疲れたときこそ手放しましょう

あなたは完璧主義者ですか? 利他主義的行動をとりすぎたり、他人に感情移入しすぎることはありませんか? このような方は精神的な圧迫感や疲労感を感じる危険性がありますので、何かを手放したり諦めることも必要です。
疲れたときこそ手放しましょう

によって書かれた Raquel Lemos Rodríguez

最後の更新: 17 12月, 2022

何かに支配されているように感じたことはありませんか?

理由はわからないけれど自由になりたいと感じたことがある方は、色々な人々や状況に深く関わりすぎているのかもしれません。

一度それらを手放してみませんか?

手放すことで、今感じている疲労感から解放されます。例えば呼吸をするとき、息を止めて呼吸を自分でコントロールしてください。自然に呼吸するときとは違い、必要以上の疲労感を感じてしまいます。

何かを諦めたり手放すのは、人間としては自然な行為です。私たち人間は、周りの人々、環境、物事など、自分にとっては役にも立たないことに深く関わろうとする結果、すべての活力を奪ってしまうほど振り回されたり支配されてしまうことがあります。

二人の僧侶と川の話

hands-tied-by-chords

若い僧侶と年配の僧侶が二人で旅をしていました。あるとき彼らが流れが急な川を渡ろうとしていると、同じように川を渡ろうとする女性がいました。 するとこの女性が「川の向こう側に行きたいのですが、私1人では渡れないので助けていただけませんか?」と僧侶たちにたずねました。

仏教の教えでは、僧侶は女性と話したり触れることは禁止されているため、若い僧侶はその教えに従い、女性を無視して川を渡りました。しかし年配の僧侶は女性を抱き上げ、彼女を担いで川を渡り、向こう岸に到着すると、彼女を降ろしました。その後、二人の僧侶は旅を続けました。

数時間歩き、何キロも過ぎてからも、若い僧侶は、先ほど起きたことが気になって仕方ありませんでした。どうしても怒りが収まらない若い僧侶はこう尋ねました。

「なぜ仏教の神聖な教えに背き、規則を破ったのですか?追放される危険もあったのですよ」

年配の僧侶はこう返しました。「私はもう彼女を川の対岸におろしたではないか。 なぜお前はまだ彼女を背負っているのだ?

release-the-string

自分の物ではないならば手放す勇気が必要

この二人の僧侶の話からもわかるように、わたしたちは「自分の物ではない重い荷物」をいつまでも背負っていることがあります。自分の物ではない荷物を背負い続けることで、個性を弱らせ、ネガティブな感情で心の中が満たされる危険もあります。

悪い考えやネガティブな感情は少しずつ心の中に、これ以上背負いきれなくなるまで蓄積され、最終的に自分自身の大切な信念さえも失うことさえあります。それは本当に私たちの人生に必要なリスクなのでしょうか?

これまでに、自分には全く関わりのない問題を引き受けたことはありますか? 何回ほど引き受けましたか?

驚くべきことに、自分とは全く関係のない問題を引き受けることで、自分が抱えている問題よりも、引き受けてしまった他人の問題の方が生活に影響を及ぼしはじめてしまいます。

ご存知の通り、牛は自分の食べた物を再び口の中に戻して噛みます。自分の生活を破壊するとわかっている他人の問題にさえも何度も手を出してしまう人は、一度食べた物を吐き戻し、それを口の中でずっと噛んでいる牛と同じです。

adventure-alone-balloons-beach-beautiful-favim-com-457623-500x334

このような人生観は緊張を生み出し、不安、ストレス、そしてうつ状態の原因になります。できる限り手放したり諦めることを覚えてください。

 

自分を縛っている紐を手放そう

あなたが背負っている重荷は誰かに背負わされたものではなく、あなたが自分で背負ったものです。また、誰もあなたが高い場所に登っていくのを止めてはいません。すべてあなたが自分で決めた行動ですが、その理由はわかりますか?

  1. あなたの完璧主義的な考え方が、すべてに責任を負うことを自分自身に押しつけています。何かがうまくいかない時、すべてを自分の失敗や責任だと考えてしまいがちです。頭の中で、間違いを絶対に起こしてはいけないと考えているでしょうが、自分にそこまで厳しくする必要はありません。間違いから学ぶことはたくさんあります。
  2. 利他的なあなたは、周りの人をまず第一に考えて行動しますが、一番大切なのは自分自身です。ほかの人はその次です。
  3. 感情移入をしやすい人は他人の痛みを感じやすい人でもあります。感情移入がポジティブに作用しない時、他人の痛みが自分の痛みとなり、相手の苦しみまでも受けとってしまいます。
  4. 責任感から、他人の問題を肩代わりしようとしてしまうこともあります。

助けの手を差し伸べることはそれほど難しいことではありませんが、時にはその手を離す必要もあります。

things-only-an-only-child-will-understand-500x333

助けを求めている人の感情に寄り添い過ぎる人がいます

もちろん、誰かの気持ちに寄り添い助けの手を差し伸べるのは正しいことですし、それにより私たちが愛することを学び素晴らしい人間へと成長するきっかけにもなります。

つまり、誰かに手を差し伸べることは正しいですが、感情移入しすぎたり、相手を第一に考えすぎると、他人に利用されることもありますし、誰かを助けていないと幸せになれないという精神状態に陥ることもあります。

重荷をすべて手放して、自由になりましょう。

私たちを縛っている紐をほどき、他人の問題を手放す必要があります。この紐は、私たちに幸せをもたらさないだけではなく、私たちを支配し、疲れさせてしまう紐です。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。