もしかしてスパイスアレルギー? 見分ける方法について

プロバイオティクスは、様々な食物アレルギーの症状を軽減するのに効果的です。スパイスアレルギーとその対処法を詳しく見ていきましょう!
もしかしてスパイスアレルギー? 見分ける方法について
Saúl Sánchez Arias

によって書かれ、確認されています。 栄養士 Saúl Sánchez Arias.

最後の更新: 06 12月, 2022

スパイスアレルギーはあまり一般的に発症するものではありません。とは言うものの、最も一般的な香辛料アレルギーは、毛に覆われた果物、乳製品、タンパク質に関連するもので、いくつかの穀物に見られます。

しかし、どんな物質でも自己免疫反応を引き起こす可能性があります。アレルギーによる大きな合併症を避けるために、症状とその原因を知る必要があります。

食物アレルギーは、下記を含む多様な症状を示します。

  • 胃腸で炎症を起こすものもあり、ガス、痛み、下痢などの問題を引き起こす可能性があります。
  • その他にも、表皮で発生する可能性があります。小さなにきびや膨疹が皮膚の表層に現れ、かゆみや刺すような痛みを引き起こします。

スパイスはファイトケミカルが豊富

スパイスは、様々な料理で使われます。微量栄養素を豊富に含むわけではありませんが、顕著な抗酸化作用を持つ多数のファイトケミカル(植物化学物質)を含んでいます。

一例はターメリックです。 Journal of Alzheimer’s Diseaseで発表された研究によると、このスパイスには、複雑な病気を発症するリスクを減らすことができる物質、クルクミンが含まれています。このため、医師は定期的に摂取することを推奨しています。

しかし、これらの成分はすべての人に必ずしも合うわけではなく、中にはスパイスにアレルギーがある人もいます。これをここではスパイスアレルギーと呼んでいます。スパイスアレルギーがある人は、抗酸化作用を目的に食事がしたい場合、野菜などの他の食品から摂る必要があります。

スパイスはファイトケミカルが豊富 アレルギー

スパイスアレルギーの症状

食物アレルギーは通常、次の症状を示します。

  • 胃痛
  • ガス(お腹の張り)
  • 下痢
  • 口の中がチクチクする
  • かゆみ
  • 唇や舌の腫れ

特定のスパイスを摂取した後にこれらの症状のいずれかに苦しんでいる場合は、アレルギーがある可能性が非常に高いです。適切な診断をするには、専門的な検査が必要になる場合があります。医師に検査をお願いしましょう。

血液検査などを通して、特定のスパイスにアレルギーがあるかどうかをチェックすることができます。診断が陽性の場合は、アレルギーがあるスパイスの摂取をやめる必要があります。そうしないと、腸などの問題が発生する可能性があるからです。

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スパイスアレルギーの重症度を軽減するには

アレルギーの症状を改善することができる特定のメカニズムがあります。1つはプロバイオティクスの投与です。腸内毒素症は、アレルギー反応の一部の原因である可能性があることに注目した方法です。

Maturitas誌に発表された研究によると、微生物叢の生物多様性を改善するためにプロバイオティクスを投与することは、アレルギー反応の重症度を軽減することに貢献する可能性があるそうです。

一部の抗炎症栄養素は、アレルギーの原因となる食品の摂取によって発生する腸の障害を軽減することができます。したがって、専門家は、オメガ3脂肪酸だけでなく、抗酸化物質やポリフェノールなどのフラボノイドが豊富な食品の摂取を推奨しています。

スパイスアレルギーの重症度を軽減するには 香辛料

早期診断が重要!

スパイスアレルギーがあると思われる場合は、できるだけ早く専門医にご相談ください。確認するために検査を実行してもらいましょう。

アレルギーが認められた場合、まずできることは食事から原因となる成分を取り除くことです。 ここから、プロバイオティクスや抗炎症食品による治療を試すことができます。

ただし、特定のスパイスの摂取を排除する必要がある場合は、他の方法でファイトケミカルを摂取するようにしてください。多くの場合、野菜の摂取量を増やすことが最善の選択肢です。赤い野菜は、強力な抗酸化作用と抗炎症作用を持つフラボノイドが豊富です。

バランスの取れた食事の基本は、様々な種類の食材を食べることであることを忘れないでください。結論として、種類が多ければ多いほど、食事内容は良くなります。特定の食品を制限する必要がある場合、最良の選択肢は、同様の健康特性をもつ他の食品と置き換えることなのです。

今回はアレルギーについて書きましたが、スパイスは健康的な食事の枠組みの中で強くおすすめしたい食材です。医者から控えるように言われていない限り、全く摂取しないのはおすすめできません。


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  • Tang M., Taghibiglou C., The mechanisms of action of curcumin in Alzheimer’s disease. J Alzheimers Dis, 2017. 58 (4): 1003-1016.
  • Dargahi N., Johnson J., Donkor O., Vasiljevic., Apostolopoulos V., Immunomodulatory effects of probiotics: can they be used to treat allergies and autoinmune diseases? Maturitas, 2019. 119: 25-38.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。