太りやすい人と太りにくい人がいるのはなぜ?

どうしても変えることができない要素は確かにあるのですが、太りやすい体質を変えられる要素もあります。
太りやすい人と太りにくい人がいるのはなぜ?
Eliana Delgado Villanueva

によってレビューと承認されています。 栄養士 Eliana Delgado Villanueva.

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最後の更新: 17 12月, 2022

たくさん食べているように見えるのに、あまり太らない人や、あまり食べていないのに太ってしまう人がいるように感じたことはありませんか?

今日は、よくあるこの現象の理由について見ていきましょう。

1. 遺伝

太りやすい人と太りにくい人の違いは何か?  太りやすい原因の一つに遺伝が挙げられます。

遺伝は私たちの生活に影響する極めて重要な側面を決定づけるのです。

また、体重を増やしやすいかどうかは遺伝が決定します。

  • この事実は証明されています。ヒトゲノム専門家によると、脂肪の蓄積や分配を司る遺伝子をなんとか取り出すことができたからです。
  • FTO遺伝子(脂肪塊や肥満に関連)は男性の82%に見られます。つまり、その人たちはどれほど食べる量を減らしたとしても体重が増える傾向が強いということです。

2. 食生活

遺伝が欠かせない要素である一方、食生活もとても重要な位置を占めています。

これは、体重を減らせるか増やすかは、私たちがどのような食生活を送っているかによって決定づけられるからです。

体重が増えてしまうのに関連した遺伝の中には、体に良くない食べ物を欲しがる体質というのもあります。

だからこそ、自分自身で意識し、この遺伝の影響を受けないよう、ヘルシーな食生活を送る努力をしなくてはいけないのです。

健康で、新鮮な食べものを食生活に取り入れたら、体も心もずっと軽く、良くなるでしょう。

ヘルシーな食生活を送ってほしいと願うのは私たち自身の体なのです。

3. エクササイズ

健康的な体重を維持するには、もちろんエクササイズの量がキーとなります。

これは、食事と同様、体重が増えてしまうかどうかは体を使ったエクササイズをするか否かで決定するのです。

ただし、種類によってはスポーツをしたからといって痩せるわけではないということを覚えておきましょう。

痩せないかもしれませんが、体重増加は抑えられるかもしれません。

必要とするエクササイズの量は人によって違うということも心に留めておきましょう。

例えば同じサイクリング運動で200カロリー燃焼する場合でも、そのために必要な時間には個人差があります。食べるものと運動のバランスをしっかりと考え、必要ならば専門家に運動メニューを作成してもらう方法もあります。

また、目標にしたエクササイズができたからといってご褒美に甘いお菓子を食べるのはやめましょう。体にもよくありませんし、逆に体重が増えるかもしれませんよ。

4. ストレスと睡眠不足

ストレスと睡眠不足はどちらも体型を崩してしまう要素です。

ストレスや睡眠不足は私たちの体重に直接影響を与え、太りやすくしてしまいます。

ストレスを感じている時、気分を改善するために体に良くない食べものが食べたくなることがありますよね。

しかしこれも避けるべき行動で、不健康な生活習慣です。

こちらの記事もご覧ください:ストレスが及ぼす負の影響

5. 腸の生物多様性が失われている

数々の研究によると、腸内フローラの変化は肥満や2型糖尿病といった病気に関連しているそうです。

腸内フローラの構成と多様性は体重増加にリンクしています。失ったバクテリアの量だけでなく、もはや作り出されないバクテリアのためです。

不適切な食生活や抗生物質の過剰摂取などが原因として起こりうるのです。

どうしてでしょうか?

腸内フローラが変化すると、同じ量を食べていても1日あたり最大150カロリーも多く生成されてしまうのです。

この量だと体重が増えてしまう、太りやすくなってしまうのも納得ですよね。


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  • Rajan TM., Menon V., Psychiatric disorders and obesity: a review off association studies. J Postrgrad Med, 2017. 63 (3): 182-190.

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