丹毒の原因、症状そして治療方法について知ろう

丹毒から回復しつつある患者は、内服治療に切り替えることをお勧めします。発熱がなく、皮膚の症状が改善されてきた場合は、特に内服治療に切り替えた方が良いでしょう。
丹毒の原因、症状そして治療方法について知ろう
Grecia Morillo

によって書かれ、確認されています。 医者 Grecia Morillo.

最後の更新: 06 12月, 2022

丹毒とは、一般的に足に痛みを伴う赤い炎症を引き起こす細菌感染症です。この記事では、その原因、症状や治療方法について詳しくお伝えします。

丹毒は、皮膚の感染症です。化膿性の連鎖球菌および黄色ブドウ球菌という細菌が原因で起こります。この感染症の患者数は過去5年間で増加しています。地域によってこの細菌が広がりやすいところもあります。

丹毒はまるでセルライトのように広がっていくことがあります。最初は皮膚の表面にその症状がみられ、徐々に皮膚の奥、そして全体に広がっていきます。

通常は、最初に紅斑性の丘疹が症状として現れます。そして、それがどんどん大きくなります。その後は、痛みを伴う赤い斑点がたくさんできます。

感染後は、斑点ができた皮膚の近くから徐々に症状が変化していきます。オレンジの皮のような見た目になります。またリンパ管炎、さらにその他の健康被害を伴うことがありますので、ぜひ専門家に検診してもらってください。

原因

バクテリア

通常は、丹毒を引き起こす感染症は伝染しません。直接の原因となる細菌は、化膿性連鎖球菌および黄色ブドウ球菌というものです。特に黄色ブドウ球菌は皮膚の病気の原因として最も一般的な細菌です。

これらの細菌は、開いた傷口や炎症した毛包などから感染します。また、毛穴や虫に噛まれた傷口から感染することもあります。

しかし、人によって感染しやすいかどうかは異なります。感染しやすい体質の人は細菌に感染した後で、症状が広がるもの早いです。感染しやすいかどうかは、それぞれの人の免疫によって異なります。例えば、ネフローゼ症候群、静脈またはリンパ管閉塞、Ⅱ型糖尿病などを患っている方は丹毒にも感染しやすいと言えます。

症状

症状は明白でわかりやすいです。特に、手足、そして頬炎症を起こすことが一般的です。

初期症状

・熱っぽい

・赤くなる

・激しい痛み

・身体機能の低下

感染箇所のむくみ

より深刻な症状

・熱

・身体が弱る

・リンパ管炎

・震え

・不快感

合併症

・連鎖球菌性糸球体腎炎

・血栓性静脈炎

・菌血症

・毒素ショック

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診察

炎症した肌

紅斑は突然発生し、すぐに広がります。さらに24時間以内に皮膚が腫れてきます。症状は通常、手足に見られます。医者は、診察において体温が38℃以上であること、もしくは悪寒を感じることを検出しようとします。

診断は、患者の身体検査によって行われます。また、患者への問診と病歴の確認なども行われます。

治療

丹毒は、真皮および表皮の両方の皮膚に感染するため、薬だけの治療では充分ではありません。適切な手当をするために、治療と衛生面のケアが必要であり、痛みは治療が進むにつれて徐々に軽減します。

補足として行うケア

・感染した箇所の周りの皮膚を清潔に保つ

・体を休める

・感染している箇所を痛みとむくみを和らげるために高い位置におく

硫酸マグネシウムに浸したタオルや布を温めて患部に当てることで炎症を軽減する

・1日3回、開いた傷口を消毒する

薬による治療

第一選択薬

・オキサシリン:4〜6時間ごとに1〜2グラム IVを10日間投与する。(小児は、6時間ごとに200ミリグラム)

・セファレキシン:6時間ごとに200ミリグラム VO を7日間投与する。(小児は、6時間ごとに25ミリグラム)

・結晶性ペニシリン:4百万IU IVを4時間ごとに7日間投与する

第二選択薬

薬 丹毒  原因

シプロフロキサシン:200ミリグラム IVを12時間毎に7日間投与する。 10歳未満の小児には推奨されない。

・セフトリアキソン:1グラムIV ODで10日間投与する。( 小児は、50〜100ミリグラム )

・アンピシリン/スルバクタム:6時間毎に1.5〜3グラムIVを7日間投与する。( 小児は、6時間ごとに200ミリグラム)

錠剤:750ミリグラムのVOを12時間ごとに7日間投与する。

注意

丹毒から回復しつつある患者は、内服治療に切り替えることをお勧めします。発熱がなく、皮膚の症状が改善されてきた場合は、特に内服治療に切り替えた方が良いでしょう。内服治療は通常3〜5日かかるので、すぐに効果が現れるわけではありません。

治療には、しばし10〜14日間かかることもあります。これもまた、それぞれの人の体の反応によって異なります。

参考資料

http://www.eselavirginia.gov.co/archivos/guias/celulitisyerisipela.pdf


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  • FICA, A. (2003). Celulitis y erisipela: Manejo en atención primaria. Revista chilena de infectología, 20(2), 104-110.
  • Skoknic, A., Díaz, I., Urcelay, S., Duarte, R., & Gonzales, O. (1981). Estudio de la Erisipela en Chile. Arch Med Vet, 13, 13-16.

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。