こんなに使える!/シリカゲルの使用法

シリカゲル自体は有毒ではありませんが、その内容物は特定のものと組み合わさると人に害を与えることがあります。
こんなに使える!/シリカゲルの使用法
Raquel Aldana

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Raquel Aldana.

最後の更新: 04 1月, 2023

シリカゲル、という名前を聞いてパッとイメージできない人も多いかもしれませんが、乾燥剤シリカゲルはどこにでも使われています。乾燥を嫌うお菓子の袋、靴の箱、カバンなど様々なところに入っています。

もしかすると、何のために入っているか気がつかないまますぐに捨ててしまっている人も多いのではないでしょうか。シリカゲルは二酸化ケイ素を顆粒・多孔質状態にしたもので、二酸化ケイ素はけい酸ナトリウム、水、ガラスの調合から合成的に作られたものです。

商品が最高のコンディションでお客様の元に届くよう商品にシリカゲルが付いているのは、シリカゲルの多孔質の性質が利用しているためです。

しかし製造会社としては、シリカゲルのパッケージがとても壊れやすく、簡単に開いてしまうことから、消費者にはすぐに捨てるようにと勧めています。

シリカゲルの歴史

シリカゲルは1640年頃から現れ、科学界ではよく知られています。しかし、過去に様々な用途に使われていたにも関わらず、特許は1919年、科学教授A.パトリック教授により取得されました。

シリカゲルは第二次世界大戦中、残忍なガス室にも使われていました。ガスや蒸気が漏れ出さないよう吸収するためです。

また大変興味深いことに、同じく第二次世界大戦中、シリカゲルはペニシリンを乾燥させ良い状態を保つためにも使われていました。そのため、たくさんの人の命が救われたのです。

シリカゲルの使用法

シリカゲルは、家の中の様々な用途に使用することができます。

シリカゲル自体は有毒なものではないということをご存知の人は多いと思いますが、その内容物は、例えば塩化コバルトなど特定のものと組み合わさると健康を害するものとなります。

シリカゲルのパッケージに入っている顆粒は、通常、透明か白みがかった色で、水分を含むと青やピンクに変わります。パッケージには中身のシリカゲルが有毒かそうでないかが記されています。では、シリカゲルの使える利用方法について見てみましょう。

ドライフラワー

ドライフラワーを作る

記念にもらった大切な花を、美しいままいつまでも残しておきたいとドライフラワーにする人も多いのではないでしょうか。シリカゲルで覆うと綺麗なドライフラワーを作ることができます。花をしっかりとシリカゲルで覆い、2〜3日経てば完成です。

シルバーアクセサリーを美しく保つ

ご存知のように、銀製品は湿気に弱く、すぐに黒っぽく変色してしまいます。これを避けるには、銀製品を入れている箱にシリカゲルを入れておきましょう。

 

古い写真を綺麗に保存する

写真は、古くなると色褪せてしまいます。これを避けるには、写真を保管する際の箱に一緒にシリカゲルを入れておきましょう。

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濡れた服の臭いを防ぐ

プールや海、ジムに行くと服が濡れてしまいますよね。持って帰ると嫌な臭いがすると思います。そんな時は、シリカゲルを入れた袋に服を入れましょう。

金属部分の保存

金属は湿気を含むと酸化して錆ができ、工具や楽器をダメにしてしまいます。工具箱、楽器ケースなどにはシリカゲルを入れておきましょう。

種子類を保存

種子類は長期間に渡り湿気を含むと、腐ってしまいます。種子類を保存する時は、一緒にシリカゲルを入れましょう。

携帯電話を乾かす

携帯電話が濡れてしまって焦った経験はありませんか。そのような時はお米の入った袋に入れると早く乾燥するという説もありますが、お米についているホコリが携帯電話につく可能性もあります。シリカゲルならそのようなこともなく、携帯電話を乾かすことができます。

その他の使用方法

  • 車内に結露ができるのを予防するには、座席の下にシリカゲルをおきましょう。
  • 猫用のトイレの砂はシリカゲルでできています。尿を吸収する作用があるからです。
  • シリカゲルはカメラやレンズを水から守ります。

このように、いざという時にシリカゲルを使う方法がたくさんあります。シリカゲルが手に入ったらすぐに捨てずに再利用してみましょう。


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