床ずれを予防し、対処する方法

8月 23, 2017
長時間同じ体勢で寝たきりの状態でいる患者には床ずれが起こりやすいため、頻繁に体位を変える必要があります。

床ずれは、病気や老化に伴い寝たきり生活を送る人によく起こります

皮膚に大きな圧力がかかり、赤くなったり、水ぶくれができたり、化膿してしまうこともあります

これを防ぐためには、ぜひこの記事を読んでみてください。

床ずれとは?

長期の休養を必要とする患者は、褥瘡(しょくそう)としても知られるこの症状に悩まされることがあります。患部はひどく痛み、動けなくなるようなこともあるようです。

床ずれは、ベッドのマットレスや枕などにがあたって圧力が生じることで引き起こされます。

骨とマットレスにはさまれた皮膚は血流が悪くなり、壊死してしまいます。

また、尿失禁に悩まされている方は、湿り気によって床ずれが引き起こされることもあるでしょう。

寝転がることで起きる圧力に加えて腰の骨が擦れると、床ずれは悪化してしまいます。

grandma lying on bed

こういった化膿は、どれだけの皮膚の層が影響を受けているかで症状の重さが判断されます。

赤みがあるだけの状態から骨にまで影響している場合まで様々です。

体勢を変えないかぎり、感染症やその他のトラブルを引き起こし、症状はどんどんひどくなってしまうでしょう。

床ずれのリスクを高める要因には以下のようなものがあります。

  • 老化
  • 完全に寝たきりの状態
  • 尿失禁、または膀胱のコントロール力の欠如
  • 栄養失調、または脱水症状
  • 長期の治療が必要な病気
  • 精神障害(痴呆症、精神錯乱、アルツハイマー病など)
  • 鎮静薬の使用

床ずれの予防法

床ずれは高齢の患者にとても一般的なもので、家族だけでなく看護師やヘルパーは発生や発達を防ぐために注意しなくてはいけません

以下は床ずれを防ぐためのアドバイスです。

1.2~3時間ごとに体位変換する

患者の能力によっては、寝返りを打たせてあげることで、血液循環を促し、皮膚の同じ部分に圧力がかかりっぱなしにならないようにしなければなりません。

背中を左右に傾けるためには、クッションを用いると良いでしょう。

2.弱い部分をチェック

足首、腰回り、仙骨、膝、耳、肩などのエリアは、床ずれが起こりやすい部分です。

赤みがみられる場合はただちに対処し、化膿を防ぎましょう

3.体を清潔に保つ

寝たきりの生活をしていても、汗をかいたり体が汚れたりします。毎日シャワーを浴びたり、体を清潔にしたりすることは、床ずれのリスクを低下させるためにも必要です。

  • 無香料の石鹸を使用し、擦らないようにしましょう。
  • 湿り気があると赤みを増幅させてしまうため、しっかり水気をとることも大切です。

4.圧力のかかる部分を減らす

knees on cusion

クッションや、リハビリ用品店で売られているような専門の道具を使うと、体のパーツがマットレスやソファ、車いすなどに押さえつけられるのを防ぐことができます。

  • 例えば、ひざ同士が当たって圧力がかかっているのならば、ひざの間に枕を挟んでみましょう
  • 小さなクッションや、その他のアイテムを使うこともできます。

5.食事と水分補給をしっかり

必要な栄養素をしっかりととり、健康状態を改善するには、患者の必要に応じたバランスのとれた食事が大切になります。

水分の摂取量を高めるためには、水だけではなく、お茶やスープ、ゼリーなどを利用しても良いでしょう。

6.足首の圧力を避ける

cushion under legs

クッションを足首の下において、足先を宙ぶらりんにしておくと良いでしょう。このとき、シーツや掛け布団でつま先が押しつぶされないように注意してください。

掛け布団や毛布は、なるべくふんわりと掛けておきましょう。

7.マッサージ

1日に2、3回マッサージをすることは、血液の循環を良くしたり、筋肉がしびれるのを防いだりするためにもとても大切です

マッサージ用のローションやクリームを用いて行うのもお勧めです。

ただし、健康な皮膚の層にさらに圧力をかけてしまうことがあるため、骨の出っ張った部分のマッサージは必ず避けてください。

8.着替えとシーツの交換

衣服が患者に適しているものか確認しましょう。

  • 締め付けのきつすぎるものは皮膚が呼吸できなくなるため適しません。また、ゆるすぎる衣服は、生地が重なって体の一部に圧力がかかってしまうことがあります。
  • ボタンや、ジッパー、縫い目の厚いものも避けましょう。
  • シーツに関しては、湿気や汚れを防ぐために定期的に取り換えることがとても大切です。

9.運動

患者が一人で動けない場合は、介護している方が足、腕、首などの運動をお手伝いしましょう。

運動をすることで血行を良くし、ベッドの上で身体に圧力がかかる時間を減らすことができます。

軽度の床ずれを和らげる自然療法

自宅での対処は、症状がごく軽い時にのみ行いましょう。以下のようなものが効果的です。

1.アロエベラ

aloe vera

クリームになったものを買ったり、アロエの葉を切って中のジェルを取り出したりしても良いでしょう。

アロエベラは皮膚をクールダウンして血行を促し、炎症を防いだりトラブルを速やかに解消したりします

2.マグネシア乳

健康食品のお店などで売られているマグネシア乳は、赤みや腫れを抑えるはたらきがあります。

コットンを使って、1日に3回塗布しましょう。

3.ハチミツ

ハチミツには抗菌作用があるため、化膿したばかりのときには効果があります。また、肌への保湿効果もあります。

ハチミツを塗り、絆創膏でカバーしましょう。

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