「これで同じだ」/息子の手術跡と同じ形のタトゥーを入れた父

9月 17, 2016
手術の後、ガブリエルの頭にははっきりとした傷跡が残ってしまいました。そのため彼は、家の外に出るのを嫌がるようになってしまったのです。

ガブリエル・マーシャル君は、次の2つのことを誰よりもはっきりと知っている8歳の男の子です。その2つとは、彼は生きているということ、そして世界で一番のお父さんがいるということです。

ガブリエル君は、周りから愛される勇敢な男の子です。しかし、彼を襲ったガン細胞を取り除く手術の後が、今もはっきりと頭に残っています。この大きな傷のせいで彼は自信をなくしてしまいました。

父の日を祝う習慣がある国は多いと思いますが、ガブリエル君の父親、ジョシュ・マーシャルさんは、この父の日に特別なことをしたのです。

ガブリエル君は、頭に残された手術の傷を恥ずかしく思っていました。傷を見ると、病気のことを思い出すからです。

この傷のせいでガブリエル君の顔から笑顔が消えてしまったことを悲しく思った父親は、傷跡と全く同じようなタトゥーを自分の頭に入れることにしたのです。

では、2人の物語を詳しく見ていきましょう。

息子を愛する父

自分の子を愛さない親などいないでしょう。親にとって、自分の子どもが深刻な病気、例えばガンのような病気であると診断された瞬間ほど、恐ろしいものはないのではないでしょうか。

4〜18歳の小児ガンの生存率は80%だという統計が出ています。

80%というのは決して低い数値ではありません。しかし、幼い子どもが抱える葛藤や恐れ、治療の痛みなどを目の当たりにするのはとても辛いものです。

ガブリエル・マーシャル君は昨年ガンであるとの診断を受けました。稀な脳のガン、退形成星細胞腫だったのです。

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これは通常、大人の男性に現れる中枢神経系の悪性腫瘍です。

予後は素晴らしいとは言えませんが、子どもの生存率は大人よりも高く、ガブリエル君の家族は希望を失う事がなかったのです。

8歳の少年を襲ったガン

子どもが悪性腫瘍に侵されていると診断された時は、まだその本当の意味がわからない事が多いのです。

生活は明らかに変わってしまいます。学校、友達、ゲーム、宿題といった毎日の事も入院生活や治療、恐れ、痛みなどによって変わってしまうのです。

もっとも辛いことの一つは、身体的に変わってしまう事を受け入れることではないでしょうか。

化学療法は髪を失わせるだけではありません。顔はむくみ、体重は落ち、表情も変化し、倦怠感が常に付きまとうのです。

  • ガブリエル君はがん細胞を取り除く事に成功しました。 星状細胞腫によってダメージを受けたすべてを完全に除去する事はできない、複雑な治療介入でした。
  • しかし、その後の彼の状態は安定しています。これは家族にとってとても前向きなことなのです。
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  • しかし、未だ残っている問題は、ガブリエル君が自信を失ってしまったことです。鏡を見るたびに、頭に残った大きな手術の後が目に入るのです。
  • その大きな傷は耳の周りをカーブしていて、まるで彼の病気を矢印で示しているかのような形です。
  • ガブリエル君は夢を失いました。家を出ること、学校生活に戻ること公園で遊ぶことを拒むようになったのです。

ガブリエル君の父親であるジョシュ・マーシャルさん(28)は、いつも我が子の立場になって考える心優しい勇敢な男性です。人生がどれほど不公平かにも関わらず、大切なことは希望を失わないこと、前向きに生きる姿勢だということを知っているのです。

  • 我が子のガン細胞を取り除くのが医師の仕事だとしたら、我が子の気持ちを癒し、自信や生きるエネルギーを取り戻す手伝いをするのは自分の仕事だと考えたのです。
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  • 父の日にジョシュは信じられないサプライズをしました。髪を剃り、タトゥーを入れたのです。そのタトゥーの形は、ガブリエル君の頭の傷跡と全く同じようなものでした。「僕たちは同じだ」と。
  • それ以来、ガブリエル君は外に出るようになり、力を取りもどしたのです。
  • 少年はもう恥じていません。父親が一緒にいてくれますし、二人で何事にも向き合う強さを持った人間になれるのです。

ガブリエル君の術後9ヶ月が経ち、状態は安定しています。これからも元気で過ごしてくれるよう祈ります。

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