乳糖含有率の少ない乳製品

乳糖は単糖類とガラクトースからなる二糖類です。これは哺乳類の乳に含まれる炭水化物です。
乳糖含有率の少ない乳製品
Mario Benedetti Arzuza

によって書かれ、確認されています。 医者 Mario Benedetti Arzuza.

最後の更新: 06 12月, 2022

乳糖とは何でしょう?

これは乳製品に含まれる主な糖分のことです。乳糖不耐性の人はこれに含まれる成分、グルコースやガラクトースをうまく消化できません。これは小腸から産生されるラクターゼ不足を招きます。

不耐性の3つの種類

乳糖不耐性には3つの種類があります。

一次性乳糖不耐性:思春期にラクターゼの動きが不活性化することで起こります。

二次性乳糖不耐性:腸粘膜が傷ついたり、吸収する部分が縮小する事で起こります。これは寄生虫や胃腸炎など他の病気次第でおこる一時的なものです。

先天性欠損:小腸がラクトーゼを分泌しません。生後一週間で分かります。

 

症状

腹痛 乳糖含有率

牛乳を飲んだ後などに見られる症状です:

・腹痛

・ガス

下痢

・吐き気

・腹部膨満

世界中で多くの人が乳糖不耐性に悩んでいます。しかしこれは深刻な病気ではありません。食生活から乳製品を除外するか、減らせばよいのです。

こちらもお読みください:グルテンフリーの食品は誰にとっても良いもの?

乳糖をあまり含まない乳製品はなに?

プロバイオティックヨーグルト

ヨーグルト 乳糖含有率

プロバイオティックヨーグルトは発酵させて作るため他の乳製品に比べて乳糖の含まれる割合がかなり低いです。乳酸菌や電気球菌を含む、プロバイオティック製品なのです。

1つのヨーグルトにつき約25%含まれる乳糖の割合が少ないです。ですので乳糖不耐性の方でも食べることが出来ます。酸性細菌がこの酵素の分解を促します。またビタミン、ミネラル、必須脂肪酸を含みます。

こちらもお読みください:ヘルシーなヨーグルトアイス3種の作り方

発酵チーズ

このチーズは低温殺菌した牛乳が使われておらず、発酵過程で乳糖を他の成分に分解します。ですが凝乳を取り除くことで含まれる乳糖はさらに減らすことが出来ます。以下がそのチーズの種類です:

ハードチーズ:この種類のチーズは製造過程で乳糖が失われるので、乳糖不耐性の人でも食べることが出来ます。例えばパルメザンチーズやグリュイエールチーズなどがそうです。

セミハードチーズ:これには乳糖が含まれますが少量です。少し食べる分には問題ないでしょう。例えばマンチェゴチーズやカマンベールチーズなどがそうです。

フレッシュチーズ:乳糖を約3%含みます。例えはカッテージチーズやモッツアレラチーズがそうです。

 

バター

バター 乳糖含有率

バターなら何でもいいというわけではありません。乳糖をあまり含まないものを選ぶため、乳脂肪から作られたものを選びましょう。大さじ1杯分のバターに約0.01gの乳糖が含まれています。

バターは作る過程で、水分と脂肪成分に分けられます。乳糖は水溶性分子なので容易に取り除くことが出来ます。ですので食べ過ぎない限り、乳糖不耐性の人に影響を及ぼすこともありません。

 

シングルクリーム

シングルクリームは生の牛乳に含まれる脂肪物質の小球体で作られています。成分の40%が脂肪分で出来ており、少量の乳糖を含みます。糖分も低いです。

遠心分離にかけられ、多くの乳糖が取り除かれています。

 

ススメ

・骨粗しょう症を予防するビタミンDやカルシウムを他の食品で摂っているのでない限り、乳製品をむやみに避けることはしないほうが良いでしょう。

・消化を促進するために繊維の摂取量を増やしましょう

・製品のラベルで乳糖を含まないものをチェックするようにしましょう。

・薬によっては乳糖を含むものもあるので注意してください。

・豆類、ナッツ類、大豆などはカルシウムが豊富なので食生活に加えてください。

他のものと一緒に食べたり飲んだりすると、乳糖不耐性の反応が出やすくなることがあります。

乳製品をベースにしたデザートを食べないようにしましょう。出来ることなら自分で作って、牛乳の代わりにライスミルクやオートミルクを使うようにしてみましょう。

オートミルク、リッチミルク、アーモンドミルク、ソイミルク(豆乳)などは飲んでも大丈夫です。

牛乳を飲んだ後にアレルギー反応が出るようなら専門医に診てもらいましょう。症状がどれほど深刻なのかしっかり把握する事が大切です。自分で勝手な自己判断をしないようにしてください!


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Savaiano, D. A. (2014). Lactose digestion from yogurt: Mechanism and relevance. American Journal of Clinical Nutrition. https://doi.org/10.3945/ajcn.113.073023
  • Oak S., Jha R., The effects of probiotics in lactose intolerance: a systematic review. Crit Rev Food Sci Nutr, 2019. 59 (11): 1675-1683.
  • Hertzler, S. R., & Clancy, S. M. (2003). Kefir improves lactose digestion and tolerance in adults with lactose maldigestion. Journal of the American Dietetic Association. https://doi.org/10.1053/jada.2003.50111

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。