新型コロナウイルス〜マスクは常に着用すべき?

新型コロナウイルスのパンデミック下において、マスクは常に議論されている問題です。外出する時はマスクを着用することを推奨する国が多い一方、WHOは専門家の意見を提供しています。
新型コロナウイルス〜マスクは常に着用すべき?

最後の更新: 19 5月, 2020

新型コロナウイルスが蔓延している今、マスクは常に着用すべきでしょうか? マスク着用に関しては、一般の人の間でも政府や専門家の間でも、これまでの間に様々な意見が飛び交っています。

世界保健機関(WHO)は、この点に関してはっきりとした見解を示しています。ところが、国や地域によっては、法律でマスク着用が強制されているところもあります。

どちらにしても、マスクの正しい着用方法を知っておくこと、そしてどのタイプのマスクがどの状況で使われるべきなのかを知っておくことが重要です。一般のマスクとサージカルマスク、そして防護マスクは同じではありません。

今日の記事では、それぞれのマスクの種類と、WHOの見解について見ていきます。また、マスクの正しい着用方法も確認しましょう。

パンデミック中のマスクの種類

今回の新型コロナウイルスのパンデミック下では、マスクを着用すべきかどうかという問題が常に取りざたされています。

まず、マスク着用に関してはお住まいの国や地域の法律や指示に従いましょう。お住まいの国や地域の政府が着用することを要求しているのではあれば、議論の余地はありません。着用してください!

また、一般の人が使っている、口を覆うマスクはサージカルマスクとは違う、ということを忘れないでください。その機能は感染している人からの呼吸飛沫が空気中へ分散するのを減らすものです。言い換えると、このマスクは感染を予防するものではありません。ですが、病気の広がる可能性を減らすことができるかもしれません。

サージカルマスクは、クラシックな長方形をしていて、耳に引っ掛けます。このタイプは、一般用のマスクと同じくフィルターがありません。一般のマスクと同じで、自身の呼吸飛沫の空気中への分散は抑えられるかもしれませんが、他からの感染を防ぐことはできないと考えられます。物理的なバリアなのです。

最終的に、フィルター容量による3つの基本種類のマスクが登場しました。最初のレベルは、FFP1で、これはウイルス粒子をストップすることはできません。次のレベルはFFP2、そしてFFP3マスクで、これは感染予防に推奨されています。このタイプのフィルター能力は92%〜98%です。

マスク

WHOの推奨とは?

世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスのパンデミック下でのマスク着用について見解を示しています。ですが、この資料は、新たな証拠や研究結果により常に改訂されます。

WHOは、一般の人の間でのマスク着用の効果をはっきりと示した科学的研究はないとしています。ですが、着用しないことを推奨するわけではありません。ただ、マスク着用の効果がはっきりとしていないというだけです。

一般の人は自家製の布マスクを着用し、医療機関や最前線で働く人たちの間でマスク不足とならないことを予防することが理想でしょう。サージカルマスクの数には限りがあり、実際不足して困っている地域は世界にたくさんあります。最前線で働く人や医療関係者の間に十分なマスクが行き渡ることが、今の優先事項だと言えるでしょう。

マスクをしている女性

マスクを着用する際のテクニック

一般のマスクや手術用マスクには着用方法があります。マスクの効果があるのは、正しく着用している時だということを覚えておきましょう。

  • 帰宅した時はマスクを外しましょう。マスクを外す時は、その手で口や鼻、目の辺りを触らないように気をつけます。また、マスクは家の中の決まった場所に置きましょう。
  • マスクの口に当たる部分が湿ってきたら取り替えましょう。湿気があると呼吸飛沫のフィルター力が落ちてしまいます。また、同じマスクで別の場所に行かないようにします。少なくとも2か所までにするよう専門家は推奨しています。
  • マスクは口と鼻をしっかりカバーしましょう。くしゃみからも呼吸飛沫が飛び散るからです。

パンデミック中は常にマスクを着用するべき?

前述しましたが、マスクを常に着用すべきかどうかはお住まいの国の法律や地域に従いましょう。

大切なことは、マスクを正しく着用すること、そして何のためにマスクをしているかを理解することです。マスクの狙いは、他からの感染を防ぐことではなく、自らの呼吸飛沫が飛び散らないようにすることです。

きちんと理解し、正しく着用して感染拡大を抑えましょう。


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このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。