心身症:心と体

8月 24, 2016
ストレスと不安はどちらも体に影響を与えます。健康でいるために、これらをうまく扱うことを学びましょう。

心と体のつながりはとても密接で、大きな影響を及ぼしあいます。私たちは、日常生活において無視してしまいがちな感情に注意を払う必要があります。

心の中にある執着は、病気の原因になるのです。

心身症とは、精神的、心理的条件から起こる体の不調のことであり、長年研究されています。心理学と医療の関係についてあらゆる問題を網羅するJournal of Psychosomatic Researchには、興味深い洞察が多く投稿されています。

また、American Psychosomatic Society のような組織は、生物学と感情の間の関係に関する発見を定期的に報告しています。

毎日を過ごすに当たり、心にとめておくべき基本的な訓練法を、ここでは見てみましょう。

ストレスや不安といった否定的な感情を私たちは押し殺してしまいがちですが、これには深刻な二次影響があります。

心の中に気持ちを押し込めてしまうことは感情を妨げ、体に害を与えます

様々な分野のエキスパートによる講演をインターネット上で次々公開するTED talkで、ある心理学者が手にもった一杯の水を使い、観衆を驚かせました。

観衆は、古典的な、「コップに水は半分しか入っていないか、それとも半分も入っているか」という話をするのだと思ったのですが、彼女は他の話をしたのです。

彼女は観衆に向けてたずねました。「この一杯の水はどれぐらいの重さだと思いますか?」

観衆は、いろいろな返事をしました。そしてそれらの返事は似通ったものでした。しかしながら、感情心理学の専門家はさらに深い説明をしたのです。

 

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  • 水の重さの感じ方は、どれくらい長い間それを持っていたかに影響されます。
  • 5分間コップ一杯の水を持つことは、たいしたことではありません。けれどそれを2時間持たねばならないとしたら、腕は疲れ、最後には持ち続けることをあきらめてしまうでしょう。
  • ストレスにも同じ事が起こります。ストレスは、短期間ではただちに影響を起こすことはあまりありませんが、何週間も何ヶ月も続けば、病気になることもあるのです。

心身症って何だろう?

  • いつもあなたのいないところであなたの悪口を言っている同僚がいると想像してみてください。何回も繰り返され、習慣になってしまうほど長い間続き、本当によくない就業環境になっています。
  • もしあなたが何ヶ月も我慢して心の中に押し込めていると、抑圧された感情はあなたの健康に悪い影響を及ぼします。(何ヶ月も、コップを持ち続けているようなものなのです。)

心身症は、心の原因が、体に変調を起こすものなのです。

体の病気の中には、ストレスや不安と言った心理的要素を悪化させるものもあるということも、また一般に信じられています。

  • たとえば、乾癬やアトピー、胃潰瘍、高血圧、様々な心臓病などの症状は、ストレスや不安などから深刻な影響を受けます。
  • これには人によって差があることも、覚えておきましょう。人がストレスに対処する方法は様々です。
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気持ちを押し込めることで起きる体の不調

何かに邪魔をされて、うまく対処できないとき、私たちの脳はそれを否定的な感情に変質させ、内臓に影響を与えます。アドレナリンのような特定の神経伝達物質を放出するために神経インパルスの活動を増やすことになります。神経インパルスとは、神経細胞が電気を用いて信号を伝えるしくみのことです。

この神経伝達物質は、血液内のコルチゾールを増やし、以下のような症状を引き起こします。コルチゾールは、ストレスに反応して分泌量が増えるホルモンです。

  • 感情の妨害、ストレスと不安は免疫機構内のある種の細胞の活動に影響し、体を病気にかかりやすくします。
  • 心拍数の増加
  • めまいや吐き気
  • 体の震え
  • 発汗
  • ドライマウス
  • 胸の痛み
  • 頭痛
  • 腹痛

心身症を治すには

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私たちは、感情の管理の仕方を学んだことがほとんどないため、以下のことに気づく必要があります。

  • 自分の意見や気持ちをはっきり述べる練習をする:何があなたを悩ませているのかを、事後ではなく、今言いましょう。
  • 心の中に気持ちを押し込めると病気になってしまいます。このことをよく心得ている必要があります。否定的な感情は健康に害を及ぼすため、適切に処理する必要があります
  • 毎日自分の気持ちに素直でいましょう。自分の気持ちを尊重し、自分に自信を持ちましょう。どこまで我慢できるか限界を定めることは基本的な権利であり、限界を超えて我慢できなくなってしまったとき、誰もあなたのことをわがままだと責めることはできません。
  • 一日のうち、一時間から二時間を自分のために使いましょう。自分を優先し、散歩をしたり好きな趣味をしたり、ただ考え事をして一人で過ごしてもいいのです。

胃もたれや、頻脈、めまいなどの体の不調を感じたときには、悪化しないよう、その都度医学の力を借りましょう。

 

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