睡眠不足が認知症につながる可能性

4月 27, 2016
血液中の酸素濃度を上げるため、食生活に食物繊維をたっぷりと取り入れ、カリウムやマグネシウム、ビタミンCが豊富な果物や野菜を食べましょう。

夜遅い時間に夕食をとることや、就寝前にテレビを見ること、ベッドに入ってラップトップパソコンや携帯電話を点けたままにするといった睡眠の質を阻害する習慣についてはたびたび警鐘が鳴らされています。しかし、まったく無視してこうした習慣を続けている人たちも多いでしょう。体内時計の変化によって深刻な結果がもたらされる可能性があります。

睡眠不足と睡眠障害は、心身の健康に影響を与えます。さらに、最近の研究で、十分な睡眠を取っていないと、認知症経験者に共通する脳の異常を発症させる可能性があることが発見されました。

この研究は、ハワイの退役軍人援護局の研究グループによって実施されました。これは、平均年齢84歳の男性167名からデータを収集し、平均して約6年間、彼らの死まで続けられました。死亡解剖は、脳に焦点が当てられました。これは、睡眠時無呼吸症候群や肺気腫のような要因による質の悪い睡眠習慣がある人に起こりやすい、小さな動脈瘤や脳組織の変化を調査するためです。

この研究では、脳組織の変化を経験した人は、血中酸素レベルが低く、認知症の発症に関係する何かがあることが分かりました。

脳の異常に関連する低酸素レベル

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その結果は、脳の異常は、しばしば睡眠障害だけでなく血中酸素レベルが低い人の間で発見されるというものでした。

最終分析で研究者たちは、睡眠サイクルの77〜99%を、血中酸素レベルが低い状態で過ごしている患者は、脳損傷の発症が最大4倍にもなるということを発見しました。また、睡眠中の血中酸素レベルが低い人は、認知症に似た脳の異常を経験する可能性が高いと結論付けました。

この研究の主任調査役であるハワイのホノルルにある太平洋諸島退役軍人ヘルス・ケア・システムのレベッカ・P・ゲルバー博士と、同じくホノルルにある太平洋保健研究教育機関は、研究において、血中酸素レベルの低さと睡眠障害は、脳損傷と認知症の一因になる可能性があると述べています。

博士は、認知症と睡眠障害を関連付けるには、もっと多くの研究が必要であることを認めていますが、近年、睡眠障害を抱えている人の数が増加しているという事実を考えると、その結果は非常に興味深いものとなります。

これらの研究は、医療誌、The American Academy of Neurology(米国神経学会)に“Association of Brain Lesions at Autopsy with Polysomnography before Death(死ぬ前の睡眠ポリグラフィー検査による検死解剖時の脳障害の関連性)”というタイトルで掲載されました。その中には、睡眠時間の間隔や血液の酸素飽和度、睡眠時の無呼吸の有無についての重要な情報が含まれています。

何が血中酸素レベルを低くするのか

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専門家によると、低い血中酸素レベルは、次のような要因によって引き起こされる可能性があります。:

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 急性呼吸促迫症候群(ARDS)
  • 肺線維症
  • 先天性心疾患
  • 肺気腫

どうすれば血中酸素レベルを高くできるのか

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血中酸素レベルを高くするためには、カリウムやマグネシウム、ビタミンCを豊富に含む果物や野菜と一緒に、食物繊維が豊富な食べ物を摂るようにしましょう。次のような食べものがいいでしょう。:

  • バナナ
  • アボカド
  • セロリやパセリ
  • キャベツ
  • ほうれん草
  • 柑橘系の果物
  • きゅうり
  • ブロッコリー
  • 青リンゴ
  • クランベリー

塩分の摂取量を減らし、脂肪や砂糖、加工食品を食べるのを避けることも重要です。また、睡眠障害について、医師の助言に耳を傾けなければいけません。睡眠障害は、脳に影響を与え、不快な気分にさせたり、疲労、集中力の欠如、ストレスなどのマイナスの影響を与えます。

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