オメプラゾールって何?

1月 2, 2018
オメプラゾールという薬をご存知ですか? このプロトンポンプ阻害薬に属する胃の薬について今回はご紹介したいと思います。

オメプラゾールはプロトンポンプ阻害薬と呼ばれる薬の代表的なものの1つです。これらの薬は、胃酸の問題が起きている時や胃炎の時によく用いられます。

今回は、オメプラゾールについて以下の点からお話したいと思います。

  • 作用のメカニズム
  • 薬物動態学
  • 代謝
  • 副作用
  • 相互作用
  • 効果

オメプラゾールの働き

胃の内部は強酸性で、これは胃の中で生成され、胃液の中にみられる酸のせいです。

とは言え、胃が強酸性である事は食べ物を消化する上で

  • タンパク質を正しく分解する
  • バクテリアによる感染症を防ぐ(バクテリアは酸性の場所では生息できない)

という働きがあるので、非常に大切です。

ところが、胃酸が大量に出てしまうと胃粘膜にダメージを与えてしまいます。これは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因になる事もあります。

胃潰瘍

胃酸の分泌

胃酸の分泌にはいくつかのステップがあります:

1、水素イオン(H+)と塩素イオン(Cl-)が別々に放出される

2、水素イオンと塩素イオンが組み合わさりHCl(塩酸)になる

3、胃酸が発生し胃に膜を作る

オメプラゾールのようなプロトンポンプ阻害薬は、3つ目のステップで働きます。ATP H+/K-と結合して、酵素活性を抑え、酸分泌を抑制します。

オメプラゾールは、他のプロトンポンプ阻害薬と同じように、不活性型で中性です。それに加えて、この薬は脂溶性で、水に溶けにくいため、問題なく細胞膜を通る事ができます

これらの細胞は酸性なので、オメプラゾールを中性から活性プロトン化します。この事で、薬の効果を発揮し、プロトンポンプと結合し、その作用を弱めることができます。

  • 胃酸により、活性が失われてしまう事があるので腸で溶ける腸溶性に作られています。
  • 血漿タンパク質との結合率が上昇します。その結合率は95%以上で、他の薬と相互的に影響を与え合ってしまう事があり、投与している薬の量の調整を必要とする場合があります。
  • 薬は投与後3時間から6時間で小腸により完全に吸収されます。
  • 薬を服用した場合、バイオアベイラビリティはおよそ35%と言われており、これは1日1回薬を投与をする事により、60%まで上昇させる事ができます。
  • この薬の分布容積は0.3L/kgです。

 

副作用

オメプラゾールには、いくつかの副作用がある事を忘れてはいけません。この薬は、一定の効果しかないので副作用は多いとは言えませんが、服用する際には気を付けるようにしましょう。

代表的な副作用:

  • 長期間の服用は、低マグネシウム血症を引き起こす可能性がある
  • 骨密度が減り、骨粗しょう症になる可能性が上がる
  • 皮膚に痒みや発疹を起こす
  • 下痢、便秘、腹痛、吐き気、嘔吐などの胃腸の不調
トイレで吐く女性

  • 末梢神経障害
  • 感覚敏感症
  • 溶血性貧血
  • ビタミンB12の吸収を妨げてしまう事がある為、巨赤芽球性貧血を起こすリスクが上昇
  • ループス腎炎
  • 1部の癌の中に見られてるタンパク質であるクロモグラニンAのレベルの上昇

他の薬への影響

薬の中には、オメプラゾールと同時に服用すると、その作用が減少したり増加する事があります:

作用が減少してしまう薬:

  • クロピドグレル
  • 抗真菌薬
  • フェニトイン
  • ミコフェノール酸モフェチル
  • その他

作用が増加してしまう薬:

  • メトトレキサート
  • アンフェタミン
  • ベンゾジアゼピン
  • カルベジロール
  • エスシタロプラム
  • シクロスポリン
  • ワルファリン
  • その他

オメプラゾールは、様々な薬に影響を与えます。オメプラゾールと他の薬を服用している場合は、すぐに医師に相談してください。

効能

  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 逆流性食道炎による食管炎
  • ゾリンジャ―エリソン症候群
  • 胃炎
  • 機能性胃疾患
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