知っておきたい/アルツハイマー病の初期症状

· 4月 1, 2016
アルツハイマー病の初期症状のひとつは、言葉を忘れたり、言葉の問題のため会話についていけなくなることです。

アルツハイマー病は、進行性の脳の病気で、記憶・思考・行動に直接影響を与えます。認知症の中で最もよく見られるタイプですが、記憶と知的能力の喪失を特徴とし、患者の生活の質に影響を及ぼします。

この病気は、世界中の認知症の病例の60—80%を占め、現在米国内で540万人、日本でも550万人(高齢者の15%)がこの病気にかかっていると言われています。日本のこの数字は、2025年までに700万人(65歳以上の高齢者の5人に1人の割合)にまで増加すると想定されています。

アルツハイマー病は、高齢者がかかるケースがほとんどですが、もっと若い人にも起こる可能性があり、30歳ごろから症状が出始めるケースもあります。アルツハイマー病のサインを早期に認識することが、診断と早期治療とに欠かせません。今回は、知っておきたいアルツハイマー病の初期症状をご紹介します。

記憶力に突然の変化が起こる

アルツハイマー病の最初のサインのひとつで、特に初期に見られるのは、新しく得た情報を忘れること。たとえば大切な日付やできごとなどです。

一般的に、この症状に直面した患者さんは、それまではソラで覚えられたことをメモしたり、電子デバイスに記録したりして、記憶力の低下に対処するようになります。

計画を立てたり、問題を解決したりするのが困難になる

知覚の問題-1

アルツハイマー病の患者さんの中には、数字が関係する計画を立てたり、それに従ったりする能力を失う人たちがいます。また、レシピを見て料理を作ったり、光熱費などの毎月の支払いをしたりなど、単純な作業を行うことが困難になったりするかもしれません。

よく知っている作業を実行するのが困難になる

アルツハイマー病の患者さんは、家庭や職場で、家事や日常業務を終らせようとするとき、困難を経験することがよくあります。よく知っている場所に行ったり、家計簿をつけたり、し慣れたゲームのルールを思い出したりすることが難しくなることもあります。

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時間と場所の感覚が失われる

アルツハイマー病が進行すると、患者さんは日付や季節、時間の経過などを忘れ始めます。自分がどこにいるか、どうやってそこに着いたかを忘れてしまう可能性があるので、監督が必要になります。

以前楽しんでいた活動に対する関心またはやる気を失う

アルツハイマー

アルツハイマー病によりもたらされる感情的な変化のせいで、以前は楽しんでいた物事に対する関心を失うことがあります。社会的に孤立したり、突然興味を失ったりすることがあれば、何かが起こっていサインです。

言語障害が現れる

アルツハイマー病の患者さんは、会話の流れについていったり、会話に参加したりするのがむずかしくなる可能性があります。これは、言葉を忘れたり、話し言葉と書き言葉を理解する能力が失われたりする結果起こります。

ぴったり当てはまる言葉や適切な語彙を見つけるのが難しくなることがよくあります。たとえば、ペンのことを「モノを書く棒」と言ったりします。

モノをどこに片付ければいいか忘れる

モノをどこに片付ければいいか忘れてしまうことも、アルツハイマー病の初期症状のひとつです。たとえば、アイロンを冷蔵庫の中にしまったり、いつも同じところに置いていたものを、どこに置いたか忘れてしまったりします。

決断をくだすことができない

アルツハイマー3

アルツハイマー病の患者さんは、金銭管理のような、大切な個人的決断をくだす能力が低下したり失われたりする可能性があります。

お金をどう管理したらよいかわからず、外交販売員や電話勧誘員に大金をあげてしまうかもしれません。

自発性を失う

慣れ親しんだ活動に対して興味を失うことは、何かが起こっているサインかもしれません。アルツハイマー病は、自分からすすんで趣味を楽しんだり、社会的な活動・プロジェクト・スポーツなどに参加したりしようとする意欲を失わせてしまうのです。

さらに、これらの変化のせいで、他の人間が関わってくるさまざまな活動に参加する興味を失う場合もあります。

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気分や性格に変化が起こる

気分や性格の変化は、アルツハイマー病の患者さんに見られる最も顕著な変化であり、初期にも進行した段階にも起こり得ます。

多くの場合、患者さんは混乱して疑い深くなる、うつ状態になる、怯えたり不安になったりする、などの症状を示します。また、短気になり、周囲の人たちに怒りを感じたりするかもしれません。