あなたが高血圧かもしれない5つの理由
高血圧は健康を脅かす症状です。
酸素や栄養を体中に運ぶためにも、血圧そのものは健康な血液循環に欠かせないものです。動脈の中の血液を動かして体中に行き渡らせ、器官を維持する働きがあります。
高血圧は、動脈が細くなり、血液を押し出すのに心臓に大きな負担がかかってしまうことで引き起こされます。結果的に、心不全や脳卒中、心臓発作など様々な症状につながることもあります。
医師が原因を特定できなければ、心臓発作や脳卒中にかかる確率は60%上昇します。
高血圧は「静かなる殺し屋」
高血圧には目立った症状がないため、気づかれないままになってしまうことが多いようです。気づいたのは症状が深刻になってから、というケースも珍しくありません。
世界の人口の31%は高血圧にかかっており、1万6千人もの人々は無自覚であるとも言われています。
この症状には遺伝的な要因もあります。近年の研究では、腎臓の塩分を調節する役割やその他の突然変異には遺伝子が関わっているという結果も出ています。
ただし、高血圧にはそれ以外の要因もあります。いずれにせよ、座りっぱなしのライフスタイルにならないように気を付けたり、食習慣に気を使ったりすることが大切です。
あなたが高血圧かもしれない5つの理由
高血圧の原因は人それぞれです。この病気につながるリスクの高い要因はいくつかあり、それらのほとんどは日々の生活習慣に関連しているものです。
1.肥満
近年の研究では、太りすぎや肥満の人は血圧が高くなる傾向があると言われています。結果、心臓に負担がかかってしまうのです。
体重を落とすことで血圧も下がり、心血管系疾患のリスクを低下させることができるでしょう。
2.不健康なライフスタイル
過剰な飲酒や喫煙、塩分のとりすぎや運動不足なども高血圧につながるおそれがあります。
座りっぱなしであまり動かないライフスタイルは、年齢層に関わらずますます多くの人が高血圧にかかる大きな原因となっています。
- 毎日運動しましょう。1日に30分のウォーキングから始め、有酸素運動をルーティンに加えていくのと良いでしょう。
- バランスのとれた食事も大切です。野菜や果物、低脂肪の食材、全粒粉の穀物を選んで食べると、健康にも良い効果が見られるでしょう。
- ストレスや感情とも上手く付き合いましょう。怒り、敵意、ストレスなどの強くネガティブな感情も高血圧につながると言われています。
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3.その他の疾患
慢性的な腎臓疾患や、甲状腺疾患、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群なども高血圧と関係のある病気です。
患者の10%は二次性高血圧にかかっていることを示す研究もあります。つまり、高血圧がその他の病気によって引き起こされているという場合もあるのです。
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4.薬物治療
喘息や、避妊などのホルモン治療に使われる薬によって血圧が上昇することもあります。また、一部の非ステロイド系・抗炎症系の薬や、抗うつ薬、鎮痛剤などにも同様のことが言えるでしょう。
こういった薬品が血圧に影響を与えるのは、体内でナトリウムと水分のバランスをとるはたらきがあるためです。その結果、血管が収縮し、高血圧につながってしまうのです。
5.年齢
40歳を過ぎると高血圧になる確率が高まります。加齢とともに血管が弾力を失って弱まってしまうのです。
年とともに動脈が硬くなると、心臓に負担がかかります。その他の筋肉と同じように、心臓もたくさん使うことで大きくなります。そのため心臓はより多くの血液や酸素を必要とするようになりますが、同時に血液循環を維持する負担に耐え切れなくなってしまうこともあるのです。
そのため、これからもずっと健康な体でいたいなら、日々の生活習慣をきちんと管理することがとても大切です。
- インスタントの食品をやめると、過剰な塩分摂取を減らすことができるでしょう。
- 飲酒を減らし、たばこの本数も日々減らしていきましょう。
生活習慣を正し、医師に処方された薬を飲むことで、血圧をコントロールすることができ、高血圧による影響も減らすことができるはずです。
高血圧によって体に不調を感じることがなかったとしても、軽視せずにしっかりと治療を行いたいものです。
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