完璧さではなく幸せであることを/子どもに教えよう

7月 25, 2016
もちろん私たちはみんな、自分の子どものベストを願いますが、完璧が幸福ではないということを心に留めておかなくてはなりません。そして、子どもにとって幸せであることがとても重要なことです。

多くの親が、高い学歴と完璧さは幸福であることの条件だと思い込んでいます。子どもを育てるということは、子どもを単に学歴の高い学校に入れることや、流暢な3ヶ国語を教えることでもなければ、彼らを展示ケースに飾られた小さなお人形のように飾るということでもありません。

たくさんの研究が私たちに伝えていることは、大きな期待を子どもに向けている親は、子どもたちの人生において、深刻な欠点を生じさせることになるということです。

多くの場合、子どもたちには、「不十分だ」と思う大人の考えが伝わっています。そして、彼らは一生、親の期待に沿うことができないのです。

このような考え方は、単純な関係性によってまとめることができます。それは、完璧な子どもを育て上げようとする結果、元気のない子どもが育ってしまうということです。個性を重視して、彼らの声に耳を傾けて、子どもたちが幸せであるかどうかということだけを考えましょう。

押し付け親症候群:完璧主義の危険性

この考え方を非常によく描写した話があります。ローマには、紀元前94年に建てられた、観光客の注目を引きつける墓地があります。

石に書かれた碑文には、こう記されています。「ここにはクインタス・スルピキウス・マキシムスが眠っています。11年と5ヶ月と12日だけを生きた少年です。彼は、大人のポエムコンテストに出場した後に亡くなりました」

小さなクインタス少年は、優れた才能を持っていたということは広く知られています。現在であれば、彼はおそらく天才少年とされるでしょう。両親は、詩や文学、そして大人が出場するローマのコンテスト全てに彼を連れていきました。

過度の義務による疲労で心身的に押しつぶされ、彼の両親が抱いた大きな期待の重圧に耐えられなくなったと言われています。この話は「押し付け親症候群」の典型的な例として扱われています。

girl-smelling-flower

最近の完璧な子どもを持ちたいという取り憑かれた思い

多くの親は、未来のプロフェッショナルな成功を約束された、美しくて才能のある子どもを持つことを望んでいます。

  • ここでの紛れもない間違えは、子どもを「未来へ」と位置付け、子どもにとって最も重要なことは「ここ」そして「今」にあるということを忘れていることです。「今」に喜びを見出しましょう。
  • 親として誰もが子どものベストを願っていますが、バランスを維持することが必要です。子どもたちは子ども時代を楽しまなければなりません。
  • 子どもたちの心の教育をすることが重要です。私たちは自分の期待に沿うための道の上を子どもたちに歩かせるのではなく、彼らを導き、助言を与える存在でなくてはなりません。

子育てにおいて、完璧主義を弱めるためのキー

有害な完璧主義は避ける、ということが最も重要なことです。完璧主義は、子どもの権利に違反し、幸福をもたらす代わりに子どもたちを苦しめることとなります。これを避けるために、私たちは以下の原則を心に留めておく必要があります。

親は自分自身の態度や言葉に注意しましょう

子どもに要求はしていなくとも、家で子どもたちは親の発する言葉や態度に注目をしているということがあります。もし親が自分の環境に本当に批判的で、柔軟性にかける基準を設けているとしたら、この態度を見た子どもたちは、これを真似します。

「仕事場でミスをしてしまった、もう死にたい。最悪だ」などという言葉を聞くことは、子どもたちに深刻な影響を与えます。

smiling-girl

あなたが設定した期待に気をつけ、子どもを守りましょう

例を挙げます。あなたの息子が、数学でいい点を取った自分に本当に誇りを持っているとします。彼の幸せを共有する代わりに、次回はもっと良い点数を取ることを期待していると伝えるとします。

これは正しくありません。子どもたちが自分の成し遂げたことを高く評価して、一生懸命取り組むことの価値を知る手助けをしましょう。しかし、目標を成し遂げられなかった時に屈辱を感じさせないようにすることも大切です。

誰もがミスをするということを受け入れた上で、ベストを願う

  •  間違えや失敗は世界の終わりではなく、学び、克服するための方法です。子どものやりたい分野で秀でさせつつ、彼らに間違えをさせる余地を残しておきましょう。
  •  寛容さ、思いやり、自信、健全な自尊心を育成しましょう。不安や間違えを打ち明けるに十分なほど親を信用している子どもは、あなたと繋がろうと手を伸ばします。そして、それは子どもの持つ特別な特権なのです。
girl-with-flowers

社会問題が多い時代を生きる上で、より多くのチャンスに巡り会い、より良い世界を作るために、子どもたちには未来への準備を十分にしてもらう必要がある、ということを私たちは理解しています。

私たちは幸せな大人に育つための感情的知能を子どもたちに教える価値を傍らにおいておくべきだというわけではありません。子どもたち自身で最高のものを与えることができるということです。

これは母親、父親、教育者、さらに社会的機関を含むみなさんが責任を持つべき「子どもたちに完璧主義ではなく、幸福を教える」ためのプロジェクトなのです。

あなたへおすすめ