悲しさとうつの違い

5月 22, 2017

時々、悲しさとうつは混合されて考えられます。この二つの感情は非常に似ている部分が多いですが、知っておくべき違いがあります。

悲しさとうつの違いをご存知ですか? ここでいくつかご説明しましょう。

悲しさは、うつの一歩手前

「今日はうつ」なんていうフレーズを、仕事でうまくいかなかった日やひどい嵐で服がべちゃべちゃに濡れてしまった日、自分の応援するスポーツチームが負けてしまった日などに使う事があるかも知れませんが、これらの感情は悲しみや苦悩という感情であるという方が正しいでしょう。

悲しみとは、何か残念な事、不運な事、ネガティブな状況や落胆した時に起きる自然な反応で、悲しみを感じるという事はごく普通の事です。

恋人と別れたとき、経済的な問題、目標を絶対に達成できないとなった時に感じる絶望は皆普通に持つ感情です。それは、私達がロボットや機械などではなく人間だからなのです。ところが、この悲しさはうつなどの深刻な状況とはかけ離れています。

悲しいという気持ちは、時間が経ったり、物事が解決すればなくなります。これは、何が悲しみを解き放ったのかなどとは一切関係ありません。

私達は、悲しみに嘆きそして人生はそれでも続いて行かなければならないと気づきます。これは、愛する人が亡くなった時でも、愛する人が遠くに行ってしまった時でも、離婚をした時でも同じ事です。

これは、うつではなく不幸な状況に対する普通の反応です。私達は、感情を持っているからこそ苦しみ、そしてこの感情があるからこそ色々な出来事が私達の中に刻まれていくのです。

悲しみという感情には、時に他の症状が伴います。無気力、不眠症、頭痛などが一般的な症状と言われていますが、これはうつの症状とは大きく違います。

では、悲しみとはなんなのでしょうか? 簡潔に言うと悲しみとは自然な心の状態です。特定の出来事、状況に対する当たり前の反応なのです。

例えば、何か人生において辛い状況にいたり、自分の周りの人が苦しんでいたり、何かが起きて落胆していたりする時に悲しみという感情が沸き起ります。

 

うつ病とは?

それでは、うつについてお話ししましょう。医学的観点からいうと、うつとは精神疾患、気分障害です。これは、患者さんの症状によっても色々な分類をされます。

うつの期間は、本当に様々で数週間で治る人もいれば何年もかかる人もいますが、うつで苦しんでいる人達は専門家の助けが必要です。

精神科医やカウンセラーは、うつ状態の人がまた人生を楽しく生きる為に必須の存在です。

うつであると診断されるにはこれからお話しする症状の中で最低5つ当てはまらなければなりません(このリストはあくまでの参考ですので、専門家に相談してください)

  • イライラしている事が多い
  • 特に理由がないのに一日中悲しい
  • 嬉しいという気持ちが減り、毎日の事に興味が持てない(特に前に興味をもって取り組んでた事)
  • 体重、食欲の変化
  • 眠れない、寝ても寝足りない
  • 毎日落ち着かない
  • 動きが遅くなった。疲労感、体力の減少
  • 決断力の低下、罪悪感、自分に価値観を感じない
  • 死や自殺を考える
  • 集中できない、創造力が乏しくなる

これらの症状は悲しい時にも、現れることがありますが、大きな違いは、うつの時はそのようになる理由がないのにこのような状態になったり、どうしてそうなってしまったのか理由を見つけるのが難しかったりします。

悲しい時に上記の症状がある場合は、何かが起きて悲しくなり、症状が現れるという順番になります。

悲しみとうつの見分け方

この2つの感情は、非常に似ていて見分けるのが難しい事が多々ありますが、どちらの特性も知っておくことが非常に大切です。

  • もし、症状が出る理由が明確なのであればそれは悲しみです。原因である問題に目を向け、解決策を見つければ悲しみが消える可能性があります。
  • うつの場合には、慢性的な悲しさに襲われます。時にはっきりとした理由もなくこの感情が現れます(セラピーをしても、理由を見つけられない場合があります)。
  • 人間関係に大きな影響を与えます(恋人、家族、友人、仕事など)。

うつは、人生への興味、喜び、そして楽しみを減少させます。物事を感じなくなり、生きるエネルギーがなくなっていくという事です。

これは、色々な事に対するやる気、喜びを失わせ、イライラとして気の短い性格へと変えてしまうのです。

多くの人が「どうやってうつだと分かるの?」という疑問を持っています。

この疑問を持つ時点で、恐らく最初の症状が出始めてからしばらく経っている事でしょう。

これは、感情障害があるという事に本人はすぐにはなかなか気づけないという事を意味しています。専門医やセラピストを訪れるとテストを受けることができます(Goldberg Anxiety and Depression Scaleと呼ばれる外来患者の感情障害のスクリーンテストがあります。診断は、多数の質問をする形で行われます。また、セラピーでは自己評価式抑うつ尺度として知られるテストを受ける事もできます。このテストでは、更に深い部分まで知る事ができます)。

うつを見落とさないで下さい。世界の5%の人が(多くが女性)この病気に悩まされています。そして、この病気は自殺に繋がったり、本人そして周りの人を苦しめます。何か一つでも気になる症状があれば、すぐに専門家に相談してください。

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