勇気がある人とは自分でかけらを集め、また再構築できる人
人は皆、それぞれの形の勇気を持っています。私達は皆、困難を乗り越えて生きているのです。

勇気のある人がいつも注目されているわけではありません。世の中には名のないヒーロー、そして誰にも知られないけれど逆境を乗り越える為に行動している人達がいます。
トラウマになりそうな事、例えば重い病気や家族の死、事故、愛する人との離別を経験したにもかかわらず、それを乗り越えて進むことは称賛に値します。更に言うと、今これを読んでいるあなたが似たような経験をしたその誰かかも知れません。
とにかく、私達は壊れてバラバラになったかけらを集め、少しずつ1日1日とまた再構築していきます。希望と勇気を壊れた欠片たちに織り込んでいくのです。
辛い体験から学んだ事は、本や普通の成長過程の中では学べません。
時には、選択の余地のない経験から学ぶこともあるでしょう。
人は皆強い存在である

色々な抱えている問題と上手に向き合う為の心理学的方法が沢山ある事をご存知でしょうか。
人間はまず、本能的に自分が生き延びる事を第一に考えます。これが何か悲しい事や辛い事が起きてマイナスの感情が全てを支配しようとしても、体の中にあるコンパスが回復への道を示してくれる理由なのです。
ここで問題なのは、自分に傷付く事を許さない事です。
裏切りや別れのせいで傷付いたり、落胆したり、悲しんだりすることは自分が弱い人間だと感じさせたり、回復するエネルギーなんてないと自分に思わせてしまう事があります。
ところが、ここで大事な事は:強くなるために自分の新しい脆弱性を受け入れる事
起きた事、そして今感じている痛みを認める事はこれからの回復を促すとても大事な部分です。
逆に言うと、痛みを認めない人はその悲しみ、辛さを乗り越えるのに時間が掛かると言えるでしょう。
時間以外にも必要なものがある再構築というプロセス

本当の治癒には、認める事、許す事の勇気、そして幸せになりたいという気持ちが大切です。
時間は何も解決はしてくれませんし、心の痛みに対する鎮静剤にもなりません。
何か一生忘れられない事があっても良いんだと自分を許してあげるのも自分次第なのです。
何が起きようと自分が前進する事を認め、何か忘れられなくてもそれと共に生きていって良いのです。
時間は、自分が経験した事を学び、内側の傷に囚われずにまた世の中に目を向けてみようと思う人達の味方になってくれることでしょう。
一人で向き合わなければならない戦い
どんな困難であれ、それを乗り越える時には周りの人の社会的、そして感情的サポートを必要とします。
そうは言っても、まず一歩を踏み出さなければならないのは本人です。より良く変わっていく為に行動を起こす資格が誰にだってあるのです。本人が自分を変えたいと思う気持ち次第です。
少し厳しい言い方かも知れませんが、鬱、死、裏切りは自分1人で乗り越えなければなりません。
誰もあなたの変わりに泣いてくれません。誰も毎日朝起きる力を与えてくれもしなければ、考え方を変えてもくれません。
もちろん勇気づけてくれたり、アドバイスをくれたりはするでしょう。でも、全ては自分自身に責任があるのです。
逆境は色々な事を教えてくれますが、人生は苦しいばかりではありません―人生は、幸せの探求なのです
これもまた良く言われるのが「苦労しないと生き方を学んだとは言えない」「幸せになるには、まず逆境を乗り越えないといけない」という事です。
これはどちらも本当ではありません。苦しむ事は必ずしも必要な事でありません。自分を良くするためにトラウマの残るような経験をする必要など全くないのです。
人は皆それぞれに歴史があり、人とは違う自分の見識などから構築された視点と言うものがあります。
私達は皆、それぞれの形の勇気を持っています。
私達は幸い、困難を乗り越える方法を見つけ今、強く、幸せに、成長した人間として生きています。
辛い時も幸せな時も、人生とは学びです。
一番大切なのは、今までの人生で成し遂げてきた全ての事に誇りを持つ事です。