ドライアイの症状と自然療法

ドライアイの症状を悪化させないためには、パソコンやスマートフォンで疲れた目を休め、まばたきを増やし、目の運動をすることが重要です。
ドライアイの症状と自然療法

によって書かれた Daniela Echeverri Castro

最後の更新: 06 12月, 2022

ドライアイとは、目の疾患の一つで、目の表面を湿らせておくだけの十分な涙が分泌されない時に起こります。

これは、角結膜の炎症が原因で起こるもので、かゆみ、赤み、過敏になるなどの不快感が生じる上、適切に処置しなかった場合、角膜と結膜の劣化につながることもあります。

日本眼科学会では「涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。現在、日本では約800~2,200万人ものドライアイの患者さんがいるといわれ、オフィスワーカーにおいては3人に1人がドライアイという報告もあり年々増加傾向にあります。」と説明しています。

高齢者に起こりやすい傾向がありますが、若年層でも汚染された環境にあったり、コンタクトレンズが原因でドライアイを引き起こすことがあります。

幸いなことにドライアイの症状は、刺激や副作用なく目を湿らせてくれる天然の材料を使ってコントロールすることができます。

ドライアイについて、またその症状を緩和する自然療法についてここから詳しくご紹介していきます。

ドライアイの原因は?

この眼疾患の原因は、多くの場合ホルモンの変化と関連がありますが、一つに確定されるものではありません。

一般的な原因として、以下が挙げられます。

  • 老化。涙の分泌は年齢と共に減少するものであるから。
  • エストロゲンのレベルの減少。
  • コンタクトレンズの使用。
  • 眼科手術。
  • 長時間直射日光にあたる
  • 風邪薬の副作用。
  • エアコンによる空気の乾き。
  • タバコの煙
  • パーキンソン病や糖尿病などの慢性疾患。

ドライアイの症状は?

充血した目

ドライアイの症状は患者によって異なりますが、これはほとんどの場合、原因によって症状が異なるからです。

最も一般的な症状は次のようなものです。

  • 目の乾き。
  • 目の異物感(目がゴロゴロする)。
  • まばたきをする際の不快感。
  • 目の充血
  • 目のかゆみやヒリヒリ感。
  • 光がまぶしい。
  • 視界がかすむ。
  • 頭痛。

ドライアイを和らげる自然療法

ドライアイの症状に対処するため、ほとんどの場合防腐剤入りあるいは防腐剤無添加の人工涙液が処方されます。

これは症状の程度によって、1日に2回から4回点眼します。しかしそれに加えて、目の乾きに効果のある自然療法を試すことができます。

カモミールのアイパック

カモミールのアイパック

カモミールのアイパックは、ドライアイによる目の充血やかゆみを抑える抗炎症効果があります。

材料

  • カモミール(ドライハーブ) 大さじ2(20g)
  • 水 250ml

作り方

  • 水を火にかけ、沸騰したらドライハーブを入れ、15分間抽出させる。

使い方

  • カモミールティーが人肌になったら、コットンか清潔なガーゼに浸し、目の上にのせる。
  • 約10分間そのままにして作用させる。必要なら1日に2回くり返す。

紅茶のアイパック

紅茶には、多くの抗酸化成分と抗炎症成分が含まれており、涙の量が十分でない時に目の外側を保護してくれます。

材料

  • 紅茶の葉 大さじ2(20g)
  • 水 250ml

作り方

  • 水を火にかけ、沸騰したら紅茶の葉を入れ、20分間抽出させる。

使い方

  • 紅茶が人肌になったら、コットンか清潔なガーゼを浸し、目の上にのせる。
  • 約10分間そのままにして作用させる。毎日行う。
  • 好みにより、紅茶を冷蔵庫で冷やして、冷たいアイパックにしてもよい。

キュウリのアイパック

キュウリのアイパック

昔から自然療法として知られているキュウリのアイパックは、現在でも目の乾燥による症状に有効だとされています。

材料

  • キュウリの輪切り 4枚

作り方

  • キュウリの輪切りを冷凍庫に入れて、2時間冷やす。

使い方

  • 十分冷たくなったキュウリの輪切りを、目の上にのせ最低10分間作用させる。
  • 輪切りを4枚用意しておくと、キュウリが温かくなってきたら取り換えることができる。

 

注意すべきその他のポイント

  • 自然療法に加えて、特にパソコンやスマートフォンを長時間使用した後、目を休ませることが重要。
  • 脱水症状による目の乾燥を避けるため、水分の摂取を増やす。
  • まばたきの回数を増やし、目の体操をする。
  • 抗酸化成分やオメガ3の含まれる食品を摂る。

目が乾いているとか、ヒリヒリしていると感じますか? このような症状をくり返す場合は、重篤な眼疾患の可能性もあるので眼科を受診するようにしましょう。


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