仙腸関節痛:痛くて座っていられない時
背中の脊柱と骨盤が合わさる部分はとても繊細です。これは上半身の重みを支えるとても強い関節です。この部分が炎症を起こすと、仙腸関節と呼ばれる部分に強くて刺すような痛みを感じます。
この痛みは仙腸関節痛、または仙腸骨炎と呼ばれ、特に座ったり立ったりする時など、なにか体を動かすときに痛みを感じます。放っておくと痛みが悪化していき、座っていられないほどになることもあるでしょう。
このような関節のトラブルの原因として、現代の座りっぱなしの生活を上げる人がいますが、これは必ずしも真実であるとは言えません。仙腸関節痛は以下のような状態とも関連しているのです。
- 関節炎
- 妊娠
- 何らかの外傷
- 何らかの菌による感染症
椎間板ヘルニア、それとも仙腸関節痛?
熱が出る、そして腰からお尻や太ももに広がる刺すような激しい痛み…これは椎間板ヘルニアでしょうか?
一般的に仙腸関節痛の患者は、朝ベッドから起き上がる時、または数時間座りっぱなしだった後に立ち上がるような時に痛みを感じ、その感覚は日を増すごとにどんどん強くなっていきます。
一つ覚えておきたいのは、このような局部的な関節の炎症は診断が簡単ではないということです。
上でも指摘したように、このような痛みの原因には様々なものが考えられ、椎間板ヘルニアや普通の腰痛でも鋭い痛みが現れることがあるからです。
仙腸関節痛の痛みの種類
- 1つ目は、仙腸関節を作り上げる関節の単純な炎症です。
- もう一つは、体に無理を与えるような動きをした、または長期にわたって間違った体の動かし方をしてきた場合です。
例えば、怪我や捻挫によって足首を痛めたとします。そしてその後、本来とは違う歩き方をずっとしてきたとします。結果、仙腸関節の痛みが起こるのです。炎症を起こしていなくても痛みを感じるでしょう。
仙腸関節痛のその他の症状
- 発熱。
- 背中の凝り。
- 腰から始まって末端まで届くような痛み。
- 階段を上がる時、座る時、寝返りを打つ時、大股で歩く時などの強い痛み。
仙腸関節痛の原因
仙腸関節痛には様々な原因があり、医師の綿密な検査を通して何が痛みを引き起こしているのかをはっきりさせなければなりません。
仙腸関節痛の原因として、以下のようなものが挙げられます。
- 全身性エリテマトーデス
- 乾癬
- 関節炎や変形性関節症
- 骨髄炎などの感染症
- 尿路感染
- クローン病(炎症を引き起こすため)
- 腰回りの怪我。例えば転倒して背中を強く打つなどが良くあるケース。
- 妊娠、特に胎児の重さがこの部分の痛みを引き起こす。
仙腸関節痛に効く治療法は?
たとえ自然療法であろうと、何らかの治療を始める前には必ず適切な医学的診断を受けましょう。X線、MRI、分析、医師による検査などが必要となります。
痛みや炎症を和らげるための最も一般的な治療法には、以下のようなものがあります。
- 水泳
- 理学療法
- 穏やかな運動やストレッチ
- 抗炎症薬、筋弛緩薬、コルチゾン注射
- 高周波除神経。この方法を使うかどうかは専門医が判断します。これは関節痛を引き起こす神経組織を破壊する方法です。
- 低周波治療器の使用。専門家が必要かどうかを判断します。
仙腸関節痛の痛みが消えない?医師に相談を!
ご覧いただいたように、仙腸関節痛の原因は様々あるため、医師に診てもらうことが必要不可欠です。それによって、正しい診断を受けて適切な治療をしてもらうことができ、回復へと向かいます。
また痛みを和らげて健康になるためには、医師の治療に加えて、正しい生活習慣を維持することが欠かせないことも忘れないようにしましょう。