腫瘍の場所がわかるシンプルな血液検査

7月 29, 2017
シンプルな血液検査により、死にかけている細胞のDNAに起こる変化から、その影響を受けている組織、つまり腫瘍のある場所がわかるようになります。

ガンになる可能性のある悪性腫瘍の早期発見は非常に大切なため、医療現場では常に研究が進められていますが、ガンを見つけるための特別な検査の研究や開発はなかなか進まないのが現状です。

現段階では臨床実験や検査により悪性細胞の存在、特に進行している場合は簡単に発見ができるようになりました。これらの血液検査は非常に効果的であることが認められており、腫瘍細胞が死ぬときに作り出すDNAを認知することで、ガンの存在を発見できます。

ただし、これらの検査は非常に表面的な検査であり、腫瘍の存在が確認できても「どこ」にあるかまではわかりませんでした。

しかし、カリフォルニア大学サンディエゴ校のバイオエンジニアグループが行なった最新の研究結果により、新しい血液検査が開発されたことが明らかになりました。

この血液検査はガンを見つけるだけではなく、どこにガンができているのかを発見できるようになる可能性があり、この新しい分析方法を使えば、初期の段階でガンを見つけ、体を傷つけるような外科的手術を減らす効果が期待されています。

研究

カリフォルニア大学サンディエゴ校のバイオエンジニアグループが開発を進めている新しい血液検査は、既存の血液検査とは異なり、ガンを初期段階でより的確に発見できます。この研究結果はネイチャージェネティックス誌に発表され、その記事によると、危険な疾患を撃退する効果が高いとも書かれています。

腫瘍が体のある特定の場所で成長を始めると、悪性腫瘍が、健康的な細胞や栄養価とその場所を争い始めます。

この段階で細胞が死に始め、死んだ細胞のDNAが血液に乗って流れます。ここで血液検査を活用して、攻撃を受けている組織を発見できるという仕組みです。

そして体のどの部分に腫瘍ができているのかを見つける鍵となるのがこのDNAで、DNAのメチル化を発見することが大切になります。

独自の細胞認知システム

一般的に科学者たちは、DNAのメチル化を活用して各体内組織を認知することができます。

カリフォルニア大学サンディエゴ校のエンジニアリングを専門とするクン・チャン教授はこう語ります。

「この発見は実は偶然の出来事でした。私たちはこれまで通りのアプローチでガン細胞の兆候を研究し、がん細胞がどこで発生しているのかを突き止めようとしていました。その研究の中で、他の細胞からガンの兆候が見つかったために、それぞれの兆候を一つにまとめました。その結果、腫瘍の存在とどこで腫瘍が成長しているかを見極めることに成功したのです。」

この手法を試すために、研究者たちはデータベースを作成しました。このデータベースの中には体内組織全てのDNAメチル化のパターンが含まれています。そして下記の器官を含んでいます:

  • 肝臓
  • 大腸
  • 腎臓
  • 脾臓
  • 膵臓
  • 血液

同時に、カリフォルニア大学のムアーズガンセンターから提供を受けた腫瘍と血液サンプルの分析を成し遂げました。この分析はガンの特定遺伝子マーカーを発見するのに効果を発揮します。

また腫瘍のある患者と腫瘍のない患者の両方から血液サンプルを摂取して比較しました。これにより患者の組織内のメチル化パターンのガンマーカーを見つけることができました。

これらの結果を踏まえて、専門家たちはダブル認証プロセスというカテゴリーに分類しました。

「この研究を臨床研究の段階に進ませるためには、腫瘍学者と共に研究を重ねて、この方法を最大化そして最適化する必要があります。」とチャン教授は語ります。

まだまだ長い道のりですが、今後が期待できる興味深い研究の開発が今日も続いています。

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