くの料理に利用され、特に地中海料理ではとても一般的な食材です。料理に香りを与え、食材の味を引き出し、材料をうまく融合します。

ニンニクは研究者に注目され続けてきた食材で、その成分について様々な研究がなされてきました。特に、アリシンが抗菌作用があるとされる成分です。

ニンニクを手にする女性
ニンニクを利用したい場合は、食事の補助として使いましょう。決してデリケートゾーンに直接塗ってはいけません。

 

これまでの研究結果を見ると、ニンニクの抽出成分についてはまだ研究が必要です。研究室では抗菌作用が確認されていますが、それが実際に利用されたときに同じように働くかどうかはまだ不明だからです。

そのため、ニンニクに抗菌作用がある可能性はあっても、家庭で利用して(ペースト、つぶして油と混ぜたもの、カプセル状、その他いかなる形であれ)大丈夫だという証拠にはなりません。

薬学医、科学者そして食品安全の専門家であるヘマ・デル・カニョが言うように、たとえニンニクに薬品製造に使われるような医薬効果があったとしても、食べたり塗ったりすることで思うような効果を得られるわけではありません。

つまり、ニンニクを使っただけでは、免疫系を強化することも、真菌を除去することもありません。膣内細菌叢を回復することもないのです。

では、ニンニクの成分を活用することは不可能なのでしょうか。それは、地中海料理のように、バランスの取れた食事に取り入れることで可能になります。

ニンニクを使った家庭療法はこの際忘れよう

膣真菌症やその他どのような病気でも、賢明なのはニンニクを使った家庭療法(むしろどんな家庭療法も)は避け、状況に応じた適切な治療を受けるために医師の診察を受けることです。こうすることで、健康を大きな外に晒すリスクが減ります。

薬と医師の指示に従って原因を正しく治療することで、症状も良くなり病気を治すことが出来ます。家庭療法に頼ると、回復の邪魔をしたり、患部に作用して更に強い症状に苦しむことにもなり得ます。

医師の指示に従うのに加えて、デリケートゾーンを清潔に保ち、健康的な生活を送るよう努めることが必須です。そうすることで、長く健康でいられ、将来の病気を避けることが出来るのです。

デリケートゾーンを清潔に保つ

自己判断で薬を飲まないこと

薬学医で栄養士のクリスティーナ・ガリアーノは、自己診断で薬を服用するのを避けることが大切であると同時に、「免疫力を上げる」、「免疫系を回復する」、膣真菌症から「体を守る」と謳う製品に対して期待しすぎないことが大切だと言います。

それに加えて、様々な科学的な研究を探してみると、欧州食品安全機関はどんな食物に関しても免疫力に関する健康効果を認めていないことが分ります。

つまり、健康的な習慣を身に付け、正しい衛生管理をするしかないということです。


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