真実の愛: /互いの腕の中で死を迎えた/結婚生活75年の夫婦

3月 24, 2016
ご主人の病状が快復せず、ますます悪化していくのを見守っていたジャネットさん。自らも健康を害し、生涯愛しつづけたご主人と同様、寝たきりになってしまいました。
多くの人にとって、「真実の愛」とは、おとぎ話や小説の中でしか起こらないモノ。恋愛関係のほとんどは長続きせず、生涯の伴侶と出会うまでに、何人もの相手とつきあわなければならない人が大勢います。

大多数のケースではその通りですが、不可能なことは何もないということを証明してくれる、おどろくべきラブストーリーが存在するのも事実。2人の人間が生涯をともにし、死を迎えるまで愛し合うことだって可能なのです。

今回ご紹介するのは、米国カリフォルニア州の老夫婦のラブストーリー。8歳のときに出会って以来、2人はいつもいっしょでした。でも結婚75周年を目のまえにして、とうとう死が2人を分つときが近づいたようでした。

死もふたりを分ち得ず

カリフォルニア州サンディエゴに住んでいたアレキサンダー・ Toczkoさんと奥さんのジャネットさんは、75回目の結婚記念日を目前に控えた老夫婦でしたが、お互いに数時間以内に亡くなりました。2人は互いの腕の中で、自分たちを最後まで添いつづけさせた、変わらぬ愛を宣言したのです。

このラブストーリーは、夫婦の娘であるエイミー・ Toczko-Cushmanさんによって記録されました。エイミーさんは、両親の感動的な愛の物語を世界中の人たちとシェアすることに決めたのです。

アレキサンダー・Toczkoさんと奥さんのジャネットさんは、どちらもコネチカット州の出身で、8歳のときに出会いました。成人した2人は、1940年に結婚することを決意します。

娘さんはこう語っています。「両親は離ればなれになるのをいやがりました。まるで2人の心臓は、2つで1つとなって鼓動しているようでした。」

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95歳のアレキサンダーさんはゴルフが大好きでしたが、死の数週間前に転倒して骨折したことから寝たきりとなり、健康状態が悪化。専門医の診察を受けましたが、アレキサンダーさんの健康は快復せず、時とともに悪くなる一方でした。

ご主人の容態が快復するどころか悪化する一方なのに気づいた96歳のジャネットさんは、自分も健康を損ねてしまい、ご主人と同様に、ついに寝たきりになってしまいました。しかし、ほとんど体力が残されていないにもかかわらず、ジャネットさんはご主人のお世話を最後までできるようにと、自分のベッドをご主人の隣に置いてくれるよう頼みます。

 

夫婦は危機的なときを迎えようとしていました。アレキサンダーさんはベッドから動くことができず、ジャネットさんはうつ状態でした。けれども、2人とも6月29日が来るのを心待ちにしていました。その日は2人の75回目の結婚記念日だったのです。

残念なことに、2人がその日を迎えることはありませんでした。アレキサンダーさんは6月17日の夜の間に亡くなり、ジャネットさんは翌日の朝息をひきとりました。それにもかかわらず、2人は自分たちの最後の望みをかなえることができました。アレキサンダーさんは奥さんの腕に抱かれて逝くことを願い、ジャネットさんは、この世を去ったご主人にすぐ追いつきたいと願っていたのです。

娘のエイミーさんは、4人の兄弟とともに両親に付き添っていましたが、父の死を母に告げたのは自分だったとも語っています。「私は母に父が亡くなったと告げました。母は父を抱きしめ、こう言いました。『ね? これがあなたの望んでいたことでしょう。私の腕の中で死にたいって。愛してるわ。待っててね、私もすぐあなたのそばに行くから』」

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生涯愛し抜いた伴侶と2人きりになるひとときを母親に与えようと、子供たちが部屋を出たのはそのときです。

だれもがおどろいたことに、24時間以内にジャネットさんも亡くなったことを彼らは知ります。2人の亡骸は、互いに抱き合って横たわっていたのです。

その瞬間をとらえた写真は世界中に配信され、愛は最後まで存続することをはっきりと証しして、何百万人の人たちを感動させました。

カップル

アレキサンダー・ Toczkoさんとジャネットさんご夫妻は、カリフォルニア州サンディエゴのミラマー国立墓地にいっしょに葬られました。

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