ハッピーエンドじゃなくても幸せになれる!

9月 22, 2016
おとぎ話とちがって、現実の物語はいつもハッピーエンドで終わるとは限りません。でも人生の彩りは、小さくても純粋な幸せの瞬間をエンジョイする方法を知っていることから生まれてくるのです。

物語はいつもハッピーエンドで終わる—だれしも子供の頃から、そう教えられて育ちます。それは、たとえどんなことが起こっても、最後のページに来れば、世界が丸くおさまって、すべてが美しく変えられ、理想的な結末を迎えるかのようです。

愛する二人は末永く幸せに暮らし、問題はすべて解決し、悪人や忌まわしい物はあらフシギ、きれいさっぱりと、どこかに消え失せてしまう世界です。

でも、ここで覚えておきたいことは、シャルル・ペローやクリスチャン・アンデルセンの手によるオリジナルのおとぎ話は、ウォルト・ディズニーが脚色した物語のような安全なものではない、ということ。当初の物語のお姫様たちは、いつも簡単に白馬の王子様と結婚してめでたし、めでたし、という結末を迎えたわけではなかったのです。

それにも関わらず、子供の心も大人の心もバランスを求めています。すべてがうまくゆき、最後は永遠に幸せになれるという筋書きも、その一部であると言えます。

時には物語の世界に遊び、子供の頃の夢を懐かしむことは悪いことではありません。でも、大人である私たちは、恋愛や結婚といった人生のできごとを理想化してしまうことを避け、現実的で賢明な生き方を選んでいく必要があります。今回は夢と現実とをはっきりと区別して、堅実な幸せをつかむためにはどうしたらよいか、ごいっしょに考えていきましょう。

最高の物語がハッピーエンドで終わるとはかぎらない

のどかなハッピーエンドで終わったわけではないけれど、思い返すたびに、「体験して本当によかった!」と感じる強烈な思い出が、だれにでもひとつやふたつあるのではないでしょうか。

十代のころ、泣いて泣いて、どうやって乗り越えたか判らないほどの失恋経験。悲しい結末だったけれど、今でも胸がときめくようなすばらしい思い出と、何にも代えがたい教訓を残してくれた……。

これはひとつの例にすぎませんが、だれにでも、願っていたようには展開しなかったけれど、決して後悔していない体験があるはずです。

あなたにとっての「最高」の物語は、ハッピーエンドである必要はありません。結果がどうであれ、それはあなたの思い出を色彩あふれるものとしてくれる、鮮やかな人生の一コマなのです。

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物語に頼らなくても幸せになれる

心理学者でありハーバード大学教授でもあるタル・ベン=シャハー氏は、どうやったら幸せになれるかを教えてくれる本の著者としても知られています。

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意外に思われるかもしれませんが、人間としてより多くのことを達成する手助けをするツールを人々に提供するという考えは、比較的新しいものにすぎません。でも、それはいつだってたくさんの人たちの関心を集めてきました。

  • そのよい例は、『The Pursuit of Happiness』やその他の著書をあらわしたベン=シャハー博士。博士は、人々がポジティブ心理学的アプローチを利用してどうやって人生の無意味さに対する答えを探しているか、考察しています。
  • ベン=シャハー博士は、幸せな物語をあまり重視しすぎないこと、また自分は永遠につづく幸せを達成しようと努力しているというまちがった考え方をもたないことが大切である、と強調しています。
  • 第一に避けるべきことは、高い期待感をあおることと完ぺきさを求めること。もっと謙虚で現実的になり、何よりも現在持っているものに感謝することが大切です。
  • 多くの人が犯しがちなまちがいのひとつは、「望むもの(生涯を共にするパートナー・完ぺきな家・理想の仕事など)を手に入れる」ことに、自分の幸せすべてを賭けることです。
  • 夢を見ることや期待感を募らせることは、必ずしも悪いことではありません。でもそうする時は、ちょっと客観的な視点から自分をながめ、両足を現実にしっかりとつけておくことが肝要です。

おとぎ話(高い期待・空想・まちがった理想)は、個人の成長にとって牢獄となります。当初の目標を達成できないと、不幸の影があなたの人生を覆うことになるからです。

ですから……理想とする高みよりも、ちょっぴり低いところで満足したらどうでしょう?

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最高の時は今!

人々が陥りがちなもうひとつの罠は、夢と希望のすべてを明日に置くことです。

ひとつのものを得た時、何か別のことができるだろう……完ぺきなパートナーを見つけたら、ついに自分が完全だと感じるだろう……あの夢の休暇をとることができれば、いつまでも幸せで心穏やかに過ごせるだろう……。

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このタイプの考え方は、あなたの感情的な幸せにとって、適切でも健康的でもありません。仕事やアクティビティ、約束などは延期することができます。でも、あなたの幸せは、決して後回しにすべきではありません。

  • あなたにとっての最高の機会は今です。完ぺきなパートナーを見つけたらきっと幸せになるだろうと考える代わりに、今あなたがいっしょにいる人と幸せになり、今あなたが手にしているもので満足するよう努めましょう。   
  • 幸せ気分になるためには、だれかといっしょでいる必要はありません。あなた自身で、今幸せを感じてください。  
  • ストレスを解消できるのは一年に一度の休暇のときだけと考えるのではなく、毎日の終わりに、心の平安を得るひと時を見つけましょう。

そうすることが、あなたの心に癒しと健康とをもたらしてくれるでしょう。

まとめると、物語やおとぎ話は、子供にとっても大人にとっても創造力を刺激してくれるすばらしい手段ではありますが、大人は、幸せになるためには、物語やおとぎ話が強調する夢のような完全さを求めることはよくないことだ、と理解しておく必要があります。

人生の最高の瞬間は、ハッピーエンドで終わるとはかぎりません。でも、それは体験する価値のあるすばらしい瞬間です—そして人生とは、つまるところ、そういった瞬間をひとつひとつ丁寧につないでつくる、美しい首飾りのようなものなのではないでしょうか。

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