子どもの髪のお手入れ

健康な体のために「食」に気を配ることは、もうあたりまえのこととして認識されています。 が、「髪」もまた「体」の一部。お子さんの髪の健康ために何ができるか考えてみましょう。
子どもの髪のお手入れ

最後の更新: 07 5月, 2019

子どもの髪は成長につれ、あっという間に質が変わってしまいます。幼児期には全く気になることがなかったのに、知らないうちに硬くてごわごわになったりして、手の付けようがなくなってしまうことも…。お子さんの髪を美しく健康に保つためにも、どんなケアをしたらよいか知っておきましょう。

それと同時に、子どもさん自身が早いうちから自分の髪の手入れの仕方を覚えるのは、特に女の子の場合大事です。きれいに見せたり髪型に凝ってみたりするためだけに髪のお手入れをするのではありません。まず、子どもが小さい頃から自分で身だしなみに気を配ることができる、そのような衛生的な観点から取り組みたいものです。これから、子どもの髪の成長と健康についてお話ししましょう。

1.子どもの髪の特徴

生まれたての赤ちゃんの時に、髪の毛がとても少なかったりほとんど生えていなかったりしても、心配しないでください。数か月たつ頃にはちゃんと生えそろってきます。子どもは一人ずつそれぞれ、成長のしかたが異なるもの。髪の成長も同じです。あせらず見守りましょう。

ここで少し気を付けておいてほしいことがあります。赤ちゃんの時の髪の質はずっとそのまま続くわけではありません。欧米の例ですが、生まれた赤ちゃんが最初きれいなブロンドの髪だったのに、成長するとともに色が濃くなってしまった…というようなことはよくあります。また、瞳の色についても同様、新生児の頃に青やグレイのように薄い色の瞳だったのに、徐々に色が濃くなることがあるとのこと。髪や瞳の色はおよそ8~9か月ほどで落ち着き、以後は変わることがないようです。
何故このようなことが起こるのでしょうか?それは乳児の頃は、色素を作り出すメラニン細胞が未熟なため。つまり生まれたての赤ちゃんの時点では、本人が持っている遺伝情報に定められている通りの色合いを(髪にしろ瞳にしろ)、作っている途中だと言えるのです。
赤ちゃんの髪が柔らかく、薄い色だったとしても、それがずっと同じ状態で続くかどうかはわからないのです。

2.子どもの髪を健康に保つための栄養素

バナナジュース

これから成長する子どもには、当然のことながらバランスの取れた食生活が必要です。色々な食材からビタミンやたん白質を豊富にとらなくてはなりません。では、髪の成長のためにはいったいどのような栄養が必要なのでしょうか?
ビタミンBは髪の成長を促進するために必須の栄養素です。特に小さい子どもにはビタミンBは重要です

もともと、髪の量や質などは遺伝的な要素が大きく左右しますが、適切な栄養を取り続けることは、髪の成長を助けることになります。逆に言えば、必要な栄養素が十分摂れないと、本来持っていたはずの良い髪質を保つことができず、痛めてしまうこともあるかもしれないわけです。
子どもの食事には、特に以下の食材を取り入れることに気を配って下さい。

  • たまご
  • 全粒粉使用のパンや玄米など
  • チーズやヨーグルトなどの乳製品
  • アボカド
  • ラズベリー
  • イワシやアジなどの青魚
  • サケ・マスなど白身魚
  • クルミなどナッツ類
  • バナナ
  • トマト

子どもの髪のお手入れ

子供の髪

子どもの髪のお手入れは大人と同じでよいのでしょうか?どうしたらより良い髪にしてあげることができるのでしょうか?実は日頃ちょっと気を配ればよいポイントがあります。見ていきましょう!

1.髪の洗い方

実は子どもの髪は毎日洗う必要がないのです。濡れた状態はどうしても髪が傷みやすいものです。1日おきぐらいが理想的。といっても、よく動く子どもやスポーツをしている子どもの場合は、必要に応じて髪を洗いましょう。
シャンプーは是非低刺激性のものを選びましょう。頭皮のpHバランスをできるだけ自然なものに保つためです。自然素材のものやアレルギー対応のものなどがお勧めです。

2.髪のとかし方

髪が長いとからまりやすく、ブラッシングするのに困りますね。子どもの髪は柔らかいから、特に小さい頃はだんご状に絡まってびっくりすることも!ブラッシングのたびに髪の毛が引っかかるものだから、子どもはブラシを見るだけで逃げ出してしまう…。頭皮を清潔に保ち、適度な刺激で髪の成長を促すためにも、日に何度かブラッシングをすることが大事なので、困ってしまいます。
そこで、これからお伝えする3つのワザを覚えて、「痛くない」ブラッシングをしてあげて下さい。

  • ココナツオイルでもつれを解消
    ココナツオイルの効能は数知れません。体のために摂取するだけでなく、実は素晴らしいコンディショナーとしても使えるのです。数敵をてのひらに取り、お子さんの髪の根元から毛先に向かって薄く塗りのばしましょう。全体に行き渡ったら、荒い櫛で易しく髪のもつれをほぐしていきましょう。
  • コンディショニングスプレーをする
    スプレーボトルに少し熱めのお湯とコンディショナーを入れてよく混ぜます。このコンディショニングスプレーをお子さんの髪全体に行き渡るようにスプレーしましょう。驚くほど櫛どおりが良くなります。
  • リンゴ酢トリートメント
    リンゴ酢が髪のもつれに効きます!これはシャンプー前に使います。スプレーボトルに水100mlとリンゴ酢を25ml入れてよく混ぜます。湿らせた髪にスプレーしそのまま15分おいて、いつものようにシャンプーをします。ツヤとハリが出ます!

3.髪は自然に

髪を乾かすときのドライヤーは高温を避けましょう。また、パーティーや発表会などで髪をセットする時も、できるだけヘアアイロンなど髪を高温でセットすることは止めましょう。また、髪を染めるのは極力避けましょう。自然で健康的な髪でいることが一番すてきです。
寝る前には、ゴムやピンはすべて外して、十分ブラッシングする習慣をつけましょう。子どもは寝ている間に成長します。日中にダメージを受けた髪も、ブラシでほぐしてストレスから解放しておけば、自然な修復力が働きます。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。