情緒剥奪:心の栄養失調

· 4月 3, 2017
周りからの注意や関心を得られないことで病気になってしまうことがあります。本記事ではその原因についてとりあげます。

情緒剥奪と呼ばれる症状の原因は様々です。

このような精神状態になったとき、ハグなどの身体的な触れ合いが私たちの心を癒します

ハグをされることで、安心感と愛情を感じられます。心が栄養失調を起こしたとき、心で愛情を満たすことがその治療方法といえます。

逆に、愛情を得られないことで実際に病気になってしまう人もいます。

私たち人間は社交的で感情的な生き物です。

グループや社会との感情的なつながりの中で自分自身の価値を見いだしながら、毎日の生活を送っています。

このような社交的で感情的な私たちの毎日の人間関係が、自分勝手さ、冷血さ、偽り、不信感などで満ち溢れていたら、私たちの自尊心に悪影響を及ぼし、ネガティブで破壊的な負のスパイラルに巻き込まれ、最終的には自分自身さえ信じられなくなり、自分は誰かに愛されたり尊敬されたりする資格のない人間だと考え始めることがあります。

これは無防備さの現れであり、無防備な精神状態が、最終的に体内の免疫システムを弱らせ、うつ病などを発症する原因となります。

本記事では、心が栄養失調のとき、つまり愛情や身体的な触れ合い不足が私たちの心身の健康にどのような影響を与えるのかをご説明します。

情緒剥奪:アイデンティティーの穴

私たちは子供の頃から思春期にかけ、強く人生を生きていくように教えられます。しかし強くなるように教える親や家族の中には、そのコンセプトを勘違いしている人もいます:

  • ハグやキスなどの愛情表現を受けて育たない子供は強く成長しません。ハグやキスなどを「弱さ」と受けとり、避ける親もいますが、それは間違っています。
  • 自分の感情を抑えるようにしつけられた子供は強く成長しません。
  • 「泣くのは小さい子だけだ」と、泣くことを許さない親や「もう大きいのだから人の助けを借りずに問題を解決しろ」と突き放す親の元で育つティーンエイジャーは強くは成長しません。このような教育やしつけは非常に危険で、時には子供を傷つける方法です。
  • 親や保護者という、愛している人からの愛情を受けずに育つ子供は、この世界は敵だらけだから自分は自分で守らなくてはいけないという気持ちのまま大人になり、遅かれ早かれ、世間を敵に回すような行動をとったり、怒りの感情をコントロールできないような大人に成長します。
  • 他人への思いやりや親密な人間関係を経験せずに大人になると、世界とのつながりを絶ったり、自分の周りに壁を作り自分の世界に引きこもる大人へと成長する危険性があります。外の世界から自分を遮断し引きこもってしまうと、摂食障害や薬物使用などの問題を起こしたり、悪い友達とつきあう危険性もあります。

その一方で、情緒剥奪はティーンエイジャー以外の世代にも起こります。

大切な人が、否定的で攻撃的な態度に出ると、大人になっても情緒剥奪が起こります。どのような原因で情緒剥奪が起こるのか、細かく見ていきます。

こちらの記事もご参考に:精神的に健康になる7つの方法

言葉を通じて伝達された情緒剥奪

時には、直接身体的な攻撃を受けるよりも、言葉による攻撃の方が傷つくことがあります。

本来言葉は、感情を伝達し、健康的で幸せな絆を築く、力強いコミュニケーション手段ですが、間違って使われることも多くあります。

  • 愛する人に怒鳴られたり否定的な言葉を投げかけられた時、私たちの心は傷つき、健康面でも悪影響を受けます
  • 相手に敬意を払う、肯定的で思いやりのある言葉の他に、自分を理解し自分の言葉を聞いてくれると感じられることも大切です。
  • メッセージの伝達だけがコミュニケーションの手段だけではありません。相手が自分に共感し、感情移入しながら聞いてくれることも非常に大切です。

愛情を表現しない関係は真の関係ではない

毎日の触れ合いのない愛や、愛情表現のない関係は徐々に壊れ、完全に満足する関係ではなくなります。

恋愛関係は、お互いが一つの場所に一緒にいるだけの関係ではなく、同じ気持ちや責任感、そしてベッド、つまり就寝時間や寝室での時間を共有します。

恋愛関係の中でしっかりとした絆を築くためには相手のわずかな変化や行動にもしっかりと注意を払いましょう。相手への敬意や愛情を表したり、思いがけない身体的な触れ合いや、ハグ、そして密接な関係を築くことで幸せで安心感をもたらします。

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情緒剥奪が私たちの健康に与える影響

愛する人にハグやキスをされない時期、また身体的な触れ合いや愛情表現を受けない時期があります。そんなとき、自分は大丈夫だと自分に言い聞かせ、二人の関係の「賞味期限」が切れたのだと笑い飛ばしたりします。

また自分の子供はもう十分大きくなったからハグやキスをしなくても大丈夫だと考える親もいます。

しかしこのような身体的な触れ合い不足は、愛情不足の原因となり、私たちの心を空っぽにし、人生を生きている実感を得られなくなります。

空虚感や孤独感、そして疲労感や自分が無価値だと感じ始めて最終的にはうつ病を発症してしまうこともあります。

私たちの心は愛情、感情的な結びつきや触れ合い、そしてポジティブな言葉を必要としています。

これらを毎日の生活の中で実行してください。