手作りアロマキャンドル
アロマキャンドルには、現代まで伝わる長い歴史と伝統があります。家に飾って、リラックスした雰囲気をつくったり、エッセンシャルオイルを加えると、健康効果も期待できます。
ろうそくの歴史は14世紀までさかのぼり、その当時は、照明としてのみ使われていました。この時代のろうそくは、動物性脂肪から作られていたため、心地良いとはいえない香りのあるものでした。その後、電気が開発され、ろうそくはデコレーションやリラックゼーションにも用いられるようになり、利用の場は広がりました。それでも最初は、ろうが溶けたそのわずかな液の中で光がちらちらする様な物でしたが、現代は、ますます開発が進んでいます。
そんなろうそくを自分で作ってみたいとは思いませんか?
ろうそくとアロマ
自然療法の分野で、リラックスするために香りを使用することは昔から用いられてきた方法です。アロマセラピーは、嗅覚を通して体の特定の感覚を呼び覚まします。植物や果物の根、茎や葉などから摂ったエッセンシャルオイルの香りを、優しいろうそくの煙と一緒に鼻から吸うことで、自然の成分がストレスや緊張をほぐし、さまざまな感覚を呼び覚ますのです。
薬局などで、簡単に手に入るエッセンシャルオイルの効能をご紹介します。
- ラベンダー: ストレスと不安を和らげる
- シナモン: 頭をすっきりさせる
- アップル: 重い偏頭痛に効果的
- ジャスミン: リラックスと鎮静効果
- クチナシ: 落ち着きをもたらす
- ココナッツ: 空気を甘くする
- ユーカリ: 空気を浄化し、集中力を高める
- バニラ: 鬱に効果的で、落ち着きをもたらす
- レモン: 不安やめまいを和らげる
- シナモン: 神経疲労を緩和
- オレンジ: 鎮静作用
- ローズ: 不眠症や頭痛に効き、ストレスを軽減
- タイム: 精神的な疲れの軽減
- スギ: 気分を高め、楽観的にさせ、心地よい雰囲気を作る
こちらもお読みください:リラクゼーション効果のあるエッセンシャルオイル
手作りアロマキャンドル
用意するもの
- パラフィンワックス:作りたいアロマキャンドルの大きさに合わせて、必要な分量を用意します。
- エッセンシャルオイル:上記を参考に、あなたに必要な効能や、自分の好みでお選びください。柑橘系やローズがお勧めです。ほとんどのものにリラックス効果があり、薬局などで簡単に手に入ります。
- 型:出来上がりをイメージして選びましょう。
- パラフィンワックスを溶かすための鍋:湯せんに使う
- 支え棒
- 芯:キャンドルの中心に入れ、着火する、綿をよじった糸のようなもの
作り方
まず、パラフィンワックスを溶かします。へらでかき混ぜながら、溶けるまで湯せんにします。液体になり、少し冷めたら、エッセンシャルオイルを加えます。熱いうちにエッセンシャルオイルを入れると、オイルはすぐに蒸発してしまいます。
次に、型に入れます。型と芯は、台所で使用する油を塗っておきます。
キャンドルの真ん中に芯を据えます。芯の端を支え棒に結んで中心に置き、差し入れると、簡単です。そのまま5時間程放置します。ろうと芯が一定の場所に落ち着き、固まるまでには時間が必要です。
型から出します。型を逆さまにすると良いでしょう。ろうにひびの様な線や気泡が見えたら、アルコールで湿らせた布で、それが見えなくなるまで、または、見た目が良くなるまで、優しくこすります。
自分だけの香りでリラックス効果のあるキャンドルを作るのは、簡単だということが、お分かりいただけましたか?リラックスしたい場所に置きましょう。あなたオリジナルの形のオリジナルのキャンドルを、ドライフラワーや色紙などで飾り、大切な人にプレゼントしてはいかがでしょう?
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おまけ:オレンジキャンドル
普通の型ではつまらないと言う方は、ミカンやオレンジの皮など自然素材で代用できます。
必要なもの
- みかんまたはオレンジ:みかんの方が取り出しは簡単
- キャンドルの材料:上記の通り、湯せんにかけ溶かしておく
- スプーン
- オリーブオイル
- ナイフ
作り方
まず、ミカンを平らな場所に置きます。ナイフで皮に薄く切れ目を入れ、果実を壊さないよう、下の写真のようにスプーンを入れます。
続けて、中に入れたスプーンをゆっくり滑らせていき、果実を取り出します。
この皮を型にするため、オリーブオイルを塗ります。
あとは、準備したキャンドルの材料を皮の中に入れるだけです。簡単に、オリジナルのオレンジキャンドルができます。
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