ペットと面会が出来る病院

5月 26, 2017
健康へのリスクどころか、ペットが病院に面会に来てくれることで、患者にエネルギーを与えて前向きな気持ちにしてくれます。

カナダ、オンタリオ州のジュラビンスキー病院は、家族や友達だけでなく、ペットも患者に面会ができる数少ない病院の一つ。

ペットも家族の一員であり、飼い主にとっては大事なもの。ペットがもたらす細菌のリスクを懸念する人が多い中、この取り組みの責任者たちは、むしろ患者の精神面で大きな助けになり、免疫力も上がって回復が格段に早くなると言います。

病院を訪れるペットは、綿密な洗浄と殺菌のプロセスを通ることが義務付けされています。ペットとの面会を通じて患者が前向きになれるのも、こうした管理体制のおかげ。ここでは、この興味深い取り組みについて紹介します。

ジュラビンスキー病院と患者のメンタルケア

「コンパニオン・ペット・ビジテーション・プログラム(ペット訪問プログラム)」が出来た裏には、一人の若者のストーリーがあります。

ジュラビンスキー病院のドナ・ジェンキンスに、患者がペット面会できるように努めるよう頼んだのは、リンパ腫のために25歳で亡くなったジェンキンスさんの甥っ子。亡くなる前に自分の愛犬との面会を頼み、自分の大切な友達を抱きしめることほどの幸せはあまりない、と語ったと言います。

それをきっかけに、病院が衛生面とサポートの管理体制を整え、患者のペットのとの面会を可能にしました。

ペットとの面会がもたらす効果

この取り組みを支援しているのが、「ザカリ―の肉球」と呼ばれる支援団体。これはガンで亡くなったジェンキンスさんの甥っ子の名前を取ってつけられたものです。

  • 「ザカリ―の肉球」は、このプログラムに関する情報や援助に関する家族からの問い合わせに対応。プログラムの開始から、様々な成果を上げいる。
  • 患者が長期間病院に滞在しなければならない場合、精神的に落ち込むことで回復速度が低下。しかし、愛犬・愛猫と面会するというシンプルな行為だけで、エンドルフィンが瞬時に増加、呼吸を整え患者の回復を促進する結果に。
  • もう一つ、がん医療の観点からもペットとの面会には利点が。抗がん剤治療を必要とする患者は、ペットが足元や膝の上にいることで、励みになって辛さが軽減。

飼い主を訪ねるためにペットが準備すること

多くの病院がペットが入るのを禁止している理由の一つが、動物が持つ菌。これについて、ジュラビンスキー病院がだした結論はというと、

  • ペットと患者の家族が菌を持ち込む可能性は同じである。
  • ばい菌の侵入は、動物の毛を念入りに洗浄、消毒すれば十分にコントロール可能である。
  • 動物の動きを管理するために、胴輪をつける。
  • ペットの面会は飼い主のみ。犬や猫が飼い主以外の患者と接触するのは禁止する。
  • ペット訪問には家族だけでなくソーシャルワーカーが同伴し、状況管理に努める(患者は医療機器、点滴などにつなげられていることも多く、様々な動きがリスクになり得るため)。

動物のセラピー効果

人間が困難に直面するとき、ペットの励ましが大きな助けになることは間違いありません。その他にも、動物を使ったカウンセリングは肉体的にも精神的にも大きな効果を発揮します。

  • 訓練された犬といることで、自閉症の子供は不安やパニックのコントロールが楽になる。
  • 糖尿病の患者は訓練を受けた犬がいることで血糖の上下を抑えることが出来たり、癲癇の患者は犬が発作の際に助けとなるなど、パートナー犬の力を借りている人も多数。

 

私たちのペットの支えはかけがえのない贈り物であり、ジュラビンスキー病院の取り組みは、人と動物の共生、愛情、気高さを証明しています。

 

 

 

 

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