白いパンと全粒粉のパン、どちらが良い?

全粒粉のパンの方が食物繊維が多く含まれ、消化管の健康のために良いのは確かですが、一緒に食べる食品にも気を付ける必要があります。
白いパンと全粒粉のパン、どちらが良い?

によって書かれた Francisco María García

最後の更新: 27 5月, 2022

今日最も議論になっている食品についてのテーマの一つに、日常的に食べるパンの種類についてがあります。

おもしろいことに多くの人は、白いパンと全粒粉のパンの違いを良く知らないまま選んでいます。本当はどちらが良いのでしょうか。

確かに、全粒粉のパンの方がより健康的なのですが、大多数の人は本当の理由を分かっていません。世界中で最も知られる食品の一つであるパンに、これほどの疑問や作り話があることに驚かされます。

パンを食べると、本当に体重が増え、健康に悪いのでしょうか? 茶色いパンの方が良いのでしょうか? 結論を出す前によく考えるべきことがあります。

全粒粉のパンはより栄養価が高い?

伝統的なレシピだと、オーブンで焼かれたパンには小麦のふすま、胚芽、デンプンの3つの部分が含まれています。白いパンと茶色いパンの違いを理解するにはこの構成がカギとなります。

白いパンに使われる小麦粉はデンプンのみの状態ですが、全粒粉の製品の場合はふすまも胚芽も含まれています。

このため麦の種子の最も貴重な栄養分が保持されているのです。

茶色いパンは全て全粒粉でできている?

四角いパン

色が茶色ければ必ず全粒粉でできているというわけではありません。実を言うと、精製された小麦粉が主体の製品に色を付けるためにふすまを配合する場合もあります。

またビタミンB群を添加した製品もよくあり説得力がありますが、これは白いパンを食べるのと変わりません。

多くの人が茶色いというだけで全粒粉の製品を買っていると思い込んでいます。

それに輪をかけて問題なのは、そういった製品を自然食品として販売している店が多いことです。

こちらの記事もご覧ください:

では…白いパンの方が健康的でないのはなぜ?

基本的に問題は、より「売れやすい」色や見た目、食感にするために行われる精製プロセスにあります。

そのプロセスで、元来含まれている有用な食物繊維、各種ミネラル、脂質が失われます。

食物繊維が少ないことで、全粒粉のパンにはある効能がありません。つまり、排便を促進し、腸からより早く食べた物を処理する効能です。

また一方で、本当に満腹感を感じるためには、白いパンの場合、より多くの量を食べる必要があるでしょう。

 

理想のパンを探して

数種類の茶色いパン

これまでお話したことで分かるように、カロリーに関しては二つの製品で違いはありません。とすると、より健康的で自然に食物繊維が多く含まれる製品を食べるのが良いでしょう。

どちらを選ぶべきかと言うと、小麦の全粒を使用した全粒粉をベースに作られている製品です。そうすればより多くの食物繊維、各種ビタミンなど全粒に含まれる栄養素を摂ることができます。

また、砂糖やグルテンを多量含む製品は避けるべきです。まとめると、その食品が健康に害があるかないかは、生地に含まれる材料によって変わってくるということです。

白いパンと全粒粉のパンの長所

一般に信じられていることとは異なりますが、適量のパンを食べることは、健康に非常に良い影響を及ぼします。

またパンを食べることは、心血管系の健康にも役立ちます。そのためには、少なくとも少量ずつ2、3回に分けて1日70g相当のパンを食べましょう。

  • 糖尿病の方は、全粒粉のパンを適量摂取しましょう。
  • これは、全粒粉製品が大半の精製穀物の製品よりも血糖値に変化を与えにくいからです。

 

白いパンと全粒粉のパンを適量食べる

全粒粉のパン

パンを食べるという観点から考えると、白いパンにしても全粒粉のパンにしても害になるのはパン自体ではなく、パンと一緒に食べる食品やソースなのです。

  • また、パンに塗るものや挟むものにも不適切なものがあります。
  • 日常的にバターやソーセージ類などのカロリーの高い食品と一緒にパンを食べていると、将来の健康に大きな危険となる可能性があります。

おすすめなのは、パンをパスタ、オートミール、キヌアなどの他の炭水化物源と交互に食べることです。

材料が高品質で適量を食べるのであれば、パンから得られるのは健康を維持するための利点のみだと言えます。


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。



このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。